↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
彗星のお仕事  作者: 田舎娘


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
45/47

45 ネエネエ、おじいちゃん。

「ネエネエ、おじいちゃん。何かがこっちに来るの。」


「どこだ。」


「ほら、淡い青いリボンみたいな光。」


「ああ、来るな。考えられんが、あれはストリーマーだ。」


「ストリーマー?」


「今はないが、分子雲から惑星系円盤へと物質を供給する役割だ。太陽系のストリーマーは太陽が恒星になった時に役目を終えたはずだ。」


「でも、こっち来るよ。」


「お前めがけて来とるなあ。」


「エー、どうすればいいの。」


「あれは、太陽が吸収できなかったストリーマーだろう。不思議だが、散り散りになって、どっかで存在していたんだろうな。」


「おじいちゃん、もうすぐそこだよ。」


「大丈夫だ。きっと姫星のことを感じて少しずつ集まってきたんだろう。」


「私が、原因なの。」


「悪いことではない。ストリーマーは原子星にガスを提供するんだ。」


「私は、原子星なの。」


「ああ、星の赤ちゃんだろう。」


「そうだけど…。認められたってこと。」


「そうだ。ストリーマーはもっと青いんだが、太陽が恒星になって約50億年だ。薄くなってしまったんだろうな。だから、生き延びていたんだろう。」


「私は、どうすればいいの?」


「怖がらなくていい。素直に受け入れろ。」


「はい。頑張る。」


     *  *  *  *  *


「姫星よ。大丈夫か。」


「うん。おじいちゃん、この感覚って?」


「ああ、儂にもわかる。星に近づいたな。」


「なんか、ブラックホールの部分があいまいになったっていうか、どうして?」


「ブラックホールの吸引力が重力に変わりつつあるんだろう。」


「ストリーマーのおかげ?」


「わからん。だが、お前さんが恒星の卵になったんだよ。」


「そうか。」


「大丈夫か?」


「うん、ブラックホールのお母さんとのつながりが薄れたようで、ちょっと寂しいけど、これは、私が決めたことだもの。大丈夫だよ。」


「そうか。」


「それに、わかってくれるおじいちゃんもいるしね。」


「それなら何も言わん。ただな、まだ隠れていたストリーマーがやってきそうだぞ。」


「受けて立つわよ。早く赤ちゃんから脱却よ。」


「楽しみだな。」


「うん。」


(捕捉:もう、太陽系にはストリーマーは存在しないそうです。)





読んでいただいて、ありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。