39 姫星はん、連れてきたで~。
「姫星、連れてきたで~。」
「ハレーおじさん。もしかしてフリーネット。」
「そうやフリーネットもあんさんに会いたいってな。今はあんさんの影響がないところで待機や。吸収されても良いって言ってるで。」
「吸収なんてしないわよ。・・・。うんわかった。」
「どうした?」
「おじいちゃんがね。吸収したら絶対ダメだって。」
「なんでや。」
「今、吸収したら私が負けるかもだって。」
「負ける?」
「うん。私ってまだ星のなりたてでしょ。まだブラックホールとしての意識もあるから、フリーネットより赤ちゃんみたい。」
「そうか。」
「それでね。フリーネットを吸収したら私の星質が変わるかもしれないって。」
「さすがは自由浮遊惑星か。」
「そうみたい。」
「そうなるとフリーネットはここに居られんわなあ。衛星とかは?」
「それがね。衛星だと今はいいけど、互いに大きくなったら、反発し合うって。」
「それやったらやっぱり連れて帰るか。実はな。吸収されそうになったらワテが連れて帰る約束なんや。」
「ハーレーおじさんって過保護だったんだね。新発見だ。」
「過保護過、そうかもな。残念やが連れて帰るわ。」
「でも、惑星だったら問題ないんだって。」
「惑星って姫星のか。」
「うん私って衛星もどきはいるでしょう。」
「いるな。」
「惑星はいないから反発し合う惑星がいないって。」
「じいさん星が言うなら本当なんやろな。」
「うんフリーネットが今ぐらい小さいうちなら惑星になっても大丈夫だって。」
「今なら交点が反転することなく自転も影響なしか。」
「そう。でもフリーネットは私の惑星になってしまうから、自由浮遊惑星じゃなくなるの。」
「そうか。でもフリーネットが姫星の惑星になったら、あんさんの初めての惑星やな。惑星は家族みたいなもんやし、太陽神様も惑星とは会話できるよってな。」
「そうなの。フリーネットは私の惑星になってくれるかな。」
「聞いてくるわ。待っててや。」
* * * * *
「なるって言うてるから、連れてきたわ。」
「ホント。ハレーおじさん。ありがとう。」
「姫星、フリーネットををよろしく頼む。フリーネットも姫星のこと頼むぞ。」
「「任せて」」




