黒歴史があるなら闇歴史もあるやろ。知らんけど。
「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
子どもの泣く声にビクッとなり、恐る恐る周りを見る。よく知った顔達がこちらを嫌悪や畏怖を含んだ表情でこちらを見ていた。
「何で……ここに?」
次第に思考がハッキリする。忘れたくてもずっとフラッシュバックで思い出す出来事。
俺が鬱になった原因の現場に意識を飛ばされたのか。
少年の顔は腫れ、俺もアチコチに痛みがあった。本気で殴った訳では無いが色々限界だったんだろう。
知的を伴う障がい児の子が言う事を聞かない事はままあるし、普段なら違う行動をしてもまずは様子見をしながら注視していたのに。自分に余裕がなかったのだろう。
「こっちで食べへんの?そっちは今勉強するスペースやからこっちおいで〜なぁ。」
声かけをしても首を振る。しつこく声かけしたのがまずく、暴れだしたので抑え込もうとしたら2、3発顔や腹を殴り蹴られでブチ切れてしまった。
「お前何しとんじゃ〜ボケェ!」
顔面を殴る。反抗的な目がよりイラッとさせた。
「上等じゃ!来いや!おらぁっ!殴ってみろや!」
胸ぐらを掴む。殴られたら殴りかえすつもりでいたが大声で泣き出した事で俺は我にかえった。
アンガーコントロールもCVPPPもこの時は学んでいなかった。だからといって暴力を振るってしまったのは最低であるが。
保護者に殴られてもしゃ〜ないと思っていたが、保護者は少し悲哀の表情で特に警察に報告する事もなく、終わった。この事件があり、アンガーコントロールやCVPPPの研修が行われた。
その次にその子に会った時にしっかりと謝った。相手を赦す事は多分分からないだろうが以前と同じように接してくれた。
本人と保護者の対応がより、俺をより後悔に刈り立たせた。
虚無でどうしようもなく希死念慮が膨らみ、徐々に仕事が手につかず、メンタルクリニックで鬱と診断され、辞職して引きこもったまま…………




