格好良く決めようと思うほどやらかす
「リーブさんや、助太刀いたしますぞ!」
いつの間にやらおじいまで来ちゃったよ!あんたは作戦の要でしょうが!!
俺は魔物たちの方へ視線を向ける。まだ少し距離はあるが時間は有限である。長期戦になったら作戦もクソもあらへん!
「おじい!あんま時間ないから何とかできる?!」
「任せなさい。魔導師の魔術見せてあげよう!……我、炎帝なる神の御力を黄昏よりも紅く、彼の者に全てを燃やし尽くす、はぁうっ!?」
何かええ感じの詠唱を唱えていたおじいがプルプル震えだした。ゆっくりと顔をこちらに向ける。
「で、出ちゃった。」
「は?何が?魔法が?」
しかし、それらしいモノは出現してはいない。しかし、嗅ぐわしい香りが漂ってきた。
「お、おじい!今決める所やのに何で漏らしとんねん!!しかも実の方やないかい!!」
「すまんのぉ、久しぶりの活躍と思って気合を入れすぎたようじゃ。儂はどうやらここまでのようじゃ。」
おじい!!何しに来たんや〜!!出ちゃったやないやろが〜!!王道かどうかは知らんけどこっから熱い展開になる所やったんちゃうの?!ウンコさん出してる場合ちゃうで!
「いや、生理現象やからしゃ〜ないけど頼むわ!おじい〜。」
緊張感がおじいのせいで抜けてしまい、村へ戻る事を促そうとした時、ドルガーが一瞬の隙を突いてリーブ婆ちゃんを躱した。
「拘束!心神抉り!」
俺は手にはミトン、身体はツナギに変えられ、両上肢、両下肢、胴は何処からか現れた鎖に捕らえられていた。
なんやこれ!?医者の許可や三原則守ってへんやろ!?
と思った瞬間、心臓がドクンと聞こえてから徐々に気持ち悪くなってきた。
座り込みたくても身体が張り付け状態で拘束されているため、立ったまま深呼吸で誤魔化そうとしたが視界が歪み、目の前が黒に染まっていった。
拘束 基本的に拘束をする際、緊急性(すぐにやる必要がある)、非代替性(他に方法がない)、一時性(その場限り)の三原則があり、病院では医者の許可がいる。ベッドに四肢や胴の拘束や車椅子にベルトを付けるのも拘束に当たるため、かなり拘束については色々話し合いする事が多い。




