五十七話 大事なイベント
「ただいま」
「お帰り鉄冶」
確認し終わったので帰ると夜乃がいつも通り迎えてくれた。
いつ見てもかわいい。
推しであり、婚約者であるから好きという気持ちは絶対に変わらないし、前世つまりゲームで見ていた夜乃より今の方が色々な夜乃の表情を見れて嬉しいし、もっと惚れてしまっている。
そうすると抱きつきたくなる衝動に襲われるが我慢する。
そういえば前世の時から我慢がとてもできるようになっていたな。
「鉄冶、なにを思い出しているの?」
「いや、そんなことは…」
「嘘、鉄冶の表情で分かるから」
「そうなんだ」
「それより早くご飯食べよ?」
「ああ」
夜乃が作ってくれたご飯を食べることは幸せであるな。
しかし俺ってそんなにわかりやすいかな?
そんな疑問を持ちつつ食事をしていく。
今日確認してきてわかったことがある。
研信は特定のルートには入っていない。
俺の予想だと夜乃以外ルートには入っていて混雑してイベントが消化されている。
つまり告白シーンなどがある修学旅行では相当面倒なことが起こるはずだ。
でも俺は夜乃以外のヒロインはどうだっていい。わかっていて助けないことは酷いかもしれないがそれでいい。
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「持った?」
「うん」
荷物を確認する。
今日は修学旅行の一日目で朝早くに起きた。普段より早く起きたから眠たいということは感じていない。不規則な生活を送っているせいで慣れてしまっているのだから。
修学旅行に向けて班での話し合いなどをしていたが走とは話が合わせたが夜乃が最後を決めるということを毎回していた。
走とは少し話せるだろうな。
俺は戸締りや外出警報にする。
夜乃はまだ眠たいのか目がしっかりと開いていない。可愛い。ただ可愛い。
「じゃあ行こうか」
「うん」
夜乃は頷き玄関へと向かうがカバンつまり荷物を手に持って動くことを忘れていたみたいで俺は気づいたので持つことにした。
ゲームのルート分岐が決定する大事なイベント、修学旅行にこれから向かう。
俺が行うのは学校に居る時のようにするが万が一のことが起きて夜乃に被害が起きそうなら気にせず助ける。
そう心に決めて家を去った。




