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魔法少女だった私は、すべてを奪われて侵略者になった  作者: 摩利
2章

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ちょっとした設定のあれこれ

自分用も含めて設定のあれこれです。

読まなくても問題ありませんが、読んでくれたら作者が喜びます。



・ 魔術と魔法について


本作における「魔術」と「魔法」は、似ているようで少し違うものです。


魔術は、魔力を使った汎用技術です。

身体強化、防壁、姿勢制御、魔力弾、空中に足場を作る虚踏など、用途は多岐にわたります。

また、魔法少女のライブ演出に使われる技術も魔術に含まれます。


魔術には得手不得手がありますが、一定以上の魔力を持つ者であれば、修練によって身につけることが可能です。

そのため、魔術を扱えるかどうかは、魔法少女としての素質を判断する大きな基準となります。


一方で、魔法は魔法少女一人ひとりが持つ固有の力です。

基本的には魔術では再現が難しい、あるいは不可能な能力が多く、魔法少女ごとの個性や才能に大きく関わります。


ただし、魔法にもランクがあり、低ランクの魔法であれば魔術で近いことを再現できる場合もあります。

結衣の身体強化系の魔法はその例です。




・魔力量について


魔力量は、いわゆるMPのようなものです。

多ければ多いほど、魔術や魔法を長く、強く使いやすくなります。

基本的には魔力量が多い方が有利ですが、例外もあります。


オブスキュリテの赫塵は、相手の魔力に干渉して痺れさせる魔法です。

そのため、魔力量が多い者ほど赫塵の影響を強く受けやすいという弱点にもなります。




・祈/オブスキュリテと結衣の違い


祈/オブスキュリテは、魔法ランクが高く、魔力量も多いタイプです。

本来なら非常に強力な魔法少女の素質を持っています。


しかし、魔力操作が苦手で、特に並列処理が大の苦手です。

そのため、魔法を使いながら同時に別の魔術を使うことは、今でもできません。

強い魔法と大量の魔力を持ちながら、それを器用に扱えない。

祈/オブスキュリテは、そういうピーキーな存在です。


対して結衣は、魔法ランクも魔力量も最低レベルです。

しかし、魔力操作の技術に関しては非常に優れています。

少ない魔力を無駄なく使い、身体強化を極限まで磨き、虚踏のような応用技術にまで発展させています。


才能の大きさで言えば祈。

技術の緻密さで言えば結衣。


二人は、魔法少女としてまったく違う強さを持っています。



・ 魔法名について


正式な魔法少女になる際には、自分の魔法名を登録します。

そのため、訓練生時代から自分の魔法名を考えている者も多くいます。

また、憧れの先輩や教官に考えてもらう者、名づけが得意な魔法少女に頼む者もいます。


結衣と祈は、それぞれ互いの魔法名の名付け親です。

祈が魔法少女になった際に、それぞれ名付けました。




・ 訓練生について


魔法少女の訓練生は、年二回行われる試験によって、正式な魔法少女になれるかどうかを判断されます。

評価されるのは、魔術と魔法の力、制御能力、身体能力、判断力などです。

訓練生の段階では、基本的に戦闘能力を重点的に鍛えられます。


魔法少女に必要なライブのダンスや歌は、正式な魔法少女になった後に本格的な訓練が始まります。

そのため、ミオや麗奈は戦闘には参加できますが、まだライブトレーニング中であり、実際のライブには出演できません。

物語序盤でミオがライブに出演していたのは、そのライブが新人魔法少女のお披露目ライブだからです。




・シティと世界について


結衣たちが暮らす都市の名前は、星守市ほしもりしです。


この世界では、人々は各地に存在する「シティ」と呼ばれる都市圏で生活しています。

シティは強力な結界によって守られており、内部では学校、商店街、病院、ライブ会場など、現代に近い日常が維持されています。


しかし、シティの外は人が安全に住める場所ではありません。

外の世界では、ゲートと呼ばれる空間の歪みが不規則に発生します。

そこから異形や侵略者が現れるため、結界に守られていない地域は、ほとんど無法地帯に近い状態です。


シティの外に住んでいる者たちもいますが、その多くは何らかの理由でシティに住めなくなった人々です。

彼らは結界の外で、常にゲート発生や異形の脅威にさらされながら生きています。



・シティ同士のつながり


各シティは完全に孤立しているわけではありません。

シティ同士は、道路と鉄道によってつながっています。

ただし、それらの道路や線路にも結界が張られており、外部からの侵入やゲート発生に備えています。


人々の生活に必要な物資の多くは、この道路と鉄道を通じて運ばれます。

そのため、物流路の維持はシティの生命線です。

道路や線路が損傷すれば、物資の輸送に影響が出ます。

食料、医薬品、資材、魔法少女局の装備など、あらゆるものが滞る危険があります。


そのため、道路や線路の補修工事は非常に重要な任務です。

補修工事の際には、作業員を守るために魔法少女部隊が同行することもあります。

ただ道を直すだけでも、結界の外に近い場所では命がけになります。



・星守市について


星守市は、周辺のシティと比べても規模の大きい都市です。

魔法少女局の重要拠点が置かれており、防衛、物流、情報、魔法少女育成の面でも中心的な役割を持っています。


そのぶん、侵略者に狙われる危険も高くなります。

星守市の結界や防衛機構が破壊されれば、周辺シティ全体にも大きな影響が出ます。


星守市は、ただ一つの都市ではありません。

周辺地域を支える要でもあります。



・旅行がほとんど存在しない世界


この世界では、シティの外が危険であるため、人々が気軽に旅行することはほとんどありません。


基本的に、シティで生まれた人間は、そのシティで育ち、そのシティで暮らし続けます。

別のシティへ移動することは可能ですが、道路や鉄道の結界に守られた限られたルートを使う必要があり、簡単なことではありません。

そのため、人々にとって日常の娯楽はシティ内部に限られます。


映画。商店街。学校行事。配信。そして、魔法少女のライブ。


魔法少女のライブは、星守市の人々にとって大きな娯楽の一つです。

外の世界へ自由に遊びに行けない人々にとって、歌い、踊り、戦う魔法少女たちは、街の中で見られる特別な光でもあります。


だからこそ、二年前のライブ襲撃事件は、星守市に大きな傷を残しました。

それは単なる戦闘被害ではありません。

人々にとって数少ない希望と娯楽の場が、侵略者に踏みにじられた事件でもありました。

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