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七十九話 「はいはい」

 夜乃とのイチャイチャが終わり、俺はgiveを客室に移動して回復するのを待つことにする。

その間にしておきたいことがあるがいつ起きるかわからないのであまり動きたくても動けない。


「なんで鉄冶はgiveなんかに助けているの」


隣にいた夜乃は少し頬を膨らませる。

かわいい。


「もしかしてgiveのことが「なんてことはないから」


夜乃がおかしなことを言いそうになったので俺は被せる。


「俺としては夜乃の親と話したいのだが今からでもいけるか?」


そして確認をする。


「多分いけるよ」


そう言うと夜乃はスマホを取り出しなにかを打ち始める。連絡を取り合っているのだろう。


「大丈夫だよ」

「なら行こうか」


「え、でもgiveはどうする気?」


夜乃はちゃんと気づいているはずだが確認のためか聞いてきているな。

giveを置いていく危険性に。

しかし策はある。


「大丈夫、俺には能力があるから」


つまり俺の能力を使うのだ。

夜乃との愛の巣だぞ、壊されてはたまるか。


「鉄冶がそう言うのなら、先に玄関に向かっておくから」


 そう言い残し夜乃は部屋を出ていった。

きっと俺が夜乃の前で能力をためらっていることに気づいているのだろう。

戦闘の時は仕方ないが日常生活では見られることは避けたい。もし万が一情報の拡散があると止まらないから。


 さてgiveのことについてはもう考えてある。

簡単で部屋から出ないようにしておけばいいのだ。

つまり鉄でドアから出れないようにする。

そういうこと。

もしもの場合に対しても事前に備えてあるから大丈夫だ。


俺も部屋を出て夜乃と合流する。


「車はどうする?鉄冶」


意外にも頼んでなかったみたいだ。普段なら欲しいことだが今回は別だ。


俺は夜乃の手を掴み、指を絡ませる。


「フフッ」

「どうした?」


俺は夜乃が笑ったことに愛想なく聞く。


「鉄冶ったら大胆で」

「はいはい」


仕方ないだろう。

だってこういう時以外に俺からなんてほぼできないから。

それはただ俺がヘタレなだけなのだがな。


地面が鉄になり、沈んでいく。

そうすると浮上するような感覚に陥ると夜乃の実家の門の前に居た。


「便利ね」

「行ったことがあるところしか無理だけどな」


俺が元いた世界には無理だったけど…。


「では行こうよ」


夜乃は手に力を少し入れて言ってくれる。

どうやら夜乃は俺が一瞬暗くなったことにわかっているみたいだ。


「おう」


俺も少しだけ手に力を入れて、進んでいく。













「あなた」

「なんだい急に?」


「夜乃から話があるからってもうそろそろで来るらしいよ」


「なんだろう?」


どうやら夜乃から連絡がきたみたいだ。

わしは夜乃と連絡を取っていないが。

悲しさが芽生えてくるな。


「そのことでどうやら話があるのは夜乃からではなく鉄冶君からみたいなの」


「なるほど」


大事な話だろう。

しかしそれならば事前に連絡を入れてくるはずだが?


とりあいず今は、


「来るまで待っておこう」


「ええ」



しかしその三分後には門番からの業務連絡で夜乃と鉄冶が来ると知るのだった。

あまりの速さに予想外で慌てていたりして。



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