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彗星のお仕事  作者: 田舎娘


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22 天の川銀河太陽系創立伝

ハレー彗星著作の「天の川銀河太陽系創立伝」です。

 ある時、天の川銀河は思いました。

「私の銀河の中で、オリオン・スパーのあの端っこ、何にもなくてバランスが悪いわ。何か嫌だわ。」


 そこで、相棒である銀河の重力を司るブラックホールに願いました。

「あそこに『恒星』を送り、世界を創造させて。」

 ブラックホールは困りました。まだ、幼い恒星しかいません。そこで、ブラックホールは自分の子を幼い恒星の相棒として一緒に送り込みました。

 こうして、太陽系の世界が始まりました。


 突然、オリオン・スパーのあの端っこに現れた幼い恒星とブラックホールです。驚いたのは、オリオン・スパーのあの端っこにいた星たちです。オリオン・スパーのあの端っこは、何もなく、ただ星の欠片や、色んなものが漂ってただけの空間でした。そこに幼くても力が有り余っている天の川銀河の恒星が現れたのです。


 くしくも、幼い恒星とブラックホールが現れたのは、わずかに回転していて円盤状になっていた原始太陽系円盤の中心でした。その場所で太陽は、ブラックホールの力をかり成長していきます。

 ここが太陽系の中心になりました。少しずつ秩序ができ始めたのです。


 しかし、円盤状の中だけでは、太陽の成長には追い付きません。

 そこで、ブラックホールは、太陽系の二つの場所に自身の一部を配置しました。こうして、ブラックホールの行き着く先は太陽の中心となり、現代も引き継がれています。この二つのブラックホールが太陽系のブラックホールの祖になりました。


 太陽は、周辺の様々な物質や分子雲を取り込み大きくなっていき、吸収と爆発を繰り返します。さらに、ブラックホールのおかげもあり、成長していきました。

 その過程で、太陽の爆発によって水星・金星・木星・土星・天王星・海王星の元となる星ができました。


 しかし、太陽は己の力を抑えきれませんでした。

 ある時、制御できなくなった太陽は、大爆発を起こします。この爆発によって大きくなり過ぎた金星が真っ二つに割れてしまいます。金星はこの時から自転が逆回転となりました。

 割れた片割れは、飛ばされ地球となりました。

 また、天王星は中心と磁場がずれてしまい98度の横倒し状態となります。


 ある時、太陽は、ブラックホールから取り込んだガス雲が太陽の中で発火します。太陽系の原点となる出来事でした。

 この時から太陽は燃え続けています。


 この時、太陽から強力な力が太陽系の星々に降り注ぎました。遥か遠くのオールトの雲やカイパーベルトまで及びました。

 その力は『太陽の意思』と呼ばれ星々に自我の目覚めを促しました。

 水星・金星・地球・木星・土星・天王星・海王星は太陽の物質を取り込んだ星のため、太陽の意思を余すことなく取り込むことができました。惑星の誕生です。

 しかし、他の星たちは、全てを取り込むことができませんでした。それでも、自我が目覚め、惑星と共に新たな太陽系の一員となります。


 太陽系の、そして太陽神の誕生です。


 この時、近くにいた星は多数が太陽に取り込まれました。

 ただ、光輝く尾っぽができた星のみ助かり、太陽の周期軌道に飛び出していったのです、彗星の始まりです。

 彗星は、太陽に近づいた時に尾っぽを授かります。しかし、彗星の尾っぽは、自らの星の構成物を燃やし飛び続けるのです。


 それでも、燃える体や自分の力を制御できない太陽は、ブラックホールからの吸引物と自らの重力により、周囲を巻き込んだ爆発と吸引を繰り返し、徐々に大きく成長していきます。それは、自らの制御を学ぶことでもありました。

 しかし、燃え続ける太陽は、二度目となる大爆発を起こすのです。


 最大の影響を受けたのが地球です。地球にあった最大のこぶのような山が大きくそぎ落とされたのです。地表をも深くえぐられた地球は、涙を流し海としました。

 一方、地球からそぎ落とされたこぶは、飛ばされ火星となります。火星は、地球と離れる直前、核を形成し惑星となります。


 ここに、惑星すべてがそろったことになります。


 二度目の爆発以降、太陽は落ち着き、太陽系を見守ります。


 太陽の落ち着きには、初代ブラックホールの存在がありました。 

 この爆発の後、初代ブラックホールは、太陽の内側から支えることにしたのです。

 しかし、太陽は、初代ブラックホールを吸収せず、共存の道を選びます。

 初代ブラックホールは今も静かに太陽の中で生き続けています。


 こうして天の川銀河のオリオン・スパーのあの端っこの空間は、太陽神の世界となりました。そして、太陽系は天の川銀河の中でも稀有な世界と成長しました。


 天の川銀河は満足そうです。

「私の思いつき、さ~い~こー。ねえ、そう思うでしょ。」

 問いかけられた相棒のブラックホールも満足そうです。ただ、ため息がでました。

 それでも、太陽系の世界を温かく見守ります。


 太陽神も満足そうです。今も、太陽系の要である炎を纏い燃え続けます。

 恒星としての寿命が尽きるまで。


 著作  ハレー彗星            

 監修  小惑星ケレス長老           

 参照  太陽神及び初代ブラックホール  

     ついでに天の川銀河及び相棒のブラックホール




最後まで読んで頂いてありがとうございます。

これからは、ゆっくりと進めていきます。

ますます不定期になりますが、暇つぶしに覗いていただけたら幸いです。

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