十一話 迎えがくるまて
「鉄冶ありがとう」
着替えるところで未使用のパーカーなどを置いておいたので着替えてくれてリビングで待っていた俺に感謝の言葉を言ってくれる。
可愛いすぎる。な!なんだこの姿は。
そしてめちゃくちゃ襲いたい。
理性で抑えようとしたが少しだけ我慢できない。
俺は夜乃に抱きついた。
「鉄冶!?」
「夜乃、大好き」
「私も鉄冶大好き」
二人とも数十秒も抱きつく。バカップルだな。もはよ確定だ。
体制は座りながら抱き合っているため転ける心配はない。
二人ともの顔が真っ赤なのは二人とも気づいたがそんなことより抱きつく。
幸せで甘い空間になっているが、
「鉄冶、迎えを呼ぶわ」
夜乃から言い出した。このままでは一生抱きついてそうだったし、どちらかが終わりを告げないといけなかった。もちろん両方わかっているので残念とは思いながら終わることにした。
「わかった」
簡単に離れる。
夜乃も残念そうにしている。
そして夜乃は立ち上がりスマホを取り出して電話をする。
「もしもし、夜乃だけど、濡れたから鉄冶の家にいるんだけど迎えに来て」
そしてなんらかの返事をもらい、電話を切った。
「で?」
「迎えにくるって」
「了解」
「来るまでの間に鉄冶の部屋に行くとしますか」
「え?」
夜乃は早く俺の部屋に向かう。俺は追いかけることにした。本気では追いかけはせずにしておいた。
夜乃は先に俺の部屋に入ってそして言った。
「鉄冶の部屋にエ◯本がないだと!」
「ないから驚いたようなことを言わなくていいよ」
「ちぇ、つまらん」
俺の部屋にあるのはベット、パソコン、ミニテーブル、タンス、本棚ぐらいしかないからな。
パソコンのデータと本棚だけは見られたくないけど。
「ごめん、トイレ行ってくる」
夜乃を置いてトイレに向かうことにした。
パソコンのデータはこのゲームのことについての情報を入れているから、キャラである夜乃にバレることはまずい。
だがパソコンはパスワードを入れないとダメなので開くことは無理なのだ。
俺はトイレを済まして、夜乃の元に行く。
「鉄冶、もうそろそろで迎えが来るからリビングで待とう」
「わかった」
二人で一緒に階段を降りてリビングに着く。お互い無断でいる。
そして数分して車の音が近くなった。
「夜乃、来たよ」
「本当?」
「本当」
雨の音が聞こえており、静かであったが話す。
外を確認する夜乃。
「本当だ」
外に出ようとする夜乃。もう家の前に来ているのか。なぜお互いが無言なのか、簡単だ。夜乃は帰りたくないからだ。でも呼んだからには帰らなくてはならない。
「ちょっと待って」
俺は呼び止める。
「なに?」
俺は夜乃に近づき、ほっぺにキスをした。
夜乃はものすごく顔を真っ赤にする。
「仕返し」
顔が真っ赤のまま俺のほっぺにキスし返してくる。
俺の顔も真っ赤になっているだろう。
「また明日」
「うん、また明日」
夜乃は外に出て、車に乗り込んで帰った。お互いには笑顔が浮かんでいた。
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