閑話休題5.天使セラとあなた
丁京都フリーヶ丘。
住みたい街ランキング常連・スイーツの聖地として知られるこの街には──
今日も恐ろしい(?)悪の組織が存在していた。
そんな中、天使セラはある人物に話しかけていて──?
その相手が“誰なのか”は、まだ誰も知らない。
「ああ、座って。横になって。そう、いつも通りゴーグルをつけて──それでいい。それで、だ」
貴方は息を吐いて気持ちを楽にする。
「観測者の君はどう思った?愚妹に賛同した?それともこのままならない世界を愛する?」
貴方はなんと答えたのだろう。
「……そうか、それは興味深いな。記録しておこう。それで君は今後この世界にどうなってほしい?優しい世界?ままならない世界?辛い世界?」
貴方は答える。
「そうか……でもそうならないのが物語だ。わかっているだろう。この世界はアレプトたちが中心の世界だ。世界の中心、と言ったところかな」
貴方は考えて話す。
「はは、そういう見解もあるか。でもね、君ができることと言ったら、ブクマをするか、評価をするか、感想を書くか──この世界に干渉をするにはどうにかして世界の心を動かさないといけないんだよ」
「そうだろう、君は読者でしかないんだ」
セラがこちらを見る。
「観測しているのは君だけじゃあない。他にももっと、たくさんの観測主がいるんだ。理不尽?仕方ないだろう。私たちはフィクションだ。だからこそ、観測主がいなくなった時が私たちが真の意味で死ぬ時だ」
「だからこそ、この世界を殺さないために、私たちを引き続き見てくれたまえよ、読者諸君」
それじゃあこの話はおしまい、と言うと世界はホログラムとなって消える。
この物語は、読者がいて成り立つ物語なのだ。
いつも悪ままをご覧いただき、ありがとうございます。
皆さんが“観測”しているからこの世界は成り立つのです。
“観測者”を登場人物は認識できるのか否か。不明です。
セラは知っています。
この世界が“観測されている”ことを。
そして──誰が観測しているのかも。




