第3章:交易都市in魔王09
第3章:交易都市in魔王09
夕食も済み、約束通りシェーラとバリアルが鍛錬がてら組み手を行うということで、現状のスペックを見ておこうと鑑定を行う。
ちなみに二人の実力はこうだ。
名前;(仮)シェーラ(シエスタ・レ・カストル)
性別:女性
年齢:15
職業:無職(盗賊)
Lv:14
HP:160
MP:90
スキル:体術Lv3 短剣Lv1 火魔法Lv2 風魔法Lv2 礼儀作法Lv3 隠密Lv1 索敵Lv1
称号:お人好し 不幸招来
B:84(-10) W:55(-4) H:80
名前:バリアル・クロール
性別:男
年齢:62
種族:人族
職業:騎士
Lv:86
HP:800
MP:400
称号:騎士(奴隷)
スキル:怪力Lv3 頑強Lv4 剣術Lv5 大剣術Lv5 体術Lv5 鉄壁Lv3 自己犠牲Lv3 統率Lv5 指揮Lv4 先読みLv4 火魔法Lv3
武技:強打 大旋風 盾打 鉄壁
ついでにリリィはこんな感じだ。
名前:リリィ・リーズフェルト
性別:女性
年齢:12
種族:針狐人
職業:家事手伝い
Lv:10
HP:110
MP:60
称号:奴隷
スキル:忍び足Lv1 軽業Lv1 聞き耳Lv1 風魔法lv1
ちなみに俺のがこれだ。
名前:ロッカク
性別:男性
年齢;15
種族;人族
職業;盗賊(ギルド所属)
Lv:5
HP:100
MP:80
スキル;闇魔法Lv2 水魔法Lv2 土魔法Lv2 雷魔法Lv1 長斧Lv1 怪力Lv1 索敵Lv1
ん?シェーラとリリィのレベルが若干あがってる?これはパーティ組んでるから・・・と考えたほうがいいんだろうな。ただスキルには影響はないのかな、それは使わないと上がらないってことと考えられる。それが経験ってことになるから、これもシェーラは魔王に捧げられたってことか。
俺のほうには何も影響がないことから俺以外の魔王に捧げられたと考えたほうがいいか。俺以外の魔王・・・俺をこの世界に呼び寄せたあいつしか知らないが、他にいるんだろうか?あいつにも復讐してやりたいところだが、おそらく今の俺では手も足も出ないな。勇者にもボロ負けだったからな。
ふと、頭の魔角のあった場所を撫でる。痛みはないが、大事なものが失われた感覚だけが残っている。
ドンッ
「うぐぅ・・・。」
物思いにふけっていたら、シェーラが地面に叩きつけられていた。どうも投げられたようだ。単純な体術のレベルで言えばバリアルのほうが上だから、納得のいく結果だがシェーラが俺に教えてくれた体術はそんなもんじゃなかったと思うが。
「シェーラ、円の動きはどうしたんだ?」
「な、なんでそれを!?あっもしかして・・・私、習得出来てたの?」
「あぁ、俺に教えてくれたのはシェーラだからな。」
「そっか・・・私、習得出来るんだ。」
「でも、だいぶん苦労したみたいだったぞ?」
「当り前よ、基本であり奥義なんだから。」
「ロッカク殿、あなたも習得出来ているということならシェーラに教えてはいかがかな?」
「んー・・まだ基礎が出来ていない状態だし、たぶん無理。しばらくは基礎固めが必要だろうな。」
それを聞いたシェーラは嬉々とした表情から一転がっくりと肩を落とす。
「まぁ、そう気を落とさなくてもいいのではないか?傍に使い手がいるということは恵まれたことだと思う
ぞ。」
「そうね、バリアルの言う通りね。いつか、ちゃんと教えてもらうから。」
「分かった、どこまで教えられるかわからないけどな。」
「うん、約束。」
「さて、儂ももう少し体を動かしたいので付き合ってもらえませんか?」
「俺も運動がしたいところだった、頼む。」
バリアルと対峙してその強さが良く分かる。街で見かけるような冒険者とは一線を画する実力があるんだろう。レベルもそうだが、長い修練を思わせる隙のなさが感じられる。
「行くぞ。」
「どこからでもどうぞ。」
地を蹴り間合いを詰める。直線的に一気に懐に入ろうとする俺に下からのアッパーカットを繰り出す。その拳を両手で受けながらその勢いを利用しバリエルの後方に降り立つ。手応えの無さに振り返り様の裏拳を放ってくる。
牽制の一撃を躱しながら膝の裏に足刀で一撃を入れる。その一撃でバランスを崩すが後ろに転がるように背中を地面に付けながら回転しながら2度3度と牽制の蹴りを放つ。その勢いで再び体を起こし体制を整える。カポエラのような動きをするとは器用な爺さんだ。
「何、今の動き・・・。」
「凄い・・・。」
シェーラとリリィは信じられないといった目でこちらを見ている。レベル差から言えば瞬殺されてもいいんだから仕方ないな。実際にはレベルやスペックも偽りだらけだから負けることはない。とはいえ、パーティでレベルが一番低い俺の動きではないな。少し考えないと。
とりあえず、詐称スキルでレベルやスペックの表示を弄っておこう。前を見るとバリアルが獰猛な笑みを浮かべている。あれ?なんか雰囲気違くない?
猛然と襲い掛かってくるバリアルを見ながら待ち構える。振り上げた右の拳を叩きつけようとしているところを振り上げ切った瞬間を狙って全身のバネを使ってさらに勝ちあげる。
右の拳に向かって昇竜拳放つ感じだ。
それ以上、上がらないところをさらに無理やり押し上げられたところでバランスを崩すバリアルだったがその勢いのまま左の拳を俺の腹部に目がけて叩き込もうと引き絞る。
これは食らうと不味いやつだ。迫りくる左の拳に速度を合わせて俺も左手を添えて方向を変えるように払う。あまりの威力に俺も自身を回転させて威力を拡散させる。少し腹部をかすったがダメージは微々たるものだ。
「ふふ・・・ふはは・・・。」
「どうしたんだ?バリアル、頭をぶん殴った覚えはないぞ?」
「いやいや、ある意味殴られたような気分です。」
「はぁ?」
「こんなに儂とやりあえるような人物がいるなんて・・・しかも、まだまだ余力がある。」
「それはお互いさまだろ。」
「そうですね、ですが儂が仕えようと思ったのは恩からです。ですがその武においても仕えたいと思えた。これは嬉しいことです。」
「よくわからんが、実力があることが分かってよかったってことでいいだろ。」
「違いありませんね。皆を儂一人で守らないといけないという気負いはなくなりました。」
「シェーラの鍛錬は任せていいか?」
「なぜ、儂でしょうか?ロッカク殿が適任では?」
「さっきも言ったようにまずは基礎だ。それにバリアルも円の動きは習得してるんじゃないのか?」
「お見通しでしたか。」
「あれだけ、使われたら分かるさ。それにまだなんか隠し玉もありそうだしな。」
「それはまた今度お見せします。」
含みを持たせた言い方をするバリアルは置いといて夜も更けてきたことで見張りを俺とバリアルの交代制にして今日の鍛錬は終わりということになった。




