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第37話 王からの親書

 ゼノビア王女がこっそり騎士に混ざってフランツの隊に紛れ込むなどのハプニングもあったそうだが、無事に軍事演習を終えリュカ達は本業である冒険者に力を入れることになった。

 そしてここに一つ問題が起きていた。



「わらわも冒険者に登録しようと思うのじゃ。」


「だめです。王家の方が危険な冒険者に登録し、活動しようなど言語道断です!」



 執務室にてリュカとゼノビアがゼノビアの冒険者登録について揉めていた。

 ゼノビアの冒険者登録というのは対外的に見ても王家が冒険者になるということは良く思われないということは明白だった。


 冒険者とはAランク以上ともなれば話は別だが職にあぶれた庶民の次男、三男や貴族の爵位を継承することができない貴族たち、後は元騎士たちが身をやつす職業であり世間的にも理解を得られにくい職業であった。

 中には元犯罪者もいるくらいである。



「マリーさんも言ってあげてください。」


「そうですわね。王族が登録するのは少し問題かと……せめて王に連絡を取って許可を得てからでもよろしいのではないかと。」


「ふう。お前たちは頭が固いのう。フランツがこの場におれば許可してくれるだろうに……」



 フランツはエミリアとアースとルーネとで森のモンスターの討伐依頼を受けていた。



「残念でしたね!」



 リュカはすこし得意げな顔でゼノビアを見た。

 いわゆるドヤ顔である。


 それにゼノビアはイラっとしたのかリュカを捕まえ身体中をまさぐっていた。



「ちょっと何するんですか!あ、ちょっと下はやめてください!」


「ええい!生意気なことばかり言いおって!この際お仕置きのついでに男なのか女なのかハッキリさせてくれる!」


「マリーさん!」



 リュカはマリーに助けを求めた。



「頑張ってくださいリュカさん。」


 

 マリーも少し興味有りげに見ているだけで助ける気はさらさらないようだった。 

 そのときアイリが紅茶をもって執務室に入ってきた。



「お茶が入った……の?ここにおいて置くの。お邪魔したの。」


「待つんだアイリ!僕を助けてくれ!」



 リュカはアイリが退出しようとするのを止めてその後アイリのとりなしによってゼノビアがリュカを襲うのをやめた。

 

 

「まあ何はともあれ王都に手紙を送ってください。話はそれからです。」


「仕方ないのう……」



 ゼノビアはしぶしぶリュカに促され王都に手紙を送った。

 そして十日後に王からの返書が届いた。


 執務室で作業をしていたリュカとルーネのもとにゼノビアが飛び込んできた。



「リュカ!冒険者登録について父上から手紙が届いたぞ!」


「そうですか。結果はどうでした?」


「フフフ!これを見よ!」



 そこには「ゼノビアが冒険者登録となることを許す」とのみ書いていた。



「バカな……」



 リュカは崩れ落ちた。



「さあ!冒険者登録に行こうぞフランツ!」


「お、おう。」



 崩れ落ちてどうか遠い目をしているリュカを少し気にしながらもフランツはゼノビアに引っ張られるままにギルドに連れて行かれた。



「まあ仕方ないよリュカくん。この国の王って冒険者と娘を結婚させても良いってぐらい器が大きいからちょっとやそっとのことなら気にしないんだよ。たぶん……」


「そんなに簡単で良いんですかねえ……」



 リュカはこの先の面倒ごとを考えると憂鬱な気分になった。



「大丈夫さ。王女はあれで強いし、王からの護衛も町中にたくさん居る。そうそう何か起こることもないだろうさ。」


「だといいんですがね。」


「リュカ様。王都からの使者が参っています。」


「ゼノビア王女やフランツでもなく僕にかい?」


「はい。フランツ様が外出中と言ったところ先に副旅団長であるリュカ様に会いたいと。」


「分かった。通してくれ。」



 しばらくするとカイルが一人の女を連れてきた。



「失礼します。王からの手紙を持参して参りました。ロス・ヴィゼアです。」


「リュカです。以後お見知りおきを。」


「ルーネ・ジークスだよ。」


「かの有名な……失礼。早速ですが王の親書をお持ちしました。」


「分かりました。読ませていただきます。」



 手紙を一枚渡された。

 その手紙には「ゼノビアの護衛としてロス・ヴィゼアを護衛に任命する。上手く使え。」と書いてあった。



「これはありがたいです。護衛の件について頭を悩ませていたところです。よろしくお願いします。」


「いえこちらこそよろしくお願いします。」



 王が直々に寄越した人物なので相当強いのだろうとリュカは内心喜んだ。



「ただいまなのじゃ!」


「帰ったぞ。」



 そうこうしている間にゼノビアとフランツが帰ってきた。



「おお!ロスではないか!どうしたのじゃ?」


「はい。王からゼノビア様の護衛をおおせつかりました。」


「それは頼もしいのう!」


「勿体ないお言葉で。そしてフランツ殿に王から親書を預かってております。」


「王からの親書なんだろうな?」




 手紙を開くと「アンダンテ団長フランツに家名を授与する。以後家名をテューリアスとするように。爵位は子爵とする。領地については後日に授与する」と書いてあった。

 リュカは突然の出来事に頭をかかえた。

誤字脱字、感想がある方はよろしくお願いします。

m(_ _)m


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