40 姫星とフリーネット
「フリーネット、ありがとう。」
「こちらこそ、ありがとう。よろしくね。」
「私は、フリーネットより赤ちゃんなんだって。」
「そうなの。私だって、自分のことがまるっきりわからないんだよ。姫星はちゃんとお勉強して、知識も豊富でしょ。」
「それは、太陽神様と初代ブラックホール様のおかげだよ。私の力じゃあないよ。」
「それだけ、姫星が期待されてるってことだよね。すごいことだよ。」
「みんな、そういってくれるけど、ちょっと重荷なんだ。」
「そうか。まだ赤ちゃんなのに、未来を背負っちゃったからね。」
「うん。だから、私と同じ年頃の星に会ってみたかったんだ。」
「私と会ったよね。」
「うん。でね、今は何も知らなくって良いんだって、ようやくわかったの。背伸びしなくていいんだってね。」
「私もだよ。私は自分が自由浮遊惑星だってことも知らなかったんだよ。ハレー彗星さんに教えてもらった時ホッとしたんだ。自分が何だったかわかったから。」
「私は、恒星になるんだって言われて、びっくりして怖かったんだ。星のなり立てで、まだブラックホールの意識もあるのに、太陽神様の後継者だって言われてね。」
「私も、恒星に成れたかもって言われた時は、怖かったわ。」
「ようやく、私の気持ちを分かってくれる友達に会えたんだね。」
「そうだね。私は、もう姫星の惑星になったから、恒星にはならないけど、愚痴ならいっぱい聞くよ。」
「嬉しい~。でも、私が、フリーネットを縛っちゃたんだよね。ゴメンね。」
「そんなことないよ。姫星のことを聞いたら、すっごく会いたいと思ったの。きっと、私の不安を分かってくれるって思ったんだ。」
「不安も、相談相手がいると小さくなるもんね。今の私がそれ。」
「でも、姫星には爺さん星がついてるって、聞いたよ。」
「居るよ。いつも私を助けてくれるの。心強いよ。でも、私じゃあないでしょ。まだ、おじいちゃん星と意識が同化してないからお互いの気持ちは伝えないとなの。なんだか、私の我儘みたいで、正直になれないの。」
「あー、わかるかも。ハレー彗星さんにそんな気持ちを持ったことがあるわ。」
「私だけじゃあないのね。良かった。」
「ホントに、私たちって似てるのね。」
「フリーネット、長い付き合いになるけど、よろしくね。」
「こちらこそよろしくね。姫ちゃん。」
* * * * *
「爺さん星よ。ああ言ってるぞ。」
「仕方にないことだろう。頼られてるのは嬉しいことだ。」
「ワテは、フリーネットの名付け親になって、有頂天になってたんだな。」
「お互い孫を育てるようなもんだな。」
「爺さん星よ。フリーネットをよろしゅう頼むわ。」
「任せろ。姫星の為にもフリーネットには頑張ってもらおう。」
「お手柔らかに頼むわ。」
突然ですが、ここで完結とさせていただきます。
ただ、今後、もしかしたら単発で更新するかもしれません。
その時は、よろしくお願いいたします。
つたない知識での作品を最後まで読んでいただき感謝申し上げます。
ありがとうございます。




