六十三話 霧
「霧がすごいな」
「ええ、影深君大丈夫?」
「大丈夫です」
霧が濃くなって遭難しないようにお互い確認し合って進んでいく。
霧が濃くなるということは椎葉ルートに入ったということも示している。
でもなぜ霧はゲーム通りなのか?
だってシナリオ崩壊してきているのになぜこの時だけなのか?
椎葉さんが能力者なら話が分かるがそれはないはずだ。だってヒロイン中でちゃんとゲーム通りの行動をしていたんだ、ありえない。
でもありえないで椎葉さんが能力者である可能性を捨ててはいけないな。
もしかしすると椎葉さんは霧を発生させるような能力を持っているかもしれない。
「もうそろそろだ」
走が頂上を見えたのかそう言う。
この濃い霧の中見えるのはすごいが足元には気をつけてほしい。
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「「大丈夫!?」」
「ああ、大丈夫っ」
俺達は洞窟みたいなところに居た。
俺は美郷を助けようとしたが一緒に遭難してしまった。
その時に恵未も一緒に遭難してしまった。
俺は二人を庇って地面に着地したため足から出血をしてしまった。
「ダメだ、電話が繋がらない」
「え、そんな」
俺が止血している間に連絡が入るか二人が挑戦してくれたようだが案の定入らない。
まずいな…。
でも三和さんが気づいてくれたらいいんだがな。
しかし三和さんが気づいたとしても俺達の場所がわかるのか?だって今は霧が発生して濃くなっているから。
「ふぅー」
俺は洞窟の壁を背もたれにして腰を下ろす時に息を吐いてしまった。しかもため息のような感じになってしまった。
二人だってため息をしたいはずだ、申し訳ない。
「大丈夫だよ、ため息なんて気にしなくて」
「うん、そうだよ、だって地面に着地するとき守ってくれたんだし」
「ああ、ありがとう」
どうやら二人は俺が申し訳ないと気づいてフォローしてくれた。
「これからどうしようか?」
俺は二人に問いかけておきながら自分でも考えてみる。
多分だが三和さんは気づいてくれているだろうから捜索をするだろう。
しかし俺達はどうすればいいのか?
この濃い霧の中、火を焚いても見えないだろう。
だから俺としては救助が来るまで待つのがいいと思うが…
「そうだね、三和さんが気づいてくれたと信じて救助が来るまで待とうよ」
恵未はそう言った。
俺も同意見だ。
「ええ、そうですね」
美郷も同意してくれた。
「なら、することは一つですね」
「さすが椎葉さん」
「フフ」
「え?」
二人の会話についていけない。
なんで美郷は微笑んでいるだ?
「なんで近づいてきているだ?」
二人はおそるおそる近づいてきている。
俺は逃げようにも足を負傷しているため動かしずらいから逃げるスピードは遅くて二人に捕まってしまうだろう。
「なんでって怪我の様子を確認しようかなっと」
「私もそうだよ」
ならなんで狙った顔をしているんだ?
ギャー!
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ん?なんか断末魔が聞こえた気のせいだろう。
だってここにいるみんな気づいていないし。
「と、とりあいず、皆さん慎重に下山してください」
教師達は慌てている。
無理もないだろう、だって研信達が遭難したと知ったから。




