表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/22

第十二話 計画

ストーリーを考えるの大変だ……脳が耳から出てきそう!

『竜が、討伐されました。生徒の皆さんは、各自、教室に行くように』


 そんな中、ノア、カトレア、ルークの三人は、聖刻竜災(せいこくりゅうさい)防衛隊詰所へ呼び出しを受けていた。


「……なんで呼ばれたか、わかるね?」


「はい……」



 聖刻竜災(せいこくりゅうさい)戦士隊(せんしたい)第六部隊副隊長レナード・ハートに、普通に返事をしたのは、ノアだけだった。後の二人はというと


「はいはい勝手に行動したからでしょ? 目の前に竜が現れたんだから、自衛のために攻撃するのは、仕方ないことじゃない! どこぞの戦士様は、道草食ってたみたいだしね!」


「だからカトレア、俺は別任務に行ってたんだ。

……私も勝手に任務を放り出し、竜を討伐しに向かったのは、咎められるべきだとわかっていますが、私の行動が間違っていたとは思いません」


 カトレアとルークの言葉を聞き、レナードは、呆れたように、息を吐き出した。


「まったく、君たちは……竜に勇敢に立ち向かうのも、友を助けようと行動するのも、間違いではない。だが、今回の行動は、実に危険なものだった。」


「君たちは、まだ子供だ。いくら強くても、才能があってもな」


 ノアは、その言葉を、真摯に受け止めた。


 そんなノアの様子を見てレナードは、僅かに口角を上げる。


「……ベルク。君は、今回が初の任務だったようだね?」


「は、はい」


「それで竜の動きを止めたそうじゃないか!」


「は、はい、勝手な行動を取りました……」


「咎めようってわけじゃない、確かに危険な行動だったし、このようなことは、今回限りにしてほしい。だが……よくやったな、皆が出来ることじゃない。きっと数え切れないくらい練習したんだろう?」


 レナードは、ノアの、手を見る。それに気づき、ノアも、自分の右手をみる。右手には、魔法陣の練習をしていた時に出来た、ペンだこがあった。

 レナードは、ノアの手を取ると、その手を褒めてくれた。


「家でも練習をしていたんだな……いい手だ。きっと君は、強くなる」


「……ありがとうございます」


「うん。これからも精進するように!」


 そんな様子をカトレアとルークが見ていた。カトレアは、早く終わってほしい、と言いたげな顔をして空を仰いだ。

 一方でルークは、レナードの事を一瞬恨めしそうな目で睨んだ後、すぐ視線を前に戻していた。

 そんなルークに、レナードが声を掛ける。


「…………それにしても、ルーク。お前は、疾風の刃(ゼファー)の一員だろう……? 竜討伐よりも、大切な任務に行っていたはずだ……それに、戦士兵も向かわせていた、君が行く必要は無かったんだ。なのになぜ、竜を倒しに行ったのか、理由だけでも教えてくれないか?」


「…………ノアが心配でした。元々行くつもりは無かったのですが、カトレアが付いていると聞き、危険な状態に陥ると判断しました」


「…………」


「……は?」


 カトレアの声が、低くそれでも確かに響いた。


「ちょっと待ちなさいよ……」


「ん?」


「どう言う意味よ、それ!?」


「そのままの意味だよ」


「はぁ!? 私が居たらベルクが危険になるって言いたいの?」


「実際そうなっただろ? カトレア、君は、無鉄砲過ぎる。竜が現れた時に正しい判断が出来ないようじゃ、君に新人を任せるのは危険だ」


 カトレアは、唇を噛みしめ小さく舌打ちをした。


「なるほど、確かに、今の状況を見れば君の判断は、間違っていなかった事になるね。うん。そうだね…………これは、まだちゃんと決まったことでは無いんだけど、今回の竜災を受けて、防衛兵と戦士兵、五人一組で、任務を遂行する案が出てるんだ」


 それを聞き、ルークの瞳が僅かに光った。


「魔女が、学園に侵入してきたからね、防衛兵だけでは、安全性に欠けるとされてこの案が出たんだ。この案が通れば、ルーク、きっと、君が心配しているような危ない状況は、減るだろうね」


「なるほど、そうでしたか…………班の割り振りはもう決まっているんですか?」


「ん? いや、まだ決まってないよ、それに案が出ただけで、まだ審議中だ。これまでの陣形を崩すことになるからね」


「そうですか……」


「はは、君がこんなに熱心に聞いてくれて嬉しいよ! 君は、この案に賛成してくれるんだね!」


「はい!」


「疾風の刃のメンバーが、賛成してくれたとなれば実現できるかもしれないな!」


「……そうなると幸いです」


「ありがとう、この案が通るようもう一押ししてみるよ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ