現場のリーゼさん?そちらの様子はどうでしょうか?
「精神活潑!……ダメです。意識を持って行かれてます。」
阿倍野が悔しそうに周りに伝える。
「無駄だ!意識が持っていかれたなら後はもう死にゆく運命よ。」
ドルガーが高らかに笑いながら攻撃をしてくる。間一髪、リーゼが受けに回った。
「坊っちゃん!腑抜けている暇があるなら、私を手伝って貰えないかねぇ?」
ダメージは阿倍野が治していたが天王寺はリーゼの剣捌きに見惚れていた。
リーゼの声にハッとして我にかえった天王寺は剣を構え、リーゼの援護に入った。
「力みすぎですよ。力に溺れると技に敗れます。そして魔術士さん!相手の技を破るのは魔法です。ですのでここぞという時に頼みます。」
リーゼは野田にも声をかけた。野田はその言葉を聞いて思い出した。
「力には技、技には魔法、そして魔法には力。または月は太陽に勝ち、太陽は星に勝ち、星は月に勝つ。」
ブツブツと言っていた。そして何やら詠唱を唱える。
阿倍野は松木を救急で習ったのか回復体位にしてこちらに来ないよう身構えていた。
流石に2人からの攻撃に少しずつではあるがドルガーが押されていた。
「今です!」
リーゼのかけ声にリーゼは上半身に、天王寺は下半身に剣戟を食らわす。
辛うじてドルガーは防いだものの、よろけた隙を突かれ、火球の直撃を食らった。
「不覚。だがもう魔物たちはすぐそこだ。そして、奴の死に際を……何の光ぃっ!?」
ドルガーは松木が光を帯びていることに気づく。
「この光、いやオーラは!?まさか!心傷改善かっ!!奴が介福士とは。」
「何をそんなに驚く?」
天王寺が訝しげに訊いた。
「今日の所は一旦退いてやる。いずれ、その小僧の命を戴きになぁ!」
ドルガーは、何やら魔道具を使い、その場から消えた。
レジリエンス 受容とセルフケアとニーズアセスメントの複合スキル。精神的な回復力で自分の心を強くするスキル。要は過去も今も受け入れて前向きにやっていこう。ってことやな。




