神聖国の聖女就任
神聖国の聖女就任と、下半身のトップシークレットを巡る神々の最高合意(トップ会談)
魔王領でのゲリラ掃討作戦という圧倒的な武力制裁を経て、
俺たちの凱旋馬車は、
さらに一ヶ月の移動期間を経て、
ついに世界二大陣営のもう一方の雄、光の信仰を集める【神聖国】の大聖堂へと到着した。
……長かった。魔王領での『次期魔王就任事件』から、ようやく第二の目的地に到着したぞ……
俺――ステラ(中身30歳元自衛官)は、頭のミニ王冠(顔面安全解放デバイス仕込み)のチョーカー型セーフティを弄りながら、馬車から大聖堂の白亜の広場へと降り立った。
周囲を固めるのは、
相変わらず防弾繊維が仕込まれた【ガチの漆黒軍服(ミリタリー戦闘メイド仕様)】に身を包み、大鎌と触手をパチパチさせて周囲の聖職者たちをギチギチに威嚇している、妹枠のリリィ(戦闘力:30)と性別なしのハイ・スライム。
さらに、俺のパシリ(執事候補)としての地位を完全に確立したガザリア帝国の変態王子ルシアンが、お盆に最高級の果実水(※酒はリリィに没収されている)を載せてさあ、神聖国の有象無象ども、我が至高の主、ステラ様の御前である!
平伏せよ!
と目を血走らせて叫んでいる。本当にどこに行ってもこの過保護な包囲網は崩れない。
だが、大聖堂の中央大座に入った瞬間、
待ち受けていた神聖国の最高権力者――ローマ法王級の特使や枢機卿たちは、魔王以上の超スピードで手のひらをマッハでひっくり返した。
――おお、おお……!
貴方様こそが、よろず先生の新刊
『聖なる大聖堂でパパママに激しく愛され聖女になる編』で描かれていた、
至高の奇跡のお姫様……!
ステラ様!
どうか我が神聖国の『公式最高聖女』になって、この国を裏から全面的に統治してください!!
法王が同人誌の勢いで国家の主権を丸投げするんじゃねえェェェェッ!!
俺の顔面で、本日一回目となる完璧な【宇宙猫】の顔が炸裂した。
案の定、よろず先生が神聖国の聖なる国営印刷ラインをジャックして爆速でバラ撒いた新刊のせいで、ここの上層部も完全に脳を焼かれていたのだ。
だが、この狂った手のひら返しの最中、大聖堂の天井から、突如として視界を覆い尽くすほどの圧倒的な『聖なる純白の光』が降り注いだ。
キィィィィィン……ッッッ!!!
「――おやおや、地上を預かる僕の信徒たちが、ずいぶんと騒々しいねぇ」
大聖堂の空間が黄金の光と共に裂け、
そこから神々しい光の輪を背負った一人の超絶イケメンの神が、優雅に降臨した。
アララット王国、そしてこの神聖国の主神たる【アトラス神】その人であった。
本物の神の降臨に、法王たちは「し、主神アトラス様……!」と涙を流してひざまずく。
アトラス神は、
黒いロベルタ風軍服ドレスを着た俺の前にふわりと着地すると、
俺の首のチョーカー(ツンデレ翻訳デバイス)を面白そうに眺め、ニヤリと慈悲深い(しかしどこか交渉人めいた)笑みを浮かべた。
やあ、ステラちゃん。
君がその『美しすぎる呪い』のせいでベールを被ったり、チョーカーのバグでツンデレ翻訳に悩まされているのは知っているよ。
……そこでだ。
君が我が神聖国の公式最高聖女になってくれるなら、
ご褒美として――
君のその下半身の『それ(特大バズーカ)』、僕の神の力で何とかしてあげようか?
「――ッ!?!?(ガタッ)」
アトラス神の具体的な、あまりにも俺の核心を突いた提案に、
俺はベールのない素顔で本気で目を見開いた。
具体的にはね、君のそのハイブリッド仕様の男のモノを、
完全に消し去ったり、
あるいは必要に応じて元のサイズで出したり、
【君の『意思の力』だけで自由自在に完全コントロール(出し入れ)できるようにシステムを書き換えてあげる】と言っているんだよ。
どうだい、悪くない取引だろう?
「やりたい! 今すぐそのシステム構築(魔改造)をお願いします!!」
中身がおっさん自衛官の俺にとって、
この『下半身が常に大砲をぶら下げた女の子仕様』という、邪神の悪趣味極まりない構造は、毎晩の夢精大洪水問題も含めて最大のストレス源だったのだ。
それが自分の意思の力だけで出し入れ(コントロール)できるようになるなんて、これ以上ない救済措置、完全なるオアシスである!
俺は狂喜乱舞し、アトラス神の手を握りしめて「ありがとう、アトラス神――」と叫ぼうとした。
だが、例のチョーカーのバグのせいで、俺の歓喜の承諾は100%「超絶可愛いツンデレヒロイン」に自動翻訳されて口から飛び出した。
――も、もうっ!
アンタがそこまで言うなら、別に聖女になってあげても、いいんだからねっ……! べ、別に下半身を便利にしてほしいからじゃないんだからねっ!
でも……アンタが私のためにそこまでしてくれるなら、ちょっとだけ……
ちょっとだけ感謝してあげても、いいんだからねっ……!
アトラス神、ありがと……♡
(※顔を真っ赤にして涙目で上目遣いでドレスの裾をぎゅっと握りしめる)
「――ッッッッ(主神アトラス、尊さのあまり完全大崩壊)!!!」
俺の破壊力:250オーバーのツンデレ承諾(神バフ付き)を脳天に直撃された主神アトラスは、
「あああ! 尊い! 尊すぎて天界の全システムがバグっちゃうぅぅぅ!」と、
神々しい光の輪をガラガラと床に落としながら、
その場でローリング土下座を決めて鼻血を大噴出して悶絶した。
神様すら一撃で廃人にする我がチョーカー、
恐るべし。
だが、この俺が「アトラス神の力で下半身をコントロールしてもらう」ことに合意しようとしたその瞬間。
後ろで控えていた【三人のヤンデレ親バカ(ママたち)】の顔から、完全に余裕が消え失せた。
「――ちょっと待ちなさいよ、光のポンコツ神ァァァァッ!!」
始祖ママが、
凄まじい嫉妬と焦りのあまり、銀髪を逆立ててアトラス神の胸ぐらをガシッと掴みかかった。
ステラ!
貴方、そんなにその下半身の仕様(特大バズーカ)が嫌だったの!?
ママ、貴方がそこまで悩んでいたなんて、気づいてあげられなくて本当にごめんなさい、胸が張り裂けそうだわ……!!
始祖ママは大粒の涙を流しながら、俺を正面からガッチリ抱きしめてワンワンと泣き崩れた。
そうだねぇ!
ステラちゃん、
そんな他の神の生ぬるいシステムなんか頼らなくていいよ!
そもそも君を創ったのは僕なんだから、
僕と始祖のお婆さんとエルフ先生の三人の愛の力で、
君の下半身のバズーカを出し入れする機能くらい、今すぐパパたちが完璧に魔改造してアップグレードしてあげるからねぇ(大焦り)!!
白の王子様姿の混沌神が、他の神にステラの『お気に入り(親権)』を奪われそうになったことに本気で大慌てし、
目を血走らせて魔導書を引っ掴んだ。
わしも手伝うわ!
愛弟子の下半身のコンディションを、
他国の神に変に弄くり回されるくらいなら、
この『殲滅の魔女』が古代エルフの禁忌の変身術式をチョーカーに追加して、完璧に制御させてあげるわよ!
だからステラちゃん、そこのイケメン神に甘えるのはやめなさい!!
エルミナ先生(全盛期ツルペタ姿)までが、激しい嫉妬のあまり杖を振り回してアトラス神を威嚇し始めた。
三人の親たち、ステラが他国の神に「ありがと♡」と言って頼ろうとしたことに、
本気でプライドと独占欲をズタズタにされて大慌てしていた。
床でのたうち回るアトラス神と、俺を抱きしめて泣きじゃくる始祖ママ、そして大慌てで術式を編み直す混沌神とエルミナ先生。
大聖堂の中央で、神々と魔王と魔女が、俺の『下半身のモノの出し入れ権(親権)』を巡って、凄まじいマウンティングと魔力の火花を散らし始めたのだ。
……やれやれ。
これ、
アトラス神の力だけで解決したら、後ろの三人の親バカたちが嫉妬のあまり神聖国を首都ごと世界の概念から【消し消し(滅亡)】しちまうぞ……。
ここは元自衛官として、戦術的に双方の顔を立てる形で妥協案
(トップ会談)を提示するのがベストだな)
俺は首のチョーカーを抑え、大人の男(元陸曹長)として、神々と魔王たちに向けて毅然とした【絶対合意の妥協案】を言い放った。
――分かったわよ、
お前ら!
だったら、アトラス神の『神のシステム(アクセス権)』をベースにして、そこにパパとママと先生の『三人の魔改造術式』を上乗せして、
【四人の共同開発】として私の下半身を出し入れできるようにしなさい! これなら全員の顔が立つでしょ!?
男前な、完璧なる国際政治的妥協。
……のはずだったが、
口から飛び出したのは、
やはり100%「超絶可愛いツンデレヒロイン」の破壊力抜群のセリフだった。
――も、もうっ!
みんなして私の下半身のことでそんなに大騒ぎしないでよね、
バカぁっ……!
べ、別にアンタたち全員に甘えたいわけじゃないんだからねっ!
でも……そんなに私の体のことが心配で、みんなで私を便利にしてあげたいって言うなら……
ちょっとだけ……
ちょっとだけ四人の共同作業(愛)を受け入れてあげても、いいんだからねっ……! パパも、ママも、先生も、アトラス神も……
みんな、大好き……♡
(※涙目で顔を真っ赤にして上目遣いでシーツ……ではなく軍服ドレスの裾をぎゅっと握りしめる)
「「「「――ッッッッ(世界の頂点トップ4、尊さのあまり完全大崩壊・同時尊死)!!!」」」」
俺の破壊力:300オーバーの「四人みんな大好き♡」という究極のツンデレおねだり(神・魔王・魔女のトリプルバフ付き)を脳天に直撃された混沌神、始祖ママ、エルミナ先生、そして主神アトラスの四人は、興奮と尊さのあまり揃って白目を剥き、ダラダラと鼻血を流しながら、大聖堂の床の上へ同時にバタリと倒れ込んで完全失神した。
ハハ……。
これで一応、双方の顔を立てて下半身のコントロール権は手に入った(予定)だけど……世界のトップ4が全滅してやがるな……(虚無)
大聖堂の中心で、中身おっさんの絶世の美少女は、本日二回目となる完璧な【宇宙猫】の顔になり、
気絶した神々と魔王たちの惨状を見つめて立ち尽くすのだった。
物陰では、
よろず先生が最高です!
神聖国の主神アトラス様をも巻き込んだ、
ステラ様の『四人の親たちへのツンデレ両方(全員)大好きホールド』!
次回の新刊のタイトルは『神々と魔王に囲まれ、下半身を自由自在に出し入れされて啼く魔法少女ステラちゃんの聖なる乱交(裏は安定のガチBL)編』に決定です!!
アシスタント、
今すぐ二十万部刷りなさい!!
と、凄まじい残像でペンを走らせていた。
こうして、神聖国の主神をも完璧に同人の渦に巻き込み、下半身のトップシークレットを自由自在にコントロールできるという「最強の利権(機能)」を手に入れた俺たちのパーティーは、世界を恐怖と萌えで完全に支配し、次なる激動のステージへと進軍を開始するのだった。




