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宇宙スキーム 序章(後編)神が褒めた人間体内「宇宙の芸術」  作者: K レイ


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第14章 政治家に応援要請

 時はあれから3か月が過ぎた、ケンはあれから更に3病院を仙人に化けて再び現れて各10人程度を治したら、病院長とも仲良くなり、ケンと契約を結びたい病院が出て来た。


 ケンがその都度これは医療では無いのでと断ったのだが、話題になり、ケンに協力したい病院が次々に現れた。


 我々はというと、ケンはスキーム技である近未来透視術を使い、競馬で1億円以上の資金を作ることが出来たので、5000万円を開業資金に充てた。志保も貯金出来る程のお金は出来たのだが、志保が今度は金持ちに成りたいらしく、まだ目標とする額には届いていない事もあり、ケンの会社を手伝う事になった。もし志保が暴れたら、男3人に全て任せるつもりだった。


 ケンの彼女彰子も病気が回復したので彰子にも声をかけ、大学生麻未を入れた女3人に受け付業務を任せた。タケ、翔、リュウ男3人には裏方仕事全般を任せた。

 

 病院とは違う新たな団体「シリウス」と名付けた。宇宙の未知なる眩しい光線をまとうケンにしか治せる人はいないので会員制とした。この間病院訪問でバズって知られるようになり、格好も仙人スタイルを続ける事になった。噂も更に拡散して「当たる占い」、「本物の魔法使い」、「タネ無しマジック」等と言われ評判となり、連日お店は混んだ。最初は占いも視ていたが、今は混んでるので病気怪我治療、相談だけにした。


 会員資格は、年収1000万円以下の人と70歳以上の人、子供が対象で、特に年収300万円以下の人及び70歳以上の人は優待会員証となり、年会費は只。それ以外の年収1000万円以下の普通会員の年会費は1万円とした。優待会員は会員証見せれば、1回3000円。どんなに重病、重症でも最大3万円。優待会員証以外の普通会員でも1回6000円、重症者は最大6万円とした。


 普通会員は少々高い。それでも重傷者にはお得だ。これも、ケンからすれば軽症者と重傷者に浴びせる光の量は変わらないので、出来れば重傷者だけにしたかった。それ以外の会員以外の収入ある人はケンの手が足りないので不可とした。


 会員条件で入会出来ない人もいる。シリウスの働き手が嫌う方々、人に迷惑をかける人、犯罪歴のある人、詐欺師、態度のでかい人、その他お金持ちは不可とした。基本お金に困っていない人は対象外。


 ここはあくまで苦しい低所得者を助けるという目的があり、全員を診られないのでそうした。仮にもし会員外の方が強引にどうしてもという場合は1回1000万円からで受けられる様にした。もしも、そういう患者が来た時は後日、優待会員に全額送金して振り分ける。最初にマイナンバーの提示をお願いし、男メンバー3人に嘘情報が無いか調べて貰った。


 私は人員が足りないので、まず政治家党首の所へ相談に行った。話は数時間にも及んだ。

 

 次の日、夜のニュース番組に登場する事となった。野党の党首5人と、与党「自由増税したいけど国民に味方党」所属の議員3人と連立を組む「自分の事より国民優先党」にもお越し頂いた。本日は番組を変更して特別番組に切り替わります。司会者がそう説明してケンが挨拶した。

 

 「皆さん、初めまして。最近巷を騒がせている仙人ケンです。よく魔法使いとか言われますが違います。私は授かった(宇宙スキーム)を使い病気、怪我を治しています。これまでに撮ってきた色々な病気、怪我をどう治しているのか映像が在りますのでまずはそちらをご覧ください。」

 

 その映像が終わると更に続けた。

 

 「今見て頂いた動画の手の眩しい光線がこれです。でもこれは本来人間が持つ筈だった能力なんです。人間のオーラの様ですが成分がまるで違います。」

 

 「私以外にも巷で手を使い不思議な事をして治されている方々もいるみたいですが、それは我々とは別の団体です。この光線は偶々手を使っていますが、私は体全身から光を出せるので、目、口、足等どこからでも出せます。」


 「この眩しいダイヤの様な輝く透明色1色以外にも、宝石色の美しいルビー、エメラルド、プラチナ、サファイヤ、金の様な宝石の様な輝きを作れて、一度にそれらを同時に何色も合体発光させる事が出来ます。」


 「要は重軽症度の時と怒りや悲しみの時の感情度合いが発光色となります。重傷は金、怒りは赤、悲しみは青くなります。」


 「我々団体シリウスだけの持つ特徴で恐らく他所では出せない筈です。」


 そういって実際に手、目、背中に眩しい光線を作って色を変えて見せた。何色も色を同時に作れ、宝石の様な輝きだった。

 

 「実はこの光線の成分が何なのか、あらかじめ専門家に調べて頂きました。その結果がこれです。」

 

 そう言って、結果報告書を持った専門家チームが3人現れ、皆に結晶成分を見せた。ケンが話した。

 

 「この成分を見てもどれも結晶の並び方が違うので理解出来ません。なのでこの力を私が手にする迄のいきさつをお話しします。私がこの力を頂いた異星人から聞いた話です。」


 「この光は宇宙の彼方でしか存在しない未知なる鉱物の眩しい光で、この光る鉱物の力は時計を巻き戻すかの様な驚くべき不思議な神秘の力を持っています。」


 「宇宙の神は人間の体内にあるきめ細かい血管内臓構造が、一般異星人には存在しない精巧に作られたデリケートな美しい体内だったので、(宇宙に生きる芸術)と称賛した。だがその一方で、人間を脆く、宇宙へ自由に出られない存在にした。」

 

 「人間の性格の本性を遥か昔から見抜いていた宇宙の神は人類が病を克服できない様、あえてハンデを残した。」


 「神は弱い地球人が欲しがる究極のテーマの若返り、不老不死、完全治療、復活、時間操作、肉体改造他にも願い事は己の欲を満たす為だけの願いが数多く存在したのですんなり授けたかったが、地球人性格の中に神の嫌う意地悪な慢心と裏切りの欠陥が色々あったので意地悪したのだと。」


 「欲しければ取って来いと。それで地球の傍には置かず、神はわざと手の届かない宇宙の彼方に弱い人間の願いの素となる成分の入った結晶鉱物を置いてきてしまったそうです。結果として人間は弱くて脆い未完成の生物となった。」


 「1つの鉱物の中に願いの結晶成分全てが入っている訳では無いけども、いくつか持って帰れば全宇宙の生物には大変プラスに働く有難い光の結晶だったので、この神秘的な光の不思議な鉱物を宇宙では崇められて宇宙の(チンガモンガ)と呼ばれて崇拝されていました。」


 「地球人には不可能な遠い距離でも、私に能力を授けたプルナ人はいとも簡単に宇宙の彼方へ行ってしまい、その鉱物をいくつか持って帰ってきたのが始まりです。」


 「それをプルナ人は取って来た鉱物の力を自分の体内に吸収して、病、時間操作、レーザー等で自在に扱えて武器にもしたそうです。若返りや不老不死は取って来た中に無く無理だったみたいですが。結局、地球人が本来持つ筈だった力を私はプルナ人から授かり今地球で使っている。という事なんです。」

 

 

 「説明が長くなり申し訳ありません。私が今日ここに来たのは病気、怪我で苦しんでいる方、診察希望される方これからお伝えします番号に電話をかけて頂きたい。番号をお伝えする前に、お約束があります。」

 

 「まず、病気、怪我を治すのは私一人しかいません。本日は番組企画ですので、番組中継中は会員資格関係無しに行います。ただし、今回電話をかけて頂く方は命にかかわる重症の方に限ります。電話順では無く優先順位で変わります。」

 

 「後ろに野党の皆様100名の方に電話対応お願いしています。更にご協力頂いた有名医大からドクターも20名、更に病院長にもお越し頂いております。まずは病気と症状、何県のどこの病院かをお聞きします。私達は東京なので、近い方が優先になります事をご了承下さい。先ずはご一報をください。」

 

 「ただ、これから与えられた1時間です。限られた番組内で全員の対応は出来かねます。重症患者に限ります。その中でも犯罪歴のある方、電話口の態度の横柄な方、詐欺師、お金持ちは当団体の全員一致で拒否しています。電話を掛けない様にお願い致します。助けたい方では無いです。」

 

 電話番の野党議員が文句を言った。


 「何だよ、手伝っているのにそんな扱いか? 俺達は優先的に治せよ!」

 

 「我々の団体はそういう威圧的な態度が苦手です。直ぐに見返りを求められても迷惑です。」

 

 「周りを最優先に助ける方であれば今後は検討します。」


 「でも手が足りません。今回は重症患者だけです。」

 

 「これはあなた方にも良いチャンス番組だと思います。あなたの手伝いが国民から支持されれば好感度アップです。」

 

 電話が鳴り始めました。じゃかじゃか電話が来ます。ドクターが緊急性の高い患者をリストアップしています。しばらく待っていたら緊急性の高い患者の第一報が来ました。何とこの放送局から近くの交差点でした。ここから車で15分程なのでケンはカメラマンを連れて急いで車で現地へ向かう事にしました。テレビスタッフが声を出した。

 

 「中継車とヘリも行くよ、準備して。」

 

 生中継で放送は続いている。電話対応した野党員の話だと、どうやら歩行者との接触事故みたいだ。心肺停止。救命医が到着して蘇生措置に入った。


 その傍にいた代わりの救命医師から連絡があり、直ぐに来てほしいと。緊急性の高い事が番組内に伝えられた。先程入ったばかりの現地救命医からの通報だった。只今心肺救命措置をしているが被害にあった方は、30代程の男性、会社帰りだったのでしょうか? 


 スピードの出ていたワゴンに轢かれ、かなり危険な状況です。果たしてケンは間に合うか?


 放送局のヘリコプターがその時、上空からの撮影を始めた。残念ながら着陸することは出来ず、ヘリにケンは乗っていない様子だ。心肺停止の救命措置をしている脇の救命医、この人が通報者だろうか? 患者の動画を撮り始めた。これはケンからの指示だろうか、どっちにしてもまだケンを乗せた車の着く様子は見られない。


 交差点内で車がストップしていて全然動いている様には見えない。被害にあった方は大丈夫なのだろうか? 話ではとても危険な状況です。ケンの車はまだ到着していない。この状況で果たして車は無事辿り着けるのか?


 呼吸が止まって既に10分以上経過している模様、心臓マッサージは続けられている。今現地の救命医より連絡ありました。頭部に酷い損傷があるとの事です。脳挫傷なのでしょうか?


 まだ詳しい事は錯綜していて正確にお伝えすることが出来ません。ただ、この救命医の話では例え命が助かったとしても、再び喋ったり、歩くことは難しいとの事です。


 頭部を強く打ち付けた模様です。まだケンの車の到着はありません。蘇生措置ももう限界です。交差点内の事故で、車も動かせず、道路混雑、人だかりも増えて辺りは騒然としています。まだ5分以上、いや、あるいはこれでは現場到着は不可能かも知れません。どうするのか? 果たしてこの人を救う事は出来るのか?


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