力を持つのは悪いことなのか?
空虚な叫びのツッコミを入れたが闇堕ちの意味を知らないドルガーにとって世迷言に思えただろう。
「ふん、貴様が何を言っているが意味は解らんが、戦闘力のない介福士は舐められ、蔑まされ、本物の最低ジョブ、奴隷よりも下なのだ。それを解っていないのか!?」
ドルガーはわなわなと震えていた。俺は異世界人やからその辺の事を理解していなかったんやろうな。
「せやな。その辺は気にしてなかったからなぁ。まぁ、力をつけるんは俺もアリやとは思っとるよ。ただ、アンタは力の使い方を間違えてるだけやないか。何でもかんでも独りでやらなあかん訳やないねんから。」
諭そうとしたがそれはドルガーの逆鱗に触れたようで
「お前は理解者にはなれんようだな。せめて一撃で死ねっ!!」
ドルガーが勢いをつけるため棒を引く。その隙に逃げようとしたが見抜かれていた。躓いてドルガーの方を見た時には眼前に棒が勢いよく近づいていた。もうアカンーー
透明な壁が棒を弾く。目の前に子どもが俺を庇うように立っていた。
「ケビン!!」
ケビンは振り返り、ニコッと笑った。タブレットを持っていたということはそれで何か魔法を使って壁を使ったのだろうか?
「助かったわ〜。ありがとうな。ケビン。」
俺はケビンの頭を撫でると体勢を整える。
「やはり、独りでは何もできないクソジョブだな。」
鼻で笑うドルガー。棒を構え直し再び攻撃モーションに入る。
「子ども諸共、共に逝けぇ!!」




