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最初の町ってなんかワクワクするよな

 クレアはかなり落ち込んでいて肩を落としながら歩いていた。俺は胸が痛かったが、チートスキルで無双されるのもシャクなので、まあいいかなとも感じていた。


 俺は道中落ちている木や草を食いながら歩いていたが、まだまだ身体能力は乏しかった。そして2人とも装備が初期装備なので、町で装備も整えたかった。


 森をしばらく歩いていると左右に伸びた外壁と大きな門が見えてきた。スタート地点の近くの町だから簡素な感じかと思いきや、人口が10万人はいそうな大規模な都市だった。門番に挨拶をして入れてもらう。俺たちがついたのは南門のようだ。この規模の都市なら、門はおそらく東西南北にそれぞれあるのだろう。


「俺たちのスタート地点は随分と大きな町のそばだったんだな」


「みたいだね。あそこに掲示板があるよ!」



        首都ハイドラット


        〜冒険者ギルド〜

クエストの総合受付、旅の準備は町の中央の建物まで



「マスター、中央の大きな建物に冒険者ギルドがあるみたいだよ。装備品もそこに売ってるみたい。行ってみよー」


「ああ、とりあえず行ってみよう」


 町の通りを歩いていると人々の話が漏れ聞こえてきた。


「なんか始まりの森のスタート地点が壊滅したらしいぞ」


 クレアの顔を見ると、テヘッて感じに、微笑していた。こいつ反省しんのかな……


「気にすんな、クレア」 


「ふふ、気使ってくれてありがと、マスター」


 冒険者ギルドに来ると外も中もヒトでごった返していた。俺たちは武器屋に行き商品を眺めた。


「ダメだ、持ち金で買えるのはショボい武器だけだな」


 クレアの姿がいつの間にか無かった。辺りを見回すと、隣の防具屋で、洋服を見ていた。


「おい、クレア、何やってんの」


「ねーねー、この服似合うかしら?けっこうオシャレな装備売ってるよー」


「こいつ……」


 ふっと俺は息を吹き出した。前世でまだ駆け出しだった頃を思い出すなあ。


「本当だ、実践的な素材使ってる割にデザインはオシャレだなここ」


「これ買っちゃおっーと、マスターもなんか買ったら?初期装備はダサいよ?」


「いや、お金本当に無いんだよ、スライムしか倒してないからな」


「ああ、アタシのほうがお金は持ってるから、最初森で無双してたから。じゃあ買ってあげるよー」


 俺たちは、初期装備からレザー装備に買い替えた。


 レザー装備は柔軟性と耐久性を兼ね備え動きやすくいい装備だ。この店の物はデザインもよかった!


「なかなかいいじゃんか、似合ってるよクレア」


「えへへ、マスターがそんなこと言ってくれたの久しぶりだよね」


「そ、そうか?」


「だって前世だと、装備の性能しか見てなかったじゃん」


「ハハ、レア度や強化値や付与スキルばかり気にしてたっけな」


 その時、俺の後ろを見たクレアの表情が、驚きに変わった。


「よう、2人揃って何遊んでんだ?」


──ジャックだった。





首都ハイドラット


国の首都。町の中央に冒険者ギルドがありクエストの受付や、依頼ができる。武器屋、酒場、宿場なども一体となった巨大な建物となっている、そこから東西南北に4本の通りが伸びていて外壁まで続いている。外壁には東門、西門、南門があり、北門は王宮へと続いている。

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