表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
69/216

5.強襲―14

 守る─俺を?


 そう思った時にはもうエミは前を向いていた。その小さな体に光の体躯が襲いかかる。


 突如青い光が迸った。バチバチと空気を引き裂くような音が鳴り響く。

 見ると、それは異形の兎だった。兎が稲妻をその身に纏っている。


 エミが飛び上がった。人としては有り得ない高さまで飛翔する。その間に兎が目にも留まらぬ速さで走った。エミの体が回転する。そのまま右脚を突き出すと、真ん中の怪物の脳天に叩き込んだ。

 白い光が膨らんで爆裂する。その両側を挟むように青い雷が、轟音を響かせながら落ちた。

 強烈な閃光が視界を覆う。目の暗さが取れ、再び見えるようになった時には、もう怪物は居なくなっていた。


 一瞬だった。一瞬で怪物が三体とも消えていた。エミが…今のはあのエミがやったのか。


 「相変わらずスピードだけは一丁前だな」少年の声がする。見上げると先程と変わらず、大袈裟に言えば呑気にも空中に浮かぶ異形の上に居た。

 「シェムハザ─っ!」エミがまたも空の異形を睨み付ける。すると閃光が瞬いた。稲妻と化した兎がまっすぐに空の異形に飛びかかっていく。


 「─でもま、兎と龍じゃあ話にならねぇんだけど」

 異形の翼が動いた、ように見えた。そう思った瞬間にはもう、爆風に揉まれていた。見えない硬い壁があらゆる方向から潰すように押し寄せる。

 「──リュウっ!」吹き荒ぶ突風の騒音の中、エミの呼ぶ声が聞こえた気がした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ