表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰陽寮、創設する  作者: りょう
4/32

四章 姫、語られないことを考える

「姫よ、先日の話に出てきた、戦について、今日は話そう。」

長は、子狐の毛づくろいをする姫を横目に、縁側に腰掛け、語り出す。

 「原則は戦うなかれ、やむを得ずして兵を用いるべし」という言葉が、大国の戦の書にあること。

 しかし、その書を読み終わる頃には、戦の仕方について詳しくなっていること。

 戦わずに勝つ方法が、あまり書かれていないこと。

 また、書を記す者は、本当に大事なことは胸に秘めたくなる誘惑に駆られること。

 察するに、戦の書を記した者は、外交に強かったかもしれないこと。

 民を想うならば、姫も外交をよく知ること。

 しかし、外交は化かし合いの場でもあるため、真実をよく見失うこと。

 そのときに、占いが今を考えるきっかけになること。

 いずれ伝える、暦や星の読み方が分かると、些細な事実が結びつき、周りの思惑が見えてくること。

 この話は、今分かる必要はなく、聞き流してよいと、長は言う。

「狐族の長よ、暦や星は天に関わるが、天に中心はあるのか。」

「姫よ、天に中心があるか否か、天全体を見たことがないため分からぬ。

しかし、民が求めていることは分かる。

巡る星々から北極星を中心に見定めると、自分の居る場所が分かる。

今は、国の中心に帝がいることと、同じかもしれない。」

 姫は、「神話、英雄、中心、帝、民」と呟くのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ