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セカンドハーフ~夢の後半戦~  作者: ふぉるせ
1章

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2

 四時間目。

 時間割通り始まった、体育の授業。天気は雲一つない快晴。時より風が吹き、グラウンドに集まった1-Aのクラスメイトたちは白と赤の体操着姿で、準備運動をしている。

 ジャージにTシャツと、ラフな格好の体育教師の口笛が鳴るたび、ストレッチをこなしていく涼宮透すずみやとおる

 

「しっかりストレッチするんだぞー。思わぬ怪我に繋がるからな」


 駒野場こまのば高校の一年生を担当する体育教師は、鷲田純平わしだじゅんぺいという。細身で、眼鏡をかけた爽やかな男性教師だ。一見するととても体育教師ぽくはなく、理系の教師のような風貌であるが、半そでから見える腕は程よく日焼けしており、筋肉もついているようだ。

 過去に、何かのスポーツをやっていたに違いないと、透は見ていた。


「何すんだろ?」

「最初だし、体力測定じゃね?」


 小声で、同じくストレッチをするクラスメイト達が話している。

 透も同様に、そうだろうと思っていた。

 しかし、鷲田の口から出た言葉は、驚きの内容だった。


「よしじゃあ。最初の初めましての授業という事で、みんなでサッカーやろうぜ!」


 理系のインテリ感漂う風貌とは真逆の、IQがどこかへ吹っ飛んだかと思えるほどの大きくはつらつとした声と、雰囲気。

 鷲田は突拍子もなく、そんな事をあっけらかんと言っていた。


「え」

「なぜに」


 クラスメイトたちからも拍子抜けしたような声が出て、苦笑がそこかしこから聞こえる。


「ははは。実は俺、サッカー部の顧問やっててな。みんなと打ち解けるには自分のフィールドに相手を引き込めってな。その相手はつまり、お前たちなんだけどね」


 鷲田はどこか説得力がありそうでないことを、流暢に語る。

 どうやらサッカー部の顧問というのは、本当らしい。


「はーい!」


 クラスで早くも一軍と呼ぶべき、明るい女子たちが返事をする。風貌は爽やかなイケメンであり、若い教師の鷲田に、早くも射止められたのだろうか。


「サッカーかぁ、久しぶりにやるなぁ」

「俺中学校サッカー部!」

「ルール知らねぇ……」


 三者三様、それ以外のクラスメイトたちからは様々な声が聞こえる。


「涼宮はサッカーは? やったことある?」


 ふと急に、隣のクラスメイトから声をかけられる。

 透は胸の奥から言葉を出しかけたが、その言葉は喉の奥につっかえた。

 一瞬だけ、ほんの一瞬だけ間をおいて、不格好な笑みで、声に詰まりかけながら答えた。


「しょ、小学校の時に、ちょっとだけ……」

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