表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪の組織はままならない!【第三部開始】  作者: 白洲晶
デカ井町線はままならない編
32/46

29.悪の組織と宣戦布告

丁京都フリーヶ丘。

住みたい街ランキング常連・スイーツの聖地として知られるこの街には──

今日も恐ろしい悪の組織が存在していた。

そんな中、ブエルの通う高校に絵心が現れて──?

ここから物語が動き始めます。

「おい一班(いっぱん)、今日こそお前のバイト先、教えろよな〜」

「いやだから人に見せるものじゃないって!」

ブエルは放課後、友人に絡まれていた。悪の組織の活動をバイトと言ったせいで仕事内容を詰められているのだ。

「……あれ」

ふと、廊下を見ると今にも消えそうな少女が目に入る。彼女は確か━━

「ヤベエ!絵心依怗(えこ)じゃん!俺ファンなんだよ!なんでこんなところにいるんだ?!サイン貰おう!」

「ちょっ……」

ブエルに絡んでいた同級生は廊下へ飛び出る。嫌な予感がして、追いかける。

しばらく走ると、美術室へとたどり着く。

「……?」

この先は行き止まり。行き場所としてはここだろう。しかし、何か妙な香りがする。

恐る恐る扉を開ける。すると、そこには━━

「……おい、大丈夫か?!」

血を流して倒れている学生が数人。絵心はその真ん中でキャンパスに向かって絵を描いていた。━━血液で。

「なっ……なにやってるんだよ、お前!」

「うるさいですね……あなたは、アレプトのところの……」

「お、お前、これは法律違反だぞ?!」

「……ちょうどいいですね」

気がつくと、絵心は目の前にいた。そしてブエルの頬へ手を伸ばす。ブエルは反射的に後ろへ飛ぶ。

「……かんがいいですね。アレプトのたいせつなものをほぐせば、あのこはいい『いろ』をみせてくれるとおもったのに」

「……なんなんだよ、お前、なんなんだよ……!」

恐怖心からブエルが退く。

「なんなんだって言われたら答えなきゃいけねえなあ、師匠!」

「ここで宣戦布告しておくのも、ありかもね、依怗様」

気がつくと絵心のそばには二人の男女がいた。

「破壊はアート、バロック!」

「魅惑こそアート、クロード」

「せかいはすべて、ほぐすもの、えこ」

「俺らが『創造破壊デザニウム』だ!」

勝てない━━本能が察知している。逃げなければ━━。

「おあそびはここまでです。わたしたちが、せかいをしはいします」

そう言い創造破壊デザニウムは去っていく。

「……救急車、救急車呼ばなきゃ……」

ブエルは一人、救護活動に追われていた。



「……絵心のやつ、こっちにまできたのね」

帰宅後。アレプトに起こったことを話すと知ってたかのような口ぶりで話す。

「双子玉川、等々久(とどろく)、尾山谷、十品仏(じゅっぽんぶつ)、そしてフリーヶ丘。あいつらはこの都市に宣戦布告をした。勿論、申請もなし。……売られた喧嘩よ、買うしかないわ」

「で、でも」

ブエルは言う。ブエルから見た絵心は、正真正銘の化け物だった。

「……大丈夫よ、それにこれは領土拡大のチャンスよ。やるわよ、あんたたち!」

そうして、世知谷区(せちたにく)デカ井町線沿線を巻き込んだ戦いが、始まるのだった。


各地域に宣戦布告をした絵心。

その影は、確実にフリーヶ丘にも迫っています。


超悪い子軍団は、この“異質”を止めることができるのか。


次回更新は明日です。お楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ