表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『旅野びの』と『戻衛覧』の異世界漂流記 ~ステータスがファンタスティック~  作者: いたあめ(しろ)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/104

覧VS大臣

申し訳ありません。

誤って、昨日と同じ話をアップしてしまいました。

2020年5月15日訂正しました。


「待てー」


 大臣と僕を追いかけてくる覧。


「ねえ、なんで、僕も一緒に走らなければならないの?」


「女人禁制の男だけの大切な話し合いがあるんですぞ。覧様をまかないといけません」


「あ、そっか」


 きっと、ムフフな会合があるのだろう。


 ムフフ……


「しかし、びの様、足が遅いですね」


 僕のステータス、ほぼ1だからね。


「このままだと、追いつかれるのは時間の問題ですね」


 大臣は独り言をつぶやいた。


「サイレント・フィールド」


「誰か助けてー、人さらいでーす」


 覧は大声で叫ぶ。


「叫んでも無駄ですよ。辺り一帯をサイレント・フィールドにして、音を消しましたから」


「へー、サイレント・フィールドか。音を消したってことは、ボクと戦うということでいいのかな?」


「ええ。そう思っていただいて構いません」



「え? ちょっと待ってよ。なんで、覧と大臣が戦わないといけないのさ?」


 敵でもないのに。



「どうしても、びの様を王城に連れて行かなくてはいけないのです」


「それはさせないから」


「覧様も戦う気なので、これは仕方のないことなのです」


 言いながら、新しいカノンを口にくわえ、戦闘態勢に入る大臣。



「なめらたもんだね。ボクのステータスを見て、簡単に倒せると思ったのかい?」


「なめるわけないでしょ。全力で戦わせていただきます」


 大臣は、鬼を相手にしているような形相になる。


「ふーん、全力……大臣のステータスもボク達とどっこいどっこいなのかな?」


「さあ、どうでしょう?」


 にやりと口元を歪める大臣。


「ちなみにびの君、びの君はどっちの味方なのかな?」


 覧に問い詰められる僕。


「びの様、このままですと王城へ行けませんぞ」


「びの君、大臣の味方なんかしたら、分かってるよね?」


 禍々しい視線を向けてくる覧。



「当たり前じゃないか、覧。僕はいつでも覧の味方さ」


 ムフフな会議に出席したい気持ちをなんとか抑え、僕は銃を構えた。


「な……なんだ、その武器は?」


 僕は、大臣とゼロ距離で引き金をひいた。


「くらえ、ハードスライムを倒した弾丸」


「何? あのハードスライムを……きゃー、やめてー」


 バキューン


 大臣に1発命中させる。


「きゃー…………って、全然痛くない」


 大臣は平然としている。


「え? なんで?」


 あのハードスライムを倒したくらいの威力があるというのに……


 壊れたのかな?


「もう一度くらえ!!」


 バキューン


「痛……くない」


 バキューン


「やっぱり、痛くない」


 バキューン


「輪ゴムでパチンとされたような……」


 バキューン


「静電気がパチっと走ったような痛み……」


 バキューン


「……こけおどし?」


 あれ? なんで?


「びの君、言い忘れてたんだけど、その銃って、全然強くないから」


「え? でも、あの固いハードスライムを倒したんだよ?」


 なんで強くないの?


「その銃弾のダメージは、固定されていて、銃弾1発につき1しかダメージを与えられないんだ」


「え? 1しかダメージを与えられないの?」


「そう。相手がどんなに防御力が高くても1だし、どんなに低くても1」


「え? じゃあ、なんでハードスライムを倒せたの?」


「ハードスライムのHPが6以下だったからだよ」


 そういえば、ハードスライムは、HPが低いって言ってたような……


「1しかダメージを与えられないから、その空気銃名前は、アブソリュート・ワン。かっっこいいでしょ?」


「アブソ……? かっこいい名前だけど、覚えにくいよ……」


「じゃあ、空気銃、エアワンでいいよ」


「空気銃のエアワン?」


「うん、そう」


 それなら、覚えやすくていいね!


「ちなみに、半径1メートル以内じゃないと、絶対に人には当たらないよ」


「え?」


「1メートル以上離れた人に撃っても、モンスターが近くに居ればモンスター目掛けて飛んでいくんだ」


「もし、モンスターが居なかったら?」


「その時は、まっすぐエネルギーがなくなるまで飛んでいく。もちろん、人を避けてね」


「あの……私のことを放っておいて武器の説明しないでくれる?」


 置いてきぼりをくらった大臣が覧の説明に割って入った。


「大臣、僕の銃の殺傷能力なくて心底ほっとしていない?」


「いや、そんなことないわ」


「隙あり。ファイヤーボルト」


 覧、なんてズルいんだ。僕と大臣が会話している間に攻撃魔法なんて。


「そんなの、余裕でかわせ……」


 ボンッ。


 かわせずに服にファイヤーボルトをくらう大臣。


「はん、かわすまでもなく、あえてくらってやったわ」


 うわー、言い訳臭い。


「まあ、私のステータスは、勇者びのや覧と比べものにならないくらい上だから、こんな攻撃、痛くもかゆくもないわ。今降参すれば、痛い目に合わずにすむけど?」


 大臣は、また新しいカノンを口に含んだ。


「くらべものにならないって、どんなに上なんだ? 覧?」


「ちょっと、待ってね。ステータス・チェック」


 覧は、驚いている。


「どうだったの? 覧?」


 覧は、大臣のステータス画面を大きくして僕の方へと見せつけた。


 オスネ  LV38 身長:183cm 体重:83㎏

 HP:800

 MP:800

 天職:大臣 レア度:☆☆☆

 筋力:800

 体力:800

 耐性:800

 敏捷:800

 魔力:800

 魔耐:800

 運 :800

 特技等:秘密


「ほぼ800だ」


 ステータスの圧倒的な差に愕然とするボク。


「はっはっはっ。今、降参するなら、許してやろう」


 大臣は不敵にわらった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ