第80限 革命事件・集結
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大人だけが消えた世界……
……そしてやがて、学園は国家となる
「……はあ? お前ら、本気で言ってんのかよ」
安芸から生徒会長の座を奪うことを決めた伯耆と、その革命の仲間の第一号となった但馬。
二人は計画実行のための新たな仲間を獲得しようと、とある同級生の生徒に声を掛けていた。
場所は新校舎から体育館へ続く廊下で、そこの校舎正面側の壁は一面のガラス張りだ。
本来なら陽光が差し込み、冬でも多少暖かく、とても明るい場所なのだが、今はどんよりとした空模様のせいで薄暗い。
伯耆と但馬に声を掛けられたその男子生徒は片手にポテトチップスの袋を持ち、不機嫌そうな顔つきで廊下の壁に背を預けて、座り込んでいる。
「んなこと成功するわけねーだろーがよ」
伯耆から簡単に計画の概要を聞いた彼は、湿気ったポテチをかじりながら、二人から目線を逸らす。
やっぱりそんな上手く仲間なんて集まらないか……と但馬は黙って少し意気を落とすが、伯耆は彼の前に同様に座り込んで、言葉を続けた。
「……憎く、ないのか? 隠岐」
「……あ……?」
問われた男子生徒……隠岐は「なんのことだ」と伯耆を睨み返す。
「安芸だよ。お前を部室棟にぶちこんだ」
ピクッと男子生徒の眉が動く。
隠岐は、校内の秩序を乱したとして、《風紀委員会》に拘束された者の一人だった。
「あ、あれは風紀委員会が」
「その風紀委員会を動かしているのは、安芸だ。あの野郎、偉そうに生徒会室のいい椅子でふんぞり返って、お前のことを気に入らないからって投獄したんだぞ」
同情を演じつつ、隠岐の怒りを呼び起こすように説得する伯耆。
「やり返してやらないか? たまたま生徒会長だってだけで威張りくさって、世界の終わりの混乱に乗じて権力者のように振る舞い、お前を犯罪者のように扱った……安芸に」
「で、でも……だな……」
「……もし、計画が成功して、俺を生徒会長にしてくれたら、隠岐、お前にも報酬を……300RPは払うぞ」
「さ、三百……」
「ああ。お前、大之谷へ壁建設に行こうとしたら、『収容の経歴を持つ奴は後回しだ』って、バスの前で列から弾かれたらしいじゃねえか。RPが、金が、欲しいんだろ? 安芸と俺の最大の違いは、『お前の働きに金を出すところ』だ」
逆恨みではあるものの、安芸への復讐という革命を起こす動機に、それにそれが成されたときに得られるという報酬の存在。
さすがに体制に歯向かうのは危ない、大きな流れから離れてしまうのはだめだ……と、最初は躊躇っていた隠岐だったが、徐々にその考えが揺らいでいく。
そんな彼に、口角を上げた伯耆は悪魔のように囁く。
「……このままじゃあ、一生負け犬だぞ?」
「っ……!」
ギリ、と隠岐が歯ぎしりした。
「お前が何かをした結果、負け犬になるんじゃない。安芸に、世の中に、お前は負け犬だと決めつけられるんだ」
「負け……犬……」
「こうなったら、俺について、一発逆転といこうじゃないか。上手くいけば、お前は相応の身分で人を見下し、多額の報酬を得て勝ち組になることができる」
グシャ、と隠岐はポテトチップスの袋を掴む力を強める。
そして彼も、吹っ切れたような、開き直ったような笑みを浮かべ、伯耆へ言った。
「……やるよ、伯耆」
隠岐の賛同の返答に、伯耆は彼の肩を叩いてから立ち上がった。
「よし、決まりだな。夕方六時頃に、そうだな、美術室に来い。それとお前からは新しいメンツを勧誘したりはするな」
「六時? 夜の食料配給の時間だぞ」
「だから人がいなくてやりやすんだ。そこで詳しく話す」
「ああ、分かった」
話がまとまると、すぐさま伯耆はまた歩き始めるので、但馬が慌ててその背中を追う。
「す、すごいな伯耆! 俺、カリスマってやつ感じたかも!」
カリスマを感じた、という但馬の言葉に、伯耆はにたりと笑い、嬉しさを隠すように目を伏せ気味にして「当たり前だ」と言った。
「……で、次いくのか?」
「ああ。もう計画は頭の中にある。あとは人手だけだ」
「うー! 何かかっこいいぞ、伯耆」
「ふっ」
すっかり親分子分の関係になってしまった二人は、新たな仲間を探して、校内を練り歩いた。
◆
数時間後。
午後六時過ぎ。
新校舎の二階にある美術室の入口に、辺りを見回す不審な生徒たちが吸い込まれていく。
伯耆の勧誘に革命の実行を決めた隠岐も、周辺に《風紀委員会》の見回りや他の生徒がいないことを確認してから、その扉を音を立てないようにスライドして開いた。
彼が美術室内に入ると、中にはすでに七名の男女が待機していた。
美術の授業用の大きな机に腰かける生徒、教室後方の棚で寝ころんだ生徒、窓際に背を預けてガムを噛む生徒などなど。全員が新たにやってきた隠岐をジト、と睨むので、彼は気まずそうに後ろ頭を掻きながら、そばにあった石膏像を運搬するための台車に腰を落として、何かが始まるのを待つことにした。
夕方の薄暗い室内。
黒板の上に掛けられたアナログ時計の秒針が動く音だけが響く。
静寂。
それを、ある女子生徒の甲高い声が破った。
「ねえー、なんか暗くなーい」
「「……」」
声の主は、髪を明るく染めた三年の女子生徒。
制服の上着の下にクリーム色のパーカーを着ており、スカートの丈は異様に短い。そんなスカートを履いておきながら、机の上で胡坐をかいて座っているので、室内の男子たちは声のした方へ一瞬、視線を向けるが、すぐに目のやり場に困って別の方を向いてしまう。
そんな様子の男子たちに、彼女は「……ちっ、無視すんなよチェリー共が」と小声で悪態を吐いた。
その瞬間的な切り替わりはもはや職人芸だ。
「伯耆ー、さっさと始めましょうよー」
また能天気そうな明るさを顔に宿し、彼女は教卓に両腕を突く伯耆にそう呼びかけた。
しかし伯耆は俯いたまま、「まて」と言うだけ。
「……まだ待て。但馬が来てない」
伯耆の言うように、美術室内には伯耆の最初の仲間となった但馬の姿がない。
「……あいつ、まさか日和りやがったか……」
時計が約束の六時を十五分ほど過ぎた頃。
伯耆が苛立ちから教卓を指先でトントンと叩き始める。
すると、これまでの者たちの周囲を警戒した静かな入室とはちがう、無遠慮な音を立てて、また扉が開かれた。
そこに立っていたのは、いつも通り眠たそうな双眸をした男子生徒・但馬だ。
「……あ、すみません。遅れ……ましたよね」
彼は美術室の壁を囲うように位置取りした生徒たちにギロリと睨まれ、「すみませんすみません」と頭を下げながら扉を潜った。
「…………閉めろ」
「え、あ、ごめん……!」
伯耆にも横目で睨まれながら静かな怒りを向けられ、但馬は開けっ放しにしていた美術室のドアを申し訳なさそうに閉める。
彼は「あーごめんね。勝手に始めてるもんかと」などと言いながら、伯耆の横へ立つ。
「……何を、していた」
「え、いやー……」
伯耆の問いに、但馬は「これぇ……」と両腕に抱えた、ガサガサとうるさい何かを伯耆に見せる。
「菓子パン……。ほら、配給の時間じゃん? だから、みんなの分も。お腹空いたらアレだし」
但馬の返答に伯耆は教卓を叩く指の速度を早く、力を強めていく。
「あ、あ。ま、待たせたみたいだか、ら……。俺のは残り物で……いい、よ……」
但馬は腕に抱えた菓子パンの山を全員に見せるようにして周囲を見回すが、彼ら彼女らのその表情から、室内の雰囲気を悟ったのか、徐々に語気を弱めていった。
「……いるわよねー、どうしようもない馬鹿って」
机の上で胡坐をかいていた女子生徒が頬杖を突きながらそう言うと、もうしばらく沈黙が続いた。
◆
時刻は移り、夜、八時半。
日の落ちた世界はすっかり暗くなり、大人が化け物になり、人が消えた街中にも明かりはなく、夜の闇を一層濃いものにしている。
そんな桐可市を見下ろす桐可学園では、終末の世をひっそりと暮らす高校生たちの灯す蝋燭や懐中電灯の火が、弱々しく夜の帳に抗っている。
「……それでな、俺が歯向かうと先生も怒ってな」
「そうだったなー」
「たしかお前あんとき笑っててさ」
「あっはっは。そうだそうだ。お前の怒りが俺にもな」
「あー、温かい湯にゆっくりつかりたーい!」
「ほんとー。リップもなくなっちゃうよー」
「やば、あたしもかも」
「この眠三を伸ばしたのが悪手じゃね?」
「でも伸びないと俺の右辺が死んじまうよ」
「いま気付いたけど、この辺で三々禁も狙えるし、やっぱだめだよ」
「うーん。そうかー」
「あーあ、あのアニメ、結末どうなるんだったんだろうなー」
「おれ原作派だよ。ネタバレしようか?」
「うーん。もうアニメは放送されないしな……」
「……あの主人公最後な、竜の卵をな」
「……もう続きを見る見込みはないとはいえ、やっぱネタバレって嫌なもんだな……」
夕食の配給も終わり、雑用も済ませた生徒たちは、校内のあちこちにたむろして、それぞれの話題に盛り上がる。
中でも「ロ」の字型の校舎の真ん中・ウッドデッキには、多くの生徒が集まっていた。等間隔に配置されたベンチテーブルには仲良しグループ一つ一つがそれぞれのテーブルを占拠して、炭酸飲料を紙コップで分け合ったり、ボードゲームを広げたり、中には稼いだ報酬点数を賭けてギャンブルをするところもある。
その内の一つのテーブル。そこでは五人ほどの男子生徒が集まって、他と同じように賑やかに談笑し、紙コップに注いだジュースをちびちびと飲んでいた。
しかし、賑やかで明るい四人を横目に、一人だけ真顔で、紙コップを握るだけの男子がいた。
彼はずっとチラチラとウッドデッキ中央に建てられた時計塔に目をやっていたが、その時計が八時半になったのを見ると、持っていた紙コップのジュースを一気に飲み干し、立ち上がった。
「……ん? 隠岐? どっか行くのか?」
席を立った男子生徒・隠岐は相変わらずの真顔で、「ああ」とだけ。
彼はそのまま、ときおり周囲を警戒する仕草を見せながら、ウッドデッキを出た。
◆
ウッドデッキを見下ろす二階、廊下の窓際。
「ごっめーん! あたしちょっと行くね!」
「え? 出雲ちゃん、どうしたの?」
「うーん。今日これからヤボ用? みたいな? 感じなの」
用事がある、と手を合わせて友人に謝る、髪を金色に染めた短いスカートを履いた女子生徒。
彼女、出雲は口端から舌の先端をペロッと出すわざとらしい仕草をしながら「ごめんね?」と言う。
「えーー、こんな時間にーー? ……あ! もしかして彼氏ィー?」
「ち、ちがうわよー!」
目を細めてにやにやとする友人をポカポカと出雲は軽く叩く。
「お盛んでアツアツなのもいいけど、『万が一』がないようにねー」
「ま、まんがいちって何よぉ」
飽きれたように手をひらひらと振る友人に頬を膨らませる仕草をしてから、出雲は「もう、知らなーい、プイ」と言って廊下を進み始めた。
……しばらく廊下を進んだ彼女は、その歩幅を徐々に大きくしていき、さっきまでの仕草や裏声からは想像もできないような不機嫌そうな顔を浮かべて、ちっ、と舌打ちをした。
「……あたしはアンタとは違うっつーの……」
明かりのない暗い廊下。
彼女のその歪んだ顔を、月すらも見ることはない。
◆
三年二組、教室。
教壇の上で、但馬が黒板の右端から左端へ、また端から端へと落ち着きなく移動している。
たまに黒板上の時計を見上げて、長針が下へ近付くにつれ、その挙動不審さを増していった。
「おい但馬ぁ、どうしたんだよぉ。そわそわとしてぇ」
教室の真ん中でポケット将棋を指している男子生徒が但馬に声を掛けながら、「……うわ! そこには打たないでくれぇ!」と対戦相手に懇願する。
「え、え!? そわ、そわそわしてるかな、俺……」
但馬の裏返った声にはあまり感心を寄せず、盤を苦しそうに睨みながら、
「お前夕飯ン時に消えてからおかしーぜ……っと」
と但馬に返し、彼はパチッと桂馬を敵陣へ突入させた。
「あ、はは……」
緊張を隠すため、落ち着くために足を動かしていた但馬だったが、それが逆に怪しいことに気付き、苦笑しながら、その場で立ち止まった。
しかし急に教壇の中途半端な場所で立ち止まり、暇なアパレル店員のように両の手のひらを体の前で握っているので、逆に不審だ。
意味もなく制服を直したり、髪を触ったり、唇を舐めたりと、新たな不審な動きを始める但馬だが、時計が八時半に近付くつ、唾を飲んで、短く呼吸しながら、一歩踏み出した。
「お、おれ、ち、ちょっと、保健室痛いから頭行ってくるわ……」
「おう。……え?」
意味不明なことを言った但馬に、将棋を打っていた生徒が振り返る。
ぎこちない挙動でドアへ向かっていく、小さな但馬の背中に「なん言った?」と声を掛けるが、但馬は返事をすることはない。
廊下に出た但馬は顔に張り付いた汗を手の平で撫でるように拭い、早歩きで廊下を進む。
「……今日、変わるんだ。学園も、そして、俺も……!」
◆
新校舎、正面入り口。
ガラス張りの壁面の向こうには、生徒たちの靴箱が見える。
そこから、数分、あるいは数秒の間を開けながら、数人の生徒が玄関から出て、駐輪場を通り過ぎ、グラウンドの方へ向かっていた。
彼らは一様に周囲を警戒するような仕草をしながら、新校舎横に建てられた体育館の影へ吸い込まれていく。
「……全員、揃ったな」
校門から校舎入口まで伸びる並木道に埋められた樹木や低木とで影になった、体育館横で、低い男の声がした。
時刻は八時半過ぎ。月明かりも厚い雲に遮られ、校舎で灯る他の生徒たちの生活の灯も遠い、暗い暗い場所。
そこには、赤毛っぽい長い髪を額の真ん中で分けた男子生徒・伯耆を中心にして、7人の生徒たちが集結していた。
「……革命の夜だ」
彼はそう言って笑ってから、仲間たちを手招きして近くへ集めると、細かな打ち合わせを始めた。
◆
数時間前。
美術室。
「いいか、まずは銃を手に入れる」
但馬が菓子パンを確保するために遅れてやって来てから、数分後、やっと始まった会議で、伯耆はまずそう言った。
◆
時刻は戻り、八時半。
「よお」
「……ん?」
グラウンドそば、体育倉庫前。
四角いプレハブ小屋のような簡単な作りの体育倉庫の前には、一人の風紀委員が立っていた。
彼に「よお」と声を掛けたのは、伯耆だ。
「……伯耆? どうしたんだ、こんな時間に」
風紀委員の生徒はやってきた伯耆に目を細める。
しかし、彼の質問に伯耆は答えずに、口の中で舌を転がし、にやにやと笑うだけ。
「……なあ、ここって、何を仕舞ってるんだっけか」
伯耆は子供が水たまりを蹴るように風紀委員の彼の方へ歩みを進め、上着のポケットから片手を出して、体育倉庫の安っぽい壁に手を触れた。
「……ここに仕舞ってるのは……《校外委員会》の装備……だけど……」
この体育倉庫は、彼の言うように学園の武装組織である《校外委員会》の装備である小銃や拳銃、その弾薬などが保管されている。
重要なもの、かつ危険物のため、安芸の命令で《風紀委員会》の生徒が警備に当たっていた。
彼がそうだ。
銃が保管されている、それを聞いた伯耆は目を伏せ、小刻みに頷きながら、口角を上げた。
「……知ってるよ」
伯耆がそう言った刹那、風紀委員の生徒の背後からバッと人影が飛び出す。
足音と物音に風紀委員の生徒は慌てて振り返るが、ときすでに遅く、振り向いた眼前に、男子生徒の鬼気迫る顔があった。
「ぐあ! な、なにを……!」
風紀委員の生徒は背後から強襲に地面に組み伏せられる。
咄嗟に腰の拳銃に手を伸ばすが、その手は伯耆に踏み付けられてしまう。
「いいぞ、隠岐。そのまま抑えてろ」
「ああ」
風紀委員を組み伏せたのは隠岐だ。
伯耆は風紀委員の腕を踏み付けたまま、しゃがみ込み、その手を彼の腰へ伸ばした。
「ほ、伯耆! お、お前! なに考えてる! よせ!」
拳銃に手を伸ばされていることを悟った風紀員委員はじたばたと暴れるが、彼に馬乗りになっている隠岐の力も相当強く、抵抗は何の意味も成さない。
「……これが」
伯耆は彼のホルスターから、スルリと拳銃を引き抜いた。
濃いグレーのボディに、底なしの闇を覗くような銃口。思いのほか重量のないそれは、拳銃の存在そのものを軽くしてしまったようで、「禁忌を手にした」「許されざるものを持っている」というような感覚を彼には与えない。
彼は見とれるように拳銃を上下左右、ゆっくりと回転させて見回して、ただ一言、
「……すごい」
と、だけ。
ただ引き金を引くだけで、指を動かすだけで、人の命を奪うことができるもの。あまりにも容易に死を与える銃というものを手にした伯耆は、その感覚を狂わせる絶大な魔力に呑まれていく。
「どうする気だ! 伯耆! 安芸には黙っててやるから、こいつをどかせて拳銃を元に戻せ!」
風紀委員は隠岐に馬乗りを許した状態でそう伯耆を諭そうとするが、それに気の強くなった伯耆は「はあ?」と挑発的な返事をした。
「ふん。何が安芸だ、生徒会長だ。今この時この瞬間! 最強なのはこの俺だ!」
伯耆は拳銃を映画を思い出しながら握り、その銃口を風紀委員の額へ向ける。
「あ、安芸が……! 会長が黙ってないぞ……!」
それでも黙らず、安芸の名を出し続ける風紀委員に、伯耆は、はあ、とため息を吐いた。
「いいか。これはな、革命なんだよ」
「お、お前……なに言って……」
伯耆はまた一瞬にやりと口角を上げたが、すぐに表情を冷徹なものに戻し、風紀委員の生徒の側頭部を拳銃のグリップの底で殴りつけた。
学園史上、最も長い夜が始まった。
今話の途中で出てきた「眠三」「剣先」「三々禁」などの用語。
何のボードゲームのものか御存知でしょうか? 私の好きなボードゲームでして、安芸と甲斐もこのゲームを生徒会室で打っている、という私の中での裏設定もあります。
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