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三十八話 文化祭前日

「ついに明日だね、鉄冶」


「そうだな」


今日は文化祭前日、夜乃と二人でいる。

やることは終わり、少しのんびりしている。

もう夕日は落ちている。


「明日、一緒に回ろうね」


「もちろん」


文化祭当日はクラスごとに前半後半に分かれている。

確か研信は誰と回るかで大体のルートがわかるから夜乃と一緒に回っているときに少しだけ確認しよう。


「気になるんだけど」


「なにが?」


考えているとそう言われる。


「カレーの肉と唐揚げの肉はなんなの?」


「どういうこと?」


とぼけよう、それがいいはずだ。


「鉄冶は私に教えてくれないんだ、シクシク」


泣き真似しないで、くれよ。

仕方ない可愛い夜乃のためだ。


「絶対に黙っといてよな」


「うん、わかった」


泣き真似をやめ、俺の目を見る。

あれ?隠しているんだけど。


「実は………………………」


夜乃に話していく。

なんでその肉を選んだ理由などを。


「なるほど、わかった、絶対に言わないね」


夜乃を信じるしかない。


「そうしてくれ、さてもう終わっているから帰ろうか」


「うん」


そうして夜乃と帰っていく。

銀杏の木の近くを通るぐらいから俺は夜乃をお姫様抱っこをする。


「え、え、鉄冶」


顔を真っ赤にしている。


「最近、忙しくて全然こういうことをしていなかったからさ、夜乃も息を抜こう」


「うん」


俺も疲れているがこういうことをすると可愛いし、疲れが飛ぶんだよな。

夜乃は普段学校ではあまり感情を出していないからギャップがあるし、ほんと可愛い癒される。

ほんと俺の婚約者であり推しの夜乃には何度俺の心が救われたことか。


そうして家に着くまでお姫様抱っこをするのだった。




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