24 太陽神様の激白や。
「太陽神様、どないしたんや。そないな顔して。」
「天の川銀河に質問したんだ。」
「何をでっか。」
「姫星の所の爺さん星のことだよ。」
「気になるわ。」
「あいつは私の分身だった。」
「はあ~。意味がわからん。」
「そうだよね。私も最初は信じられなかったさ。」
「惑星と同じでっか。」
「ちょっと違うんだ。」
「どこが?」
「まず初めから説明する。初代ブラックホールと私が転移する前は確かに他の星はいなかったらしい。これは、天の川銀河も相棒のブラックホールも断言している。」
「じゃあ、転移してくる途中でっか。」
「うん初代ブラックホールにいわせると、あの時、私はだいぶ頭に来てたらしい。幼いこともあり移動中も怒りで爆発を繰り返してんだと。」
「その欠片とかが集まったんや。」
「それしか考えられん。」
「そうなると爺さん星は恒星でっか。」
「そうでもないらしい。それなら惑星も恒星になるだろう。」
「そうやな。」
「多分、じいさん星も当時はなぜここに居るのか理解できなかったんだろうね。だからふわふわと漂っていた。ケレスに聞いたら爺さん星が『見つけてみる』と言ったのは核が出来てからだ。」
「爺さん星も太陽神様の意思を全て受け止められたってことや。」
「そうだ。それで理解したらしい。自分が作られた状況をな。」
「爺さん星と話したんでっか。」
「初代ブラックホールがね。姫星を介してだけど。一応姫星は初代ブラックホールが祖だからね。なんとか話が出来たんだよ。」
「で、どうなるんや。姫星と爺さん星は。」
「天の川銀河が言うにはさ。多分、互いが同体になるにつれ意識も同一になる。そして成人する頃には恒星になるだろうってさ。」
「そないなことが……。」
「姫星が恒星になるのは、約50億年後なんだよ。」
「エッ…………。」
「私もね運命を感じたよ。」
「すごいことでんな。」
「元々私の分身だ。私の意志はすべて理解している。惑星たちよりもな。それで、今回初代ブラックホールがな姫星に自分の意思を全て送ったらしい。」
「姫星は生まれたてや。」
「そうだが、ブラックホールとしての意識があるうちでないとダメらしい。今でないと駄目なんだと言っていた。」
「姫星は?爺さん星は?」
「姫星は賢いな。ちゃんと50億年後の太陽系を理解したよ。爺さん星も静かにわかったと。姫星はな。『自分一人では怖いけど、今はおじいちゃんがいる。まして、おじいちゃんが太陽神様の分身なら怖いものはない。そして、ここには、お母さんもいる。守って見せます。』言い切ってくれたそうだ。」
「楽しみでんな。」
「そうだね。太陽系がどんな風になるかわからないが、私も姫星の世界の星の一つとして見守っていける。初代ブラックホールも同じ気持ちだよ。」
「ワテも見てみたいでんな。」
「大丈夫だろう。」
「でも、それまで・・・。」
「あれ!気がついてないのか。」
「何をでっか。」
「ハレーはかなりの年月飛び回っているけど、体はあんまり変わんないだろう。」
「はい。自分でも不思議や。」
「君はね、彗星の中でも重力が強いんだよ。」
「初めて聞いたわ。」
「だから飛び回りながら呼吸をするように色々物質を取り込んでいるんだよ。」
「これも初めてや。」
「だから燃料を燃やしても次の燃料が補充されるんだ。要するに君は飛び回ってた方が長く彗星で居られるってことだ。」
「ワテは飛ぶことで周りに欠片や燃えかすを散らかしてるんだと思ってたわ。」
「うん、散らかしてるけどお掃除もしてるってことだよ。」
「ワテ、頑張って今以上に飛び回りまっせ。」
「ああ、一緒に姫星の世界を見よう。」




