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特訓

こうして俺の一ヶ月の特訓が始まった。概要を表すとこうだ。まず基本的な剣術、魔法を覚え、戦いの基礎を整えることだった。まずは魔法の訓練から始まった。どうして魔法からかというと、剣が重過ぎて、身体強化系の魔法を使わないと、剣を振ることすらできないらしい。



「では今から特訓を始めましょうか。こちらが魔法の基礎を教えてくれるルー・クロウです。」




あの王女様はそそくさとどっか行ってしまった。仕事が忙しいのだろう。だって王女様だからなぁ。





「おぉ、若いのぉ。しかも見たところ魔力伝導率がとても高いわい。これは期待できそうじゃのう。ほっほっほっ。」




おぉ、とんがり帽子に黒いローブ、お爺さん口調まで。いかにも異世界の魔法使いって感じだな。てか魔力伝導率ってなんだよ。




「あの、魔力伝導率ってなんですか。」




「おや、あいつから聞いてないのかのぉ。まあよい。まず魔力というのは空気中に含まれているのは知っているな?しかしその魔力もいちいち体に流してからじゃないと使えないのじゃ。そして体を介する時に少し魔力が奪われるのじゃが、体の魔力の通りやすさによって、その奪われる魔力が違うのじゃ。ちょいと待っとくれ。」



そう言ってどこかへ行ってしまった。まぁ、よくわかんないけど、とりあえずなんか魔力伝導率が高いってことでいいや。




「ほれ、これに手を当ててみい。」




何か水晶を持ってきた。それに手をおき、3秒ほど待つと、水晶が黄色に光った。




「これは……。お、お主、すごいぞこれは!前代勇者と同じほどの素質を持っておる!」




おぉ、思ったよりも俺凄そうだな。これがかの有名な主人公補正ってやつなのか。




次に剣術の修行に入った。




「さて、剣術の修行をしてくれるのは、キン・ニルクさんです。では私はこれで……。」




「Ohー、アナタ筋肉が足りないわねぇ。私がしごいてあげちゃう!」




見た目は筋肉はいいとして、脳みそも筋肉っぽそうだな……。というより、アンジェリアが逃げたそうなのが気になる。




「Ohー、ミスアンジェどこにいくのかしらん?筋肉から逃げると、お仕置きよ?」」




そう言ってアンジェリアの頭をガシッと掴むと、




「イタイ、イタイ、やめてください!トレーニングしますからぁー。」




うわぁ、痛そう……。スイカでも片手で握り潰せそうだな…。





そんな、こんなで一ヶ月がすぐに過ぎ去ってしまった。とにかく剣術のトレーニングが辛すぎる。1日200回腕立てと腹筋は辛い。今まで全然運動してこなかったんだから。あと、剣術はそこそこになった。普通の騎士ぐらいにはなったんじゃないかな。俺は今王城で暮らしているのだが、この暮らしも意外と悪くない。ご飯は美味しいし、俺専用のメイド、執事までいる。そして明日から隣国スウェード王国へ攻め入ることになっている。俺としてはあまり戦いたくないが、人質を取られているので仕方ないと思っている。俺の仕事は遠距離からの大規模な魔法を敵陣に打ち込むことである。




トントントン。




ドアをノックする音が聞こえた。




おお、晩ご飯が来たようだ。考え事をしていたらもうこんな時間になっていたのか。




「どうぞー。」




ガチャリ。開けられると同時に武装した人が入って来た。いきなり入って来たので、戸惑っていると、思いっきり腹パンをくらった。




「ぐはっ……。」




俺の意識はそこで途絶えた。

お読みいただきありがとうございます。

初心者ですので小説力は低いので、感想でアドバイスをもらえると嬉しいです。

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