スウェード王国設立武術・魔法学園(3)
保健室を出ると、カイルが待っていた。
「随分起きるのが遅かったじゃないか。いいところに入ったみたいだな。」
この人は嫌味を言いにきたのか?
「で、なんか用ですか?」
「うーん、そうだなぁ。お前……、俺の弟子にならないか?俺が直々に鍛えてやる。」
何を言い出すかと思ったら、弟子かぁ。まぁ悪くないんじゃないかな。カイル俺より強いし。
「分かりました。いいでしょう。弟子になってあげますよ。」
「よし、決定だな。ということで、お前は魔法学部の魔術学科に入れ。」
魔術学科ってたしか1番人気がある学部じゃなかったっけ?
「なんで魔術学科何ですか?」
「なんでって言われてもなぁ。まぁ教えてやるか。いいか?そもそも魔法と魔術は違う。魔法っていうのはイメージを具現化するために勝ってに魔法陣が作られるが、魔術というのは、一から魔法陣を構築する必要がある。」
なんでそんなめんどくさいのが人気なんだ?
「ならなんで人気なんだ、って顔してるな。魔術の利点は、頭の中でイメージしなくても魔法が使えるってこった。つまり魔法が同時に2つ以上使えることができる。」
「おぉ!それはいいですね!」
「後は今年の6月に1、2年合同模擬戦っていうのがある。その時に俺へのリベンジの機会を作ってあげようと思ってな。」
うん、本命はこっちだな。ただ俺と戦いたいだけだ。
一通り手続きを終え、家に帰ると、グロッグが迎えに来てくれた。
「おぅ、お帰り!今日学校で喧嘩ふっかけられたらしいけど大丈夫だったか?」
さすが国王様、耳が早いようで。
「いやぁ、悲惨な目に遭いましたよ。急に襲ってきたのでビビりました。」
「そうか。それは大変だったな。で学部はどこにしたんだ?」
「魔法学部、魔術学科にしました。」
「おぉそれはよかった!あの学部はいいところだからな。」
「じゃあ僕は部屋に行きますね。」
「おぅ。また晩飯の時だな。」
なんか妙にグロッグに気に入られている気がするんだよなぁ。
その時、俺専属の執事のシセル・バスが、着替えを持ってきた。
「ちょうどよかった。シセルさん聞きたいことがあったんですけど……。」
この人、国王さんと長い付き合いだから、色々知っているだろう。
「なんでしょうか?」
「なんかグロッグさんが俺の事を妙に気に入ってる気がするのですが、気のせいですかね。」
それを聞きシセルさんが納得してように、
「あぁ、多分気のせいではないですね。多分スグル様があの前勇者様にとても似ているからではないでしょうか。あの2人は仲がとても良かったですからね。」
その話は聞いたことがあるな。元々アンジェリアとグロッグその勇者様がパーティを組んで魔王討伐していたはず。
「そうです。しかし魔王を倒しはしましたが、魔王最後の足掻きによってどこかへ飛ばされてしまったのです。今でもグロッグさんは勇者様がどこかで生きていると考えています。」
「じゃあ、なんでグロッグとアンジェリアの仲が悪いんですか?同じパーティーを組んでいたはずなのに。」
次回かその次の回から学園生活が始まります。




