序章:ここはどこ?013
とってもとってもとってもとってもパソコンの調子が悪いので無理矢理携帯からの投稿となりました。お見苦しいとは思いますが、ご容赦ください。
ガンガンガンガンガンガンガンガンガン
玉座の間にきんぞくおんが鳴り響く。音に合わせてビクリビクリと体が震える。潰された喉からはヒュ〜ヒュ〜と荒い息づかいが漏れる。
やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
こんなの無理、死ぬ死ぬ死んじゃう痛い痛い痛い痛いイタイいぃたいいタイ死ぬしぬしぬしぬ死ぬシぬしヌシヌシヌシヌつ
ぁああぁああぁぁぁぁああぁぁ!!コロコロ殺して殺してコロしてころし、もう殺して殺して殺してコロしてころしてコロシテヤル
目からは涙が溢れ股間は失禁し鼻からは逆流した胃液で黄色く染まり、口からは胃液と涎が混じり合い垂れ流しになっている。そんな姿をアイリもヒマリも視界に入らないように目を背けている。タカシとタツヤは無表情に淡々と作業を繰り返してくる。
「まだ折れねーのかよ。」
「そう言うなよ、すげー硬いんだから。」
そう言ったタツヤの足元には何本もの折れた斧や槌が転がっていた。そのどれもが刃が潰れるまで使われていた。魔王の魔核が尋常ではない硬度だということが伺えた。ただ魔核にもダメージは蓄積されているようで無数のヒビが入っており折れるのも時間の問題であると言えた。魔核より本体の方が先に事切れそうまのは言うまでもないことだが・・・。そうしているうちに魔王の体がビクビクと痙攣を始める。
「おいおい、タツヤそろそろ決めないと持たないぞ」
「わかってるが、なかなか・・・。」
「そう言う時はせーのでいくんだよ、せーので!」
「ん、わかった。」
「「せーの!」」
力強い掛け声とともに振り下ろされた斧が無情にも根元から魔核を切断する。ようやく折れたことで安堵するタツヤとタカシだが切断された魔核の付け根、頭部から黒い霧が噴き出す。咄嗟のことに対処出来ず霧に飲まれる二人、目を背けていたことで対処に遅れたアイリとヒマリも為す術なく霧の中へ囚われる。4人は気がつかなかったが霧は玉座の間全てを覆い尽くすほどに拡大したが、そこまで広がった霧はすぐさま元の場所に戻るように吸い込まれていった。
「な、なんだ!?」
「おい、タカシ!アイリ!ヒマリ!無事か!?」
「私とアイリは無事です。」
「俺も・・・なんともない。」
「よし!周囲警戒!」
「「「・・・・・・・。」」」
各々武器を構え周囲の気配を探る。探索魔法も使用し一通り警戒したあと、死体に目をやるとそこには赤い出血によるシミと人の形を残した黒いシミが残るだけだった。
「これで終わったんだよな?」
「心配性ってか小心者だなタカシ。魔王の気配はない。俺たちの勝ちだ。」
「ふぐぅぅううぅぅぅ・・・・・。」
真っ暗な闇の中に俺はいた。生命の危機が起こった時に闇を撒き散らしながら影の中に逃げ込めるように条件発動式の魔法を自分にかけていたのが役になった。これがプランBだったわけだが、どのレベルを命の危機と判断されるのかがわからず出来れば使いたくなかった。案の定これだよ、背中と腹から出血が止まらん。どんくらい出た?俺の体重からしたら全部で4-5Lのはずだから、2Lでギリギリ致死量、3Lでアウトだな。体感だとそれくらいはとっくに流れ出てる気がするけど、まだ生きてるって事はギリ大丈夫ってとこか?ってこんなこと考えてる余裕なんてない。棺桶には片足どころか横たわる準備万端ってところだ。
治療しないと、血が足りない。血が足りないと酸素が頭に回らなくなり意識が
を失う、血を作らないと、でも大血管も損傷しているから止血もしないと・・・。あぁ足に力が入らない。多分背骨やられて神経も切断されてるんだろうな。体を起こすことも出来ない。止血だって手が届くところだけだ。こりゃ死ぬわ。
俺に出来るのはここまで?ヤバイ、漫画だったら盛り上がりがないまま最終回まで行けずに主人公の走ってる後ろ姿で俺たちの冒険はこれからだってテロップ入る場面じゃん。冒険なんてしてないし、元々超安定志向なのに・・・。
何か出来ること、魔法でなんとか出来ないのか。あぁ回復魔法なんて覚えてねーよ!クソクソクソくそ!このまま泣き寝入りなんて。魔力だけはあるんだ、止血くらいしやがれ!
止血のイメージだけで魔力を動かすとそれに応えるかのように傷からの出血は治まっていった。なんだよ、やりゃ出来るやん。これで俺を裏切った奴らにもこんな目に合わせた奴らにも復讐が出来る。俺は嗤いながら自分の体を治療していった。皮膚の欠損には周囲の闇を魔力を使って自分の身体に変換し補填していく。
いったいどのくらいの時間が経ったのか1週間では効かないくらいの日数をこの闇の中で過ごしてきた気がする。何も見えない闇の中で、この中だと目を閉じても開けてても同じものが見える、真っ黒な闇だけだ。深海に暮らす魚の目が退化するのもわかる気がする。今の俺も瞼の必要性が分からない。実際は目が乾くから必要なんだけども。
「う・・・ん・。」
そろそろ傷が癒えた。いや、違うな。傷自体はだいぶん前に治ってる。だが体から流れ出た血液はすぐに補填されることはない。代わりに闇魔法を体の中に循環させていた。体の欠損の補填に使ったのと同じようにだ。どうしてそんなことが可能なのかはなんて分からない。死にたくなくて必死だったとしか言いようがない。
お陰で動けるようになったのは有難いことだった。頭部の魔核のあった場所には頭皮が再生し何故か薄っすらと毛が生えてきた。結構広い範囲だったから毛が生えてくるのは有難い。大きな円形脱毛症が2つできるところだった。魔核が再生しないのはわかるが毛根まで出来るなんて不思議だ。
どうも、体を作り変えているような感じを受ける。確認は出来ないが、体感でそうなのだ。
とはいえ、そろそろ外に出なくてはいけないだろう。体感でおよそ2週間は篭ってる。
「出たら、復讐してやる。」
そう強く思って、魔法を解除するのだった。




