七十八話 そうして俺の目的を終わらした
「それを待っていた」
槍は俺の体を貫くように見えた。
本当は避けて梟の耳のところに鈴の音色を聞かす。
そうすると槍は消滅して梟はgiveの姿に戻り倒れる。
あと一歩前だったら俺の体は本当に貫かれていたな。
「鉄冶!」
「お、おう」
夜乃が抱きついてくる。
かわいい、癒されるわ。
「もう終わったよね?」
「ああ」
俺はそう笑顔で答えた。
ウー!ウー!
とパトカーの音が近づいてきている。
「撤退だ」
「give様は?」
「今はいい」
そう言い、エゴイストは去っていく。無慈悲だな。
夜乃と俺を除いて立っているのは研信だけだ。
今回の件はなにもなかったことにしようと言おうと近づくと白目を剥いて気絶していた。立ったまま。
「じゃあ、俺たちも逃げますか」
夜乃の手を掴んで足元が鉄のような色する。
そして落ちる感覚に陥る。
「え?どういうこと?」
夜乃は焦っているが手を強く握る。
そうすると家のリビングにいた。
「え?」
もう一度驚く夜乃。
「これが俺の能力だ」
俺は苦笑いで言う。
「そういうこと…ってなんで今まで黙ってたの?!」
「いや、まぁ、それはおいおいで、それより今はあれをどうするか」
俺は指を刺す。
その先にいたのは倒れたgiveの姿。
というか俺が意図的に持ってきていた。
俺としては夜乃を危険に晒したことについては許せないが警察に逮捕されるのは別だ。
「鉄冶が返しにいけば?」
「いや辞めておいた方がいい、あの人達はgiveを返しても攻撃的になることはわかるから」
「それならどうしよ?」
そう考えてくれているが、
「でも今は…」
「え?」
俺は夜乃に抱きつく。
夜乃は突然のことで驚く。
「でも今はこうして帰ってこれたことに喜ぶべきでは?」
「うん!」
夜乃は笑顔に頷く。
この笑顔は今回の件の報酬としよう。
それほど見合っている。
そうして俺は突如として夜乃の唇塞ぐ。
夜乃は恥ずかしがりながら満面の笑顔にいた。
そして二人は鉄冶の部屋に行った。
そういう気持ちが伝わっていたということだろう。
そうして俺の目的を終わらした。
これからただ純粋に楽しもう。
でもまぁ、戦闘処理をしなくちゃならないけど。




