42 67P/チュリュモフ–ゲラシメンコ彗星よ、驚いたやろ。
「67P/チュリュモフ–ゲラシメンコ彗星よ、驚いたやろ。」
「ハレー先輩。本当にびっくりしました。」
「地球はんが、迷惑かけたわね。言うてまんな。」
「地球さんが悪いわけではないでしょう。でも、謝罪は受け取りました。なので、気にしないよう言ってください。ただ、びっくりしただけですから。」
「承ったわ。けんど、あんさんが直接言ったらどうや。」
「そうなんですけど、きっと木星さんに引っ張られて、地球さんとはお話しできないと思うんです。」
「おまはん、木星はんの重力の影響を受ける木星族彗星やったな。」
「はい。木星族彗星は、エッジワース・カイパーベルト天体に多いんです。」
「そやけど、おまはんのダストの色の変化は独特やんか。」
「エへへ。それは自慢です。」
「太陽神様に輝く青を貰って、徐々に赤くなりよるよな。不思議や。」
「接触連星だからでしょうか。それともこの体系の所為でしょうか。」
「アヒル型の体系か。そうかもな。そんな体系の彗星は見たことないわ。」
「そうですよね。」
「まあ、彗星になる前に二つの小天体がゆっくり合体したんやろ。それでも、おもろい体系になったわな。」
「でも、この体系だから、地球のロゼッタ探査機が着陸できたんですけどね。」
「彗星の風の影響を受けん場所があるんか?」
「そうなんです。風よけになってるみたいで。新発見です。」
「けんど、着陸された時は驚いたやろ。」
「はい。ビックリですよね。気が付いたら、いたんです。」
「それも、悠長過ぎへんか?」
「油断してました。公転で表面が結構削られるんで、まさかのまさかですよ。」
「アハハ、良いやんか。いろいろ経験できたやろ。」
「はい、おもしろかったですね。だから、地球さんには、こちらこそ貴重な経験をさせてもらいましたので、ありがとうございますですよ。」
「今度、機会があったら、地球はんに伝えるわ。」
「ええ、よろしくお願いします。」
「ほなな、お仕事頑張りや。」
「ハレー先輩もね。」
読んでいただいて、ありがとうございます。




