六十一話 一体誰を選ぶのか?
早朝、ホテルの広いフロントにて俺達は座っていた。
「ではこれから、山登りをします」
学年主任はそう言い、山登りでの注意を伝えてくれるが俺にとっては無意味だ。
能力使えば迷わないし怪我しないし。
他の人達は眠たそうにあくびして聞いているものだからあまり伝わっていないことがわかる。
俺はそんなことよりついに研信が誰を選ぶか気になる。
夜乃への好感度は一切上げさせていないからたぶん
大丈夫だから俺の最悪はないと思っている。
選ばれるなら椎葉さんか佐々崎さんにして貰いたい。
どのヒロインを選んでも襲撃イベントが来そうだし、いっそのこと佐々崎さんにしてくれ。
佐々崎さんのルートは襲撃イベントぐらいで済むから。
他のヒロインなら襲撃イベント以外のイベントが起きるから嫌だ。
でもこれは俺の気持ちであり、誰を選ぶのは当事者だ。
今頃なんだが研信が学校にいない今に襲撃したらいいのに。
それなら俺も動かないで済むのに。
まったくだよ、エゴイストの頭であり犯罪組織にいらない気持ちをもつgiveさん。
俺はそう思ったところで襲撃イベントが起きていないと言うのは現実だ。
でもこれから分かることがある、研信を襲撃イベントに巻き込ませたいと思っているということ。これはエゴイストで決めたのか、giveが決めたのか?
わからないがあまり問題ではない。
研信が学校にいるとき、つまり平日。
夜乃が居てしまう。俺は関係がないから俺に害することはしないだろう。
でも俺が守りたい人、夜乃に害があるなら処分するだけだがな。
そうしている間にも山登りをする山の麓にきていた。
そうだ、giveは日本語で与えるという意味を持つらしい。
与えるに似た意味があったような?……
「影深君、行くよ?」
「ああ、ごめん」
俺が考えて事をしていたので夜乃は心配して聞いてきてくれる。
ここはクラスメートや走がいるためクラスメートには見えない不自然な発言、行動はしないように注しておかないと。
そうして俺は二人の少し後ろを一歩歩く。




