第三話 入学日
次で、竜防衛してるところを描けると思っていた自分がバカみたいだ…文章作るのマジ大変
ノアは少し心配していた、自分を送り出すとき、母親が泣いてしまわないかと。
それでも母親は、ノアに涙を見せなかった。
それ故、ノアは安心して前を向いていた。
(風が心地良い……)
桜が舞う通学路の中
腰には縁筆。春の風に制服を揺らしながら、国立竜災防衛学園へ向かう。
◇
学園が近づくと、生徒が増えてくる。
僕の通学路は、両側にレンガ造りの雰囲気の良い店が立ち並ぶ路地を通る。
(時間があったら来てみようかな…)
そんな事を考えながら歩いていると、後ろから
─コツコツ─
という足音が聞こえてきた、急いでいるんだろうか、少し足音が早く感じる。
狭い路地ではないが、反射的に少し横へ避ける。
後ろを向くと、絵に描いたような縦ロールのお嬢様が、歩いてきた。
周りと同じ制服のはず無のに、身に着けている様々なアクセサリーのせいだろうか、違う制服に見えた。 同じ一年生のはずだが、なんだか年上に見える。
お嬢様が通り過ぎていく。
すれ違いざま、鼻で笑われた気がした…
(な、何かしたかな…?)
そんな事を考えてるうち、お嬢様は見えなくなっていた。
路地を抜けた先、学園が見えてきた。
生徒の数も多くなる。目の前の横断歩道は、生徒で溢れている。
向かいの歩道に、見知った顔を見つけた。
昔同じクラスだった友達だ、声をかけようと、早足で人の間を抜ける。
(はは、まだ気づいてないみたいだ!)
驚かそうと思い、体勢を低くし隠れながら、友人であるリアム・クロスに近づく…
「わぁ!!!」
と後ろから肩を掴んだ、リアムはビクッと体を硬直させ、程なくして、ゆっくりと後ろを振り向いた。
「ノア!?な、なんでおまっ…は?」
「へへへ、実は……特別入学だ!」
「特別入学って…お前……」
リアムは顔を青くする。
「防衛隊だろ?大丈夫なのかよ、お前の母ちゃん、お前が家に居なくなったら一人だろ?
金が手にはいるからって、お前に命張って稼いでこいって人じゃないし……」
「ああ、知ってる…母さんは応援してくれてるよ。」
「ノア……はぁ〜。死ぬなよ!お前が居なくなると後追いしそうな奴もいるんだからな!」
「?…母さんは、後追いしないと思うけど…?」
「お前の母ちゃんじゃねぇよ!……いや…お前の母ちゃんもするかも知んねえだろ…」
「フッ…母さんはそんなに弱くないね!それで、結局誰?」
「言ったら俺が殺されるから、言えねえ」
「そうか、わかった!」
そんな事を話しているうちに学校に着いた。
………
……
…
「デッッッカ!!!」
人が沢山いるのに大きな声を出してしまった…
それにしても門の大きさが見たことないくらい大きい。
城のような石門には魔法陣が書かれておりその中央には、竜と縁筆モチーフの紋章が輝いている。
「ここが…国立竜災防衛学園……」
◇
大きな声を出したノアを、立ち止まり見ている少女がいた、先ほどノアを鼻で笑った縦ロールのお嬢様、カトレア・アシュフォードだ、カトレアは、
「アレはさっきの…」
と呟くと、そのまま踵を返し学園へ入っていった。




