第37話
どうもみなさんこんにちはこんばんは、狐 のこです。
今回はこれからの書き方の方針の変更を報告します。
35話より前の回では第三者目線で物語を書いていましたが、これからは
通常→主要人物の視点
戦闘シーン→第三者目線
で執筆します。
書き方の変更に戸惑う方もいると思いますが、ご了承してくれると幸いです。
また、35話より前の回についてですが、現在の方針では修正する予定はありません(面倒くさいだけ)。
前置きが長くなりましたが、第37話をお楽しみください。
副支部長(陸胡)との初めての任務から一日が経った。
副支部長の助力のおかげで難なく張替え作業が終わり、帰りに妖を(副支部長が全部)蹴散らして四国支部に戻った。その後は一晩寝て体を休め、今日も変わらず出勤したという感じだ。
支部長室に行った際、支部長(秋寧)から直々に稽古をつけてもらえることになった。どうやら昨日、副支部長が支部長に僕の様子を報告し、稽古をつけてほしいと頼んだそうである。
(ありがとうございます!副支部長!)
心の中でお礼をしながら、僕は支部長と共に支部内の訓練場に向かった。
建物内に広がる広大な空間。床は畳ではなく無垢床であり、壁は上部が木、下部が鉄となっている。天井は鉄の棒が中心に集まっているような形をしており、東京駅(戦前)を彷彿とさせる。
「この建物で使われている木材は妾たちの帯刀と同じ素材で出来ているんだ。」
「へぇ~。式能とかで壊れるのを防ぐためですか?」
「そうそう。それくらい式って怖いものなんだよ。」
支部長は訓練場の中央部で立ち止まり、こっちに振り返った。僕も支部長が振り返ったのを見て歩みを止める。
「さてと、始めようか。」
そういうと、支部長は腰に携えているサーベルをゆっくりと抜いた。
「高速化は駄目だよ。今回は長期戦闘を想定した訓練だから。」
「はい!」
僕は両腕に式を込めた
◇◇◇
恒一は直行し、秋寧との距離を詰める。
そのまま恒一は右腕を思いっきり引き、式を込めた。
(支部長!全力で行かせてもらいます!)
恒一の拳から激しい衝撃波が起こった。
恒一は目を細めながら、自分の拳に目を向ける。
恒一の拳は、秋寧のサーベルの峰に触れていた。峰に亀裂は全くなく、秋寧も平然としている。
「温い。」
そう言うと秋寧は恒一の拳をはらい、横振りの体勢に入る。
(まっ!!間に合わなっ!!)
恒一の腹に、秋寧のサーベルが直撃した。
恒一は軽く吹き飛ばされたが、すぐに体勢を取り直し構え直す。
(反射で受け身は出来ているようね。それなら!)
秋寧は恒一との距離を一気に詰めた。その勢いのまま、サーベルを一気に振り上げる。
恒一は間一髪体を大きく逸らすことで直撃を回避した。
だが、秋寧は容赦なく次の攻撃の体勢を整える。
(速い!こっちは体勢を整えているのに支部長は次の攻撃を放とうとしてる。)
構えが不十分な恒一を秋寧はめった打ちにする。
恒一は受け身に意識を向けた。だが、秋寧の連撃に対応することができず、受け身を貼れた時には反対側を攻撃されている状態になっていた。
(さすがにここまでの連撃だと反射で受け身は無理か。)
そういうと秋寧は連撃をやめ、恒一との距離をとった。
(何で?何で距離取った?…でも、今が好機!)
恒一は体勢を整え、両腕に式を込める。
「言っとくけど、このままだと私の一方的な虐待になりそうだったから辞めただけだからね。」
「わかってます!」
そう言うと恒一は虚空を殴り、式が籠った空気弾…空波を放った。
秋寧は平然としたままサーベルで空波を切り払った。そして、恒一の前に左手を出し、手招きを数回行った。
恒一は秋寧目掛けて突進し、両拳に式を込め、秋寧に無数の連撃を浴びせる。
秋寧は的確に一つずつサーベルの峰で受け止めていく。
恒一は回り込み背後から攻撃しようとするも、秋寧に動きを追われ常に目と目が向かい合った状態になってしまう。
(駄目だ…全部サーベルで防がれる。サーベルを無理矢理とるか?いや、あの時(仮免試験)みたいに両手が防がれた状態を利用されて負ける。どうすれば…。)
「悩んでいるようね。」
秋寧のサーベルの先端が恒一の腹の中央部に直撃した。
恒一は軽く吹き飛ばされ、腹を抑えながらうずくまった。
「武器持ち相手に取る戦法は3つ。一つ目、武器を無理矢理抑えて立ち回る。これが王道だけど、基本的にやめといた方がいい。相手は武器を取られた、抑えられたときの動きを持っている時が多いから。二つ目、距離をとって空波で攻撃する。だけど、さっきみたいに簡単にいなされる場合が多いからこれも駄目。そして三つ目。」
秋寧は不敵な笑みを浮かべながら言った。
「正々堂々正面から戦う。」
「えぇ…。」
「常人とは違って、素手でも式を上手く使えば得物持ちと渡り合うことができる。だから恒一も式の扱いと動きを極めて正面から勝てるようになればいい。」
「そう言われても…。」
「そのために妾が直々に鍛えてあげてるのよ。ほら、さっさとかかってきな!」
「…わかりました。もう一本お願いします!」
恒一はまた秋寧の方へ向かって行った。




