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悪の組織はままならない!【第三部開始】  作者: 白洲晶
デカ井町線はままならない編
30/46

27.超悪い子軍団とイベント

丁京都フリーヶ丘。

住みたい街ランキング常連・スイーツの聖地として知られるこの街には──

今日も恐ろしい(?)悪の組織が存在していた。


なんと、超悪い子軍団の行う悪事がとうとう判明します。

ごゆるりとお楽しみください。

「……ない」

「ありませんねえ」

「まったく、どこ行ったのよ……」

「何探してるの?」

休日。ブエルが十一時に起きてリビング兼会議室に入ると、探し物をしている三人を見つける。

「ブエル、ちょうどいいところに」

「人手がほしかった」

「いや……なに探してるか教えてくれないと」

「ゴミだ」

「ゴミィ?」

「ちょっと!ゴミじゃないわよ!」

アレプトはぐい、と前へ踏み出すと高らかに言う。

「あんたたちが捨てた浜崎花のパン祭りのシールよ!」

「え?シール?」

「パン祭りの景品がですね、アレプト様の好きなモティくんのぬいぐるみなんですよ」

「だからゴミを漁っている」

「自分の分や朝食の分は集めてたけど、あんたたち個人が食べてる分までは気づかなかったわ……!不覚よ……!」

「メリカリで買えばよくない?ほら、出品してる」

「バカ!転売ヤーから買うわけないでしょ!そもそも転売は法律違反よ!」

「悪の組織なのに法律気にするんだ……」

「犯罪は一発アウトですからねえ」

街の破壊も犯罪では?と言おうと思ったがやめておいた。

「仕方ないわね……今日の悪事は浜崎のパンを食べてる人を襲う、よ!」

「犯罪じゃない?」

「犯罪じゃないわ、悪事よ。ほら行くわよ!」

そうして街へと繰り出すのだった。


フリーヶ丘の駅の正面ロータリーでは、都合よく浜崎パンがイベントを行っていた。

「ちょうどいいわね、あれを襲うわ!」

「一つください」

「はい、どうぞ」

「ブエル、何をしている!」

「え?襲うよりパンを独占したほうが悪の組織っぽくない?」

「確かに……合理的ですね」

「なかなかいい考えね。そこの!ここがフリーヶ丘、『超悪い子軍団』の領域としってやってるの?いい度胸ね!そのパン、━━全部よこしなさい!」

「ヒィ!」

浜崎の社員は残りのパンを大量に差し出す。

「ふふふ、これでポイントが貯まったわ……!」

「ねえアレプト様、このパンどうするの?俺たちだけだと食べきれないよね?」

フードロス。それは社会現象として問題となっている。

「流石に食べ物を粗末にするのはやりすぎだと思うんだけど」

「ぐっ……それもそうね……」

「そうですね、ではこうしましょう」

グシオンがメガネをあげる。そして━━



「超悪い子軍団!また悪事をやってんだってな!」

「今日こそ倒しま……」

「……何か配ってる」

超悪い子軍団が現れたと聞いた処女機構(おとめきこう)は現場のロータリーに駆けつける。するとそこには━━

「食べれる分だけ持って行きなさい!」

「はい、どうぞ」

「僕の計算ではこのパンをオーブンで焼き、焦げ目をつけることで美味しさが五倍になります!」

「……食え」

超悪い子軍団が、パンを配っていた。

「あともう少しよ!気を張りなさい!」

アレプトが声を張る。

「……なに、あれ」

「パン配ってる」

「やりぃ、あたし、貰ってくる!」

そうして無事に超悪い子軍団は悪事『イベントを乗っ取る』を平和に終えたのだった。


前回の不穏は一体なんだったのか。

そう思うくらい、全力でバカをやっています。


これが悪事かどうかは……まあ、各自の判断にお任せします。


ただ一つ言えるのは、ここからまた物語が動き出すということ。


次回更新は水曜です。お楽しみに!

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