ダチョウって人を乗せれるんやろか?
「敵、見えたぜ!今の所、情報通り森から侵攻していたようだな。」
声を発したのは俺が村に来て畑仕事をしていた時に声をかけてくれた村人、リカルドさんだった。
ようやく名前を付けてもらったのか、と思うがこれは俺が顔と名前を覚えるのが苦手だからである。
「り、了解です。そ、そそ、そのままこちらに来るか警戒して下さい。……こっちに来るなら作戦通りにやりましょう。」
野田が何とか指揮を執っていた。緊張からか吃音が酷くなっていたが途中で深呼吸を入れ、耐えていた。
「どうやら奴さんら、こっちに気づいたようで向かって来てやがる。」
リカルドさんの声に俺もその方向を見るが遠くの森に転々と何かの姿が見えるだけでよくわからん!ってか視力どんだけあんねん!マサイ族並みか!?
とりあえず他の村人達に情報共有スキルで状況を確認した。
「おいっ、ジジイみたいな奴が陸走鳥に乗って猛スピードでこっちに来るぞ!」
ええ?俺も確認する。確かに黒装束を纏った白髪の初老の男性がチョ◯ボっぽい鳥に乗ってこっちに走って来ている。
「これはあかんなぁ。とりあえず天王寺達を呼んで対応してもらうか。」
単独相手に範囲攻撃は勿体ないし手の内がバレてまう。
野田に伝え、天王寺達に来てもらう。
「あいつは!ここでリベンジさせてもらうぞ!!」
その声に野田も凝視して確認する。
「ぁっ、ああっ!アイツです!!ぼぼぼぼ僕らを負かした相手です!」
単独一騎駆けしてる奴が介虐士のドルガーってやつか!
「お前達、今度は足を引っ張るなよ。」
天王寺、お前なんつー声かけしてんねん。って塀の外に出ていってもうた。魔物たちとは大分距離ができてるから合流する前に何とかできればいけるか!?




