表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『旅野びの』と『戻衛覧』の異世界漂流記 ~ステータスがファンタスティック~  作者: いたあめ(しろ)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/104

覧、武器を試着してみる

「びの様がだめなら、あなたが試すしかないにゃ」


「ボク?」


「そうにゃ。スクロールだすにゃ」


「ボクはこんな感じだけど……」


 覧は、何の抵抗もなく、スクロールを見せる。


「おお、これなら子ども用は装備できそうにゃ」


「じゃあ……」


 青衣を床に脱ぎ捨てる覧。


「ちょっと、覧、ここで脱衣しないでくれる? 男性がいるんだけど……」


「え? どこに?」


 きょろきょろと店内を見回す覧。


「今日、男性店員はお休みのはずにゃ」


 あの、一応僕も男性なんですけど……


「あ、もしかして、びの君のこと? ごめん、ステータスが赤ちゃんよりないから、男性じゃなくて男の子だと思ってた。ほら、赤ちゃんの時は男の子も女湯に入るのが許される的な」


 はいはい、どうせ僕はステータス低いですよーだ。


「僕の言いたかったことは、別に、服を脱がなくても、いいんじゃない? さっき僕が持ったように、木刀を持つとかさ……」


「それもそうにゃ」


「びの君、こういう時だけまともなこと言うよね」


 僕は、いつもまともです。多分……


「じゃあ、とりあえず、ボクにも扱えそうな、最強の武器を用意して」


「その前に質問にゃ。覧様は、ステータスが平均的だにゃ。どんなギルドに所属したいとか、どんなタイプになりたいとかあるにゃ?」


「それ、大切なの?」


「そりゃ、そうにゃ。戦士ギルドに所属するのに、杖を装備したら笑われるにゃ」

 まあ、それもそうか。


「ボクは、魔法ギルドに所属したいと考えているよ」


 おお、さすが、覧。


「覧様は、魔法使いになりたいのかにゃ? それじゃあ、杖か魔導書か手袋が一般的にゃ」


「一般的ってことは、特別なものもあるの?」


「魔法剣士は、魔法剣を装備することもあるにゃ」


「おおー、かっこいい。魔法剣!!」


「まあ、魔法剣士なんて、世の中広しといえども、今はキデギス様くらいしかいないにゃ」


「キデギス様?」


「我が国最強の魔法剣士様の名前をしらないにゃ?」


「うん、知らない」


「びの様は、ステータスも可哀そうだけど、頭の中も可哀そうなんだにゃ」


 そりゃ、ここに来たばかりだから、そんなの知ってるわけないだろ。


「あーもう、キデギス様のことより、覧の装備の準備をしてよ」


「そうだったにゃ。覧様のステータスで最強の武器だと、そこの小さな銀色のメイスがいいと思うにゃ」


「覧、気を付けて、びりっとくるかもしれないよ」

「これか……」


 僕の警告を無視し、普通に手に取る覧。


 全然びりびりしてるようには見えない。


 覧のステータスは、12だから当たり前なんだけど。


「それを持ちながらステータスチェックをするにゃ」


 覧は、スクロールを確認する。


「……補正値がついてない」


 ぼそりとひとりごちる覧。


「ミドラも子どもだし、スクロールの難しいことはわかんないけど、おそらく、お二人が特殊な体質だってことにゃ」


「ちょっと、待って。……ということは、どんなに強い武器を装備しても、反映されないってこと?」


 装備が反映されないなら、素手で戦えってこと? 無理ゲーじゃないか。


「まだ、わからない。ただ、スクロール上で補正値が足されていないだけで、この武器で攻撃すれば、破壊力はあるのかも……」


 そうか。僕たちの元の世界と一緒だ。


 元の世界にステータスなんて概念はないから、仮にバットを持ったとしても、攻撃力の数値化なんかできない。


 でも、バットで攻撃すれば、攻撃力は素手よりも強くなる。


 そうだ、きっとそういうことなのだ。


「びの君、確認のために、このメイスで殴らせて」


「よーし、任せろ……って、覧、なに言ってんの? 僕、王子様に殴られて気絶しちゃったんだよ? そんなので殴られたら死んじゃうよ」


 それもそうかと納得する覧。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ