第二話 別れ
頭の中の映像を文章化するの難しい…
あとキャラクターの名前考えるの難しい…
チッチッチッ…
薄暗い部屋の中で時計の音がやけに大きく聞こえる…
ゆっくり目を覚ます。カーテンの隙間から見える空は、まだ朝焼け色に染まっていた。
(少し早く起きすぎた、緊張してるんだな…)
ノアはまぶたをこすりながら、入学準備を進めた。必要なものを確認しながら鞄に詰めていく。
家族が寝ているため、なるべく音を立てないように一階へ降り、シャワーを浴びる。そして静かに自分の部屋へと戻ってきた。
三畳ほどの年頃の男が住むには少し狭い部屋。
それをノアは気に入っている。
(やっぱり秘密基地みたいでかっこいい…)
元は父親の書斎だったその部屋は、今やノアの巣と言ってもいい………
……まあ。
その父親がここに居たなら、呆れてしまうだろうが
ふと床に目をやる。
床に、魔導書や魔法の練習に使った紙、それに書きかけの魔法陣が散乱している
足の踏み場はほとんどなく、目も当てられない状態だった。
「はは…これを見たら父さんびっくりするだろうな………時間あるし片付けとこ…」
ノアは床に散らばっている魔導書を拾い上げる
一冊…
二冊…
三冊…
ふと部屋の隅に目がいく、魔法陣が書いてある紙が山積みになっている。
失敗した魔法陣は「あとで捨てよう」と、部屋の隅へ放り投げていた。その山の下、古ぼけた本の表紙が見えた。
「なんだこれ?見たことない表紙だ…」
ノアは本を拾い上げる。『竜災魔法史・禁忌目録』と書かれた紅い表紙の本は、どことなく嫌な魔力を感じる…
気がする…
適当にめくってみると、一枚の写真が落ちてきた。
とても古い若干黄ばんだ白黒の写真だった。
三分の一ほどが焼け焦げており、さらにはほとんどの人の顔が黒いインクで塗りつぶりてある
不気味すぎる写真だった
「…な……なんだこれ…」
写真は見なかったことにして、本に目をやる。
文字がびっしり書いてあったが、端のほうに挿絵らしき絵が描いてあった。
縁筆からインクが溢れ出し異形の形へとなっている。
「……これが変異ってやつかな?」
講習で習った、縁筆は使用者に力を与えるばかりではない、縁筆を振るえば、必ず代償として身体に異変が現れる…
通常であれば、体の黒化や腹水が溜まる程度であるが、
…使いすぎると人ではなくなってしまう。
一度使えば、指先が漆黒に染まり
十回使えば肩まで変色する
百回も使えば少なくとも利き腕は人のものではなくなってるだろう。
だから、防衛隊に立候補するものは少ない。だとしても学費の免除、それに学費とは別で、給料まで出る。となれば、少なくとも毎年三人ほどは立候補者が出るらしい。
僕もその一人、寝たきりの妹のために金がいる。
母さんも必死に働いている、それでも生活するので精一杯だ。
だからこそ僕は、防衛隊に入ることを決めた、父さんが行方不明になってから、家計は苦しかった。
僕は働ける年になってからすぐに仕事をしていたから、もともと学校に行って勉強したい思いもあったし、金も手に入る、僕にとってはいい話だった。
僕にとっては…
母さんは、泣いて懇願してきた…
そんな話受けないで…父さんのように居なくならないで…と
あの時、僕は何も言えなかった。
約束できないから。
気をつければいい…そう単純な話でもない。
小さな机に目をやる、上には昨日受け取った縁筆が置いてあり太陽に照らされて輝いて見えた。
コイツが良くも悪くも、これから僕らの未来を変えていくんだろう。
◇◇◇
そろそろ、学園へ向かわなければいけない時間だ
母さんが玄関前まで見送ってくれた
「もう行くの?」
笑顔だった。あの日、涙なんて見せなかったように。
「うん」
「……いってらっしゃい!」
「行ってきます!」
◇◇
ノアを見送ったあと母親は、膝から崩れ落ちてしまった。
「……っ」
もう、笑顔を作る必要はなく、堪えていた涙がボロボロと溢れ出てしまった。
内容を見返すときに長すぎて見にくいから、二つに分けました。




