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魔法少女だった私は、すべてを奪われて侵略者になった  作者: 摩利
1章

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1章時点 人物まとめ

 1章纏めてみました。

 一応、ネタバレ注意です。


  ・オブスキュリテ/赤羽あかば いのり


 元魔法少女。かつては結衣の親友であり、魔法少女候補生時代から共に訓練していた少女。


 高い魔力を持っていたが、魔法である赤い雷は味方の魔力にも干渉してしまうため、連携に不向きで周囲から距離を置かれていた。そんな中、同じく孤立していた結衣と出会い、親友となる。


 二年前のライブ襲撃事件で四条 瑠香に庇われ、生き残る。しかし世間からは「瑠香を死なせた少女」として激しい非難を浴び、学校や自宅にも居場所を失っていく。魔法少女局にも守られず、結衣ともすれ違った末、姿を消した。


 現在は侵略組織の幹部オブスキュリテとして活動している。黒い衣装と仮面で素顔を隠し、魔法少女と魔法少女局への復讐を目的に動く。


 魔法は赫塵かくじん斬虚雷業ざんきょらいごう。赤い雷によって相手の魔力を痺れさせ、変身解除や魔力操作不能を引き起こす。魔法少女にとっては天敵とも言える能力。


 ライブ襲撃、魔法少女局襲撃、防御機構中枢施設襲撃を実行し、シティの防衛体制と魔法少女局の権威を揺るがす。ただし無差別虐殺を目的としているわけではなく、観客を殺さないよう命じるなど、完全な悪に徹しきれていない面も見せる。


 第1章終盤では防御機構中枢施設を襲撃し、結衣と一対一で激突。結衣を追い詰めるが、最後はかつての約束を思い出して立ち上がった結衣に敗北し、拘束される。


 赤羽祈としての過去を否定し、オブスキュリテを名乗り続けているが、結衣に対する感情や四条瑠香への罪悪感は完全には消えていない。


 

 ・白瀬しらせ 結衣ゆい


 現役魔法少女のエース。第1章における中心人物の一人。


 魔法少女候補生時代は才能に恵まれておらず、魔法も身体強化という地味なものだった。魔力量も少なく、周囲からは脱落候補のように見られていた。しかし努力と技術によって弱点を補い、正式な魔法少女となり、現在ではシティを代表するエースにまで成長している。


 祈とは候補生時代からの親友。祈が強すぎる魔法のせいで孤立し、結衣が弱すぎることで孤立していたため、二人は互いに支え合う存在となった。かつては「いつか二人でステージ中央に立つ」ことを誓い合っていた。


 二年前の事件後、祈が世間から非難され、姿を消したことに深い罪悪感を抱えている。自分は何もできなかった。助けられなかった。その後悔から逃げるように努力し、エースとなった。


 第1章冒頭のライブ襲撃で、仮面の敵オブスキュリテと交戦。その正体が祈だと知り、動揺して敗北する。その後も祈を連れ戻したい気持ちと、魔法少女として止めなければならない責任の間で苦しむ。

 奈央やミオとの会話を通じて、祈に許されたいだけではなく、これ以上祈が罪を重ねる前に止めるべきだと覚悟を固める。


 終盤では防御機構中枢施設でオブスキュリテと一騎打ちを行う。赤雷によって変身を剥がされ、肉体的にも精神的にも追い詰められるが、かつて祈と交わした「もしもの時は私が止める」という約束を思い出し、再び立ち上がる。


 最後は壊れた体でオブスキュリテに挑み、彼女を撃破する。「今回も、私の勝ちだね」という言葉で、かつての模擬戦の記憶と現在の決着を重ねる。


 祈を救えたわけではないが、二年前に伸ばせなかった手を、今度こそ一度だけ届かせた人物。



 

 ・四条しじょう 瑠香るか


 二年前のライブ襲撃事件で死亡した魔法少女。祈と結衣の先輩にあたる人物。

 当時の魔法少女たちの中でも高い実力と人気を持ち、ライブの中心に立つ存在だった。戦闘能力も高く、観客を守る魔法少女として強い責任感を持っていた。


 二年前の大規模ライブ中、異形が会場に侵入した際、祈を庇って致命傷を負う。それでも倒れず、最後まで戦い続け、異形を斬り伏せた末に命を落とした。


 彼女の死は、赤羽祈の人生を大きく変えるきっかけとなった。

 本来、瑠香は祈を守るために自ら前へ出た。しかし世間はその死の責任を祈に押しつけ、「瑠香を死なせた少女」として祈を激しく非難した。これにより祈は学校や家庭、社会の中に居場所を失い、やがてオブスキュリテとなっていく。


 結衣にとっても、瑠香の死は大きな傷として残っている。親友である祈を守れなかったこと、祈が孤立していく中で手を伸ばせなかったことは、結衣の罪悪感の根になっている。


 その行動は、結果として祈の命を救うと同時に、祈の人生を壊すきっかけにもなった。




 ・ストレガ


 侵略組織の幹部の一人。オブスキュリテと同じ組織に属する存在。

 液体状の布をまとったような異様な姿と、湿った声が特徴。直接戦闘よりも、観察・準備・誘導を得意とするタイプの敵であり、前線で暴れる怪物というより、戦場の外側から人の心や状況を弄ぶ存在として描かれる。


 オブスキュリテのことを「同志オブスキュリテ」と呼び、彼女の行動を支援している。ライブ襲撃や魔法少女局襲撃、防御機構中枢施設襲撃において、組織側の連絡役・調整役として動いている。


 祈がオブスキュリテとなった後、彼女を組織に迎え入れた側の人物の一人。彼女の怒りや復讐心を利用しているが、単純に道具として雑に扱っているわけではなく、むしろ彼女の感情の動きそのものを興味深く観察している。


 ストレガは、オブスキュリテが魔法少女局や結衣への憎しみを抱いていることを理解しており、その復讐を後押しするような言葉をかける。一方で、彼女が完全に割り切れていないことも見抜いているような言動を見せる。


 第1章終盤、防御機構中枢施設襲撃では、オブスキュリテと通信しながら作戦を進める。守る者として生まれた魔法少女が、街を守る結界を内側から破壊するという状況を「美しい反転」と表現するなど、悪趣味で歪んだ価値観を持つ。

 しかし、オブスキュリテが結衣に敗北すると、作戦失敗を認めて異形兵を撤退させる。自ら戦場に残って戦うことはせず、「直接戦闘は苦手」と言って退く。


 オブスキュリテにとっては協力者であり、利用者でもある。

 結衣たちにとっては、オブスキュリテを闇の側へ引き戻す存在であり、今後も警戒すべき敵である。



 ・森山もりやま 奈央なお


 元魔法少女。現在は魔法少女局側の支援・指導役に近い立場にいる人物。

 かつては前線で戦う強い魔法少女だったが、年齢による魔力出力の低下によって、現在は第一線では戦えない。魔法少女が十代半ばをピークに力を失っていく現実を体現する存在でもある。


 結衣にとっては先輩であり、相談役のような人物。結衣が祈のことで苦しんでいることに気づきながらも、無理に踏み込まず、必要な場面で厳しい言葉を投げかける。


 魔法少女局襲撃後、結衣が二年前の記録を見ようとした時に止める。そこで奈央は、結衣が本当に知りたいのは真実なのか、それとも祈に許されたいだけなのかを問いかける。

 祈は被害者であると同時に、今は加害者にもなっている。その現実から目を逸らすなと結衣に突きつける。


 終盤の防御機構中枢施設襲撃では、自身は前線で直接戦えないながらも、魔法少女たちを鼓舞し、現場を支える。結衣を信じ、エースを信じろと叫び続ける。




 ・三枝さえぐさ ミオ


 若手の魔法少女。結衣の後輩。


 ライブ襲撃時にオブスキュリテの赤雷を受け、変身を解除される恐怖を体験する。魔力が体の内側からばらばらにされるような感覚を覚え、それ以降、赤雷とオブスキュリテに強い恐怖を抱く。


 結衣にとって、祈が今や誰かを傷つける存在になっていることを突きつける役割を持つ。


 医療区画で結衣に対し、「オブスキュリテがどれだけ傷ついていたとしても、自分はあの人が怖い」と告げる。そして、次にオブスキュリテが現れた時、結衣は戦ってくれるのかと問いかける。


 この問いによって、結衣は祈をただ可哀想な被害者として見るだけではいられなくなる。祈を止めなければ、ミオたち後輩がまた傷つく。その現実を結衣に突きつけた人物。


 終盤の防衛戦では、恐怖を抱えながらも前線に立ち、奈央の指示のもとで戦い続ける。赤雷個体には怯えながらも、仲間と連携して防衛線を支える。




 ・桐生きりゅう さとし


 魔法少女局の幹部。現場指揮や作戦判断を担う人物。

 冷静で現実的な判断を下す大人。情に流されすぎず、シティ防衛のために必要な選択を取ろうとする。


 一方で、現在のオブスキュリテが危険な敵であることも理解している。彼女の事情に同情しつつも、シティを守るためには止めなければならないという立場を崩さない。


 防御機構中枢施設襲撃では、オブスキュリテの狙いを読み、彼女を中枢制御室へ誘導するような作戦を組む。結衣を信じ、最終的に彼女がオブスキュリテを止めることに賭ける。

 管制室では、状況が悪化しても指揮官として折れず、部下たちに冷静な判断を促す。「上が先に折れるな」という姿勢で戦局を支える。

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