五十五話 準備しろ
「よろしくお願いします」
「ええ、よろしく」
班で集まり挨拶を交わす。
俺と同じなのは夜乃と走だ。嬉しい。
三人なのは修学旅行で山登りをする時に四人では通れない道があるからである。
そして研信は六道さん、三和さんと同じ班である。
ハーレム反対!とは言えない。
これ言った時が前世にあったんだが、
「「男のロマンだろ!」」
二人から投げられて二週間ぐらい帰れなかったことがあるから言えないのだ。
さてパンフレットを見ると一日目に一人目のルート分岐があるがどうなるか。
「影深君?」
夜乃から声をかけられて振り返る。
「なにか考え事?」
「ああ」
「なるほど一日目にあるフィールドワークの景色が気になるのか?」
走がそう言ってくれる。
「そうなんだよ、二日目に山登りするから自然が多いところなのかな?って思って」
「そうなのか、俺だってそう思っている」
夜乃の方を見ると、疑いがある目をしている。
嘘だとバレてしまった。
ゲームにてどんな感じなのか知っているので走に話を合わせただけなのだがな。
「挨拶したなー、では一日目のフィールドワークのポイントのチェックなどは前しているからあとは山の頂上でなにを食べるか決めて俺のところに言いにこい」
担任はそう言う。
実は山登りをする時間は昼ぐらいなので昼食は頂上なのだ。
「なににする?焼肉か?」
「はぁ、そんなもの却下されるわ、多分だけど麓で作ったものを持っていくことができると思うから例えば焼きそばなどかしら?」
ふむふむ、そういえばこれまた前世の時になるが親はカップラーメンだったと聞いている。
「どれでもいいと思うな」
俺は思ったことを呟いてしまう。
「どういうこと?」
「いや、えーと、ほら!山登りをしてやっと頂上についたら達成感、疲労感?みたいなのがあると思うから美味しく感じるからどれでもいいなと」
俺はクラスでは陰キャをしているため夜乃から聞かれてもそれらしくしておく。
「なるほど、そういうことか」
走は納得したようだ。
「では言ってくる」
走は立ち担任の方に向かい言う。
そして返事を貰い戻ってくる。
「焼きそばでいいと」
「わかったわ」
「はい」
「もう一班目が決まったら次のことを言う!修学旅行が一週間後に迫っているが準備はしているだろうな?もししていないなら帰って準備しろ」
担任はそう言う。
つまり帰っていいということか。
俺は帰ることにする。夜乃も同じだ。
「まじか、買いに行かないと」
研信はそう言い急いでいた。
俺と夜乃はバレないように手を繋ぎながら帰るのだった。




