第4章:とうとうなれる?冒険者ギルドへ09
年末はあんまり書けないです。またしばらくご無沙汰になると思います。
また会えた時にブックマークをお願いしますね。
第4章:とうとうなれる?冒険者ギルドへ09
はい、疲れた疲れた。とりあえず全員のしたところで休憩し昼飯となったわけだが、俺のパーティとミリア隊、元外苑街兵士達、一般街兵士の獣人たちが分かれて座ってる。なんでだよ、交流しようや。・・・まぁ今日はいいか。
「ロッカクはこの間より腕を上げたのか?」
「あぁ、レベルは上がってるな。でも、ミリア隊の連携も凄かったな。」
「んだよ、俺がいの一番にやられたから、その後のことわからねーってのに。」
「うむ、一撃が重かった。」
「私の符術も魔術も力づくで破られました。有り得ません。」
「まぁ、敵わないのは分かってはいたがな。」
「で、うちのパーティまでお通夜みたいなのは何でだ?」
「だって・・・手も足も出ないなんて。」
「ん・・・無念。」
「儂ももう少しやれるとは思ってたんだが・・・。まだまだ足らんか。」
「皆、これからまだ強くなるっしょ。午後からは総評だから。食べ過ぎて寝ないように。」
とりあえず、わだかまりがあるなら早めに取り除いたほうがいいのか、それとももう手遅れなのか。どっちでもいいか。
「はい、というわけで午後は午前中俺に手も足も出なかった皆さんの戦い方の総評を行います。」
うん、俯いてしまったね。ごめんよ。ほんの冗談のつもりだったんだけど。
「うつむかなーい、いいか?悪いところを直さないと先には進めないからな。」
「ちょっと、いいか?」
「はい、ミリアさん。」
「それは全員で聞いたほうがいいのか?」
「ん、良い質問だ。自分たちの戦いってのはなかなか俯瞰で見ることはできないだろ?だから人の戦いを見てそれを分析することで俯瞰でみることの訓練にもなる。」
「そうか、わかった。続けてくれ。」
「では、ダメだったほうから。分かってるとは思うが一般街の兵たちがダメでした。」
「・・・理由を教えてくれないか?」
即席の指揮官だったウサ耳の人が発言をしてくる。
「初戦は皆が俺をFランクと侮っていただろ?だから無策で突っ込んできた。そうだな?」
「む、そ、そうだ。だが、途中からは侮りはなかった!」
「そんなのは当たり前だ!自分たちに余裕があるとでも思ってるのか!?ハッキリ言ってお前らここにいる誰よりレベルも練度も低いんだからな!」
「・・・そこの子よりもかよ。」
リリィのことを見ながら呟いていたが、ハッキリ言ってその通りなんだがな。
「分かってないんだな、最後まで立っていたのはリリィさんとシェーラさんだろう?」
さすがに隊長の言葉は重いのか、最初に切りかかってきた犬耳兵士が黙り込む。
「まぁ、途中から指揮官が頭角を現していたが、遅すぎだ。ほぼ無策だし対応は場当たり的、一般街まで敵が行かなくてよかったな。行ってたら全滅してたぞ。」
「ちっ・・・。」
「次は外苑街の兵士達とミリア隊だが、おそらく連携も即席に近かったんじゃないかな?それでも一緒に襲撃から街を守ったって意識があるからか信頼していたみたいだったな。指示も的確だったな、弓隊とカイトの連携も良かったし、腕の落ちる兵のところにダイタツを配置していたのも罠としては及第点だと思う。気配の消し方はかなり良かった。障害物のないところであのレベルで気配を消せるってのは武器になる、コツがあるなら教えてほしいくらいだ。あそこに配置していたということはこちらの目も戦術に組み込んでたんだろ?」
「そらそうだ、ここに呼ぶくらいの冒険者としてあのくらいは読めてほしいとこだしな。」
「でも、なかなか冒険者で戦術を読むなんて出来ないですよ。」
「魔法で拘束したり仲間を防壁で守るのも効果的だった。あれはハマれば相手にかなりのストレスを与えられるし、ミスを誘うことも出来るだろうな。」
ん、居眠りしている奴はいないな。皆一応に真剣に聞いているようだ。
「で、最後に俺のパーティだが・・・正直予想以上に戦えるようになってて驚いた。身内目線で見ても、先日までリリィやシェーラが素人同然だったとは思えない。」
この一言で皆がざわめきを見せる。レベルだけならミリア隊と遜色ないと思っていたが連携することで経験の差を埋めようとしていた。まぁ、近接はまだまだだし詠唱の時間も誰かが注意を引きつけておかないといけないから課題は残されてるんだろうがね。
「シェーラの体術はレベル以上のものがあるが、度胸がないのか怖がっているようだった。格上相手に消極的だとすぐにやられるぞ。あとリリィももう少し自分の戦い方を突き詰めていく必要があるな。バリアルは体術に関しては俺より上だな。今回は自分に枷をつけて戦っていたように感じたが?」
「そうです、自分の体術でどの程度まで相手が出来るのか試したかったので。申し訳ありません。」
「いや、バリアルは自分の課題とかは自己分析できるだろうから、構わない。あの腕をダメにした技は個人的にも教えてほしいほどだ。」
「でしたら、時間があるときにでもお教えいたしましょう。ですが、ロッカク殿も枷をして戦っていたのでは?」
その言葉に、再度周りがざわめき出す。手加減をされた上にボロ負けだったと言われているようなものだ。ってか行ってるんだろうけど。
兵士たちの指揮が落ちるとこまで落ちたところで、今日の訓練は終了であること、明日から演習訓練に入ること、今日はよく寝ることの3つを伝えて解散となった。兵士の鼻っ柱を折ったが気持ちが挫けてもらっては困る。ゆっくり休養を取ってもらわないとな。
宿への帰り道
「魔法を使わなかったでしょう?スキルもほとんど使っていないようでしたし。」
「今回は見ることも訓練だからな。俺の魔法はそういうのには向いてないのも多いからな。」
これでもかっていうくらい手加減されていたんだが、さらに飛車角落ちで戦ったってことだ。実際の落ち込みようはシェーラとリリィのほうが激しいかもしれないな。
「ま、これくらいで一矢報いられるような目標じゃ張り合いがないからね。覚悟しておきなさいよ!ね、リリィ。」
「ん、頑張る。」
おっ、意外と大丈夫そうだ。バリアルもその言葉に満足そうだ。まだ鍛え始めて日が経ってないしな。兵士のほうが心配かな。
兵舎にて
「あぁ、マジかー・・・俺らが一番ダメだったなんて・・・。」
「外苑街の襲撃に参戦してたら全滅してたかもな、俺達。」
「ってか、今どきの冒険者ってあんなに腕が立つのか?自信なくすわー。」
「いや、そんなことないっしょ!あんなのがゴロゴロいたら俺らいらない子じゃん。」
「すごかったよなー・・・あの爺さんの一発なんて・・・喰らったら鎧や盾なんて意味ないって。」
「すごかったーリリィちゃんマジ天使。」
「衛兵さん、ロリコンがいますよー!」
「衛兵は俺らだっての!」
「俺はシェーラちゃんのほうが好みだ。」
「高嶺の花だって!いや、どっちも無理っしょ!向こうのほうが強えーんだし。」
「なら、相手にしてもらえるくらいレベル上げるし!」
「あははは、お前じゃ無理だよ。」
「なんだとー!今に見てろよ~。」
「「「あははははは」」」
案外、兵士達も打たれ強かったみたいです。




