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役立たずの【翻訳】スキルと追放された俺、実は世界の理を書き換える最強の【賢者】だった~聖女様と悠々自適の建国ライフ~  作者: 早坂 拓也


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第19話:論理の盾と、大陸全土への回線接続

第19話:論理の盾と、大陸全土への回線接続


「……ふん。管理ミス(教会の腐敗)を、世界の再インストールで誤魔化そうというわけか」


「現場の苦労を知らない上位次元のエンジニアというのは、どこでも同じらしいな」


 ルミナス神殿の使節を追い返し、数千年にわたる虚飾を剥ぎ取った直後のことだった。


 アセティアの空の色が、見たこともない赤紫色に輝き始めた。


 アレンが「禁忌の真実」をハックしたことで、上位システムのセキュリティが作動。

 世界の整合性を保つため、強制的なパージ(データ消去)が開始されたのだ。


 空の色は、どす黒い紫へと変わっていく。

 世界そのものがシステムエラーで崩壊しようとしている、不気味な光景だ。


「 Allen様……! 空が割れようとしています! 魔物の襲来を遥かに超える、死の恐怖を感じます……ッ!」


「案ずるな、セシリア。……彼ら(上位者)は、バグが見つかればすぐに『全消去』を選びたがるが」


「残念だったな。この世界のRoot権限は、もう俺の手元にあるんだ。勝手にシャットダウンさせるわけにはいかない」


 天の裂け目から、無数の『消去プログラム(審判の杭)』が降り注ぎ始めた。


 その杭が一本でも地上に触れれば、その座標に存在するデータは「未定義(Null)」となる。

 物質も歴史も、永遠に消滅するのだ。


「セシリア。君の純粋な魔力を俺に預けてくれ」


「これからは、この世界を『読み取り専用』ではなく。下界の意志による『書き換え不可』の領域にする」


 俺はセシリアの手を、強く握りしめた。


 彼女の清らかな魔力が、膨大な防御数式を加速させる。

 俺のコンソールを動かすための、最強のブースター(触媒)となる。


『――権限昇格(特権実行)を確認。

 ――管理者(Admin)モードから、所有者(Owner)モードへと移行しました』


「……物理階層、完全ロック。大陸全土に対し、多層型・防衛ファイアウォールを展開せよ!」


 瞬間。

 天空都市アセティアの中心から放たれた、目も眩むような黄金の波動。


 大陸の端から端までを駆け巡り、巨大なドーム状の「論理の盾」を形成した。


 降り注いでいた数百万本の光の杭が、地上に届く直前で激突する。

 パチン、パチンと、羽虫のように消去プログラムが霧散・無効化されていく。


「ただ守るだけでは、また別の刺客を送られるだけだ。なら、こちらから強制的に回線をつないでしまおう」


「上位の連中に、この世界の『所有権ガバナンス』が誰にあるかを分からせてやる」


 俺は大陸全土に展開した「盾」を。

 そのまま「超高速魔導・バックボーン・ネットワーク」へと一気に転換した。


 大陸全土の村、町、城。


 世界の終わりに絶望していたすべての人々の脳内に。

 俺の声が直接「最適に翻訳」されて響き渡った。


 言語の壁も無視した、絶対的な『新管理者』からの全域告知ブロードキャストだ。


『――大陸全域の住人に告ぐ。私は、新世界の管理者アレンだ。

 ――今、君たちの世界は旧き管理者により消去されようとした。それを私が阻止した。

 ――これ以降、この大陸の全領域、全生命は私の「論理保護下」に置く』


『――各国の王、指導者たちは、24時間以内に天空都市アセティアへ参集ログインせよ。

 ――世界の「新しい利用規約ルール」を説明する』


 大陸全土が、水を打ったような沈黙に包まれる。

 直後、数千万人の驚愕と、地鳴りのような安堵の声が巻き起こった。


「…… Allen様。世界中の鼓動のパケットが、すべて……あなたに向かって流れています……」


「ああ。……不便で、不透明な『神話(旧システム)』の時代はもう終わりだ」


「これからは、俺がこの世界のサーバーを死守ホスティングする。傲慢な連中から『強奪テイクオーバー』してやるよ」


 アレンの瞳には、強固に暗号化された決意が書き込まれていた。


 一人の追放された翻訳家から始まった物語は。

 ついに世界そのものを「自分のサーバー」として掌握する段階へと突入した。


ついに大陸全土へ「回線」を繋いでしまったアレン。

神のパージを跳ね返し、逆に世界を支配下におく展開、アレンの管理者としての真骨頂ですね。


「アレンの宣言、痺れる!」と思った方は、ぜひブックマークをお願いします!

次回、いよいよ世界中の有力者たちがアセティアに集結します。

明日19:00、アレンの「新・利用規約」をお楽しみに!

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