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新たなる出会いと人質

「いってー。ここは病院か?」



周りを見るに、まぁ周りはまっくらで何も見えないのだが、病院ではないようだ。




「目が開かない?」




いや目は開いている。単に周りが真っ暗なだけだ。今自分が立っているのか座っているのかもわからない。




「ここはどこなんだ?」




声は出る。周りが真っ暗なのにも関わらず、不安や恐怖といった感情は生まれてこない。特にやることがないのでしばらく待つことにした。




15分くらい経った。まだ何も起きない。さすがに少し不安を感じたので少し動こうと思った。その時、目の前がパァッと輝き、真っ白い光に包まれた。




「うわっ、眩しい!」




しばらくしてから目を開けると俺は何やら石で作られた建物の中にいた。物凄く広い。ざっと学校の体育館の3倍くらい(想像におまかせください)はあるのではないか。足元には紋章のようなものが描かれている。それらを見てここは日本じゃないと察する。




「○△□✖︎…#@¥?」




ふと背中から声をかけられた。




「うわっ!」



驚き、後ろに振り向くと目の前にはいかにも高そうなネックレスに宝石がはいった指輪をつけた、金髪碧眼の女性がいた。




「あ、あの、どちら様ですか?」




「@#¥*%#m//。」




なんて言っているんだこの人は。




「()#¥/#¥@%*!」




ほんとになんていっているんだ。まさかとは思ったが、言葉が通じないとは。女性は不思議そうに首を傾げ、女性は俺に言葉が通じないと悟ったのか、隣にいた部下と思われる男性に耳打ちした。その男性はこちらに近づいてきて、こちらの頭に手のひらをかざしながら、




「#@%¥#!」




と言った。それと同時に男性の手に床に描かれていた紋章のようなものと同じようなものが浮かび上がった。3秒ほどしてから紋章のようなものが消え、男性の手は元の手に戻った。そして男性は再び女性の横へと戻っていtいった。




「これで私の言うことが理解できますか?」




これは驚いた。まさか話せるようになるなんてな。あの紋章のようなものは一体なんなんだろう。




「できますけど……。一体今のは何ですかね?」




「今のとは何のことでしょう?」




「今、そちらの男性が使っていたもの?のことです。」




「あぁ、魔法のことですね。魔法は空気中に含まれている魔力を、使う人がイメージによって具現化させた物です。」




ほぉ。人のイメージねぇ。ちょっとためしてみるか。手のひらに火があるイメージ。火………。




ボワァッ。




「できた!あ、熱っ!」




魔法ができたのはいいものの熱い。さすがに至近距離に火があったら熱いか。




「おや、もうできたのですか?やはり外から来た人は覚えが早いですね。大体の人は、イメージがうまくいかないので、詠唱しながら魔法を使うのですがね。」




え?俺って実は天才?………じゃなくて、外から来たってなんだろう。




「あの、外から来た人ってなんなんですか?」




「あぁ、外の人とは、違う世界線から連れてこられた、いわゆる異世界人ですね。」




異世界という言葉に俺の心の中の厨二病心をくすぐられるが、とにかく早く帰りたいというのが本音である。




「早く家に帰りたいんですけど、どうすればいいですかね?」




「帰れるには帰れるんですけど、少し手伝って欲しいことがあるんですが……」




いやだよな、早く帰りたいし。なんでそんな見ず知らずの人を助けなくちゃいけないんだ。




「いやです。そんなことより早く家に返してください。」




その言葉を聞き、女性は苦い顔をし、




「どうしてもダメですかね……?」




少し良心が痛むが、自分が住んでいない国、ましてや違う世界線の人なんかもっとどうでもいい。




「はい、とっとと帰らしてください。」




女性はハァとため息をつくと、ガラッと表情を変え、ニヤッと微笑むと、




「仕方ないですね。出来るだけこの手は使いたくなかったのですが……。」




と、隣の男性に耳打ちをし、




「しょ、正気ですか?あれを一日に二回も使うなんて、負担が大き過ぎます!」




「仕方ないわ。あいつを働かせるにはこの手しかないのよ。」




「し、しかし……」




一体、何をするというのだろう。あの男性があんなに焦るなんて。そんなに、体に負担がかかるのか?




「では、行きます。異世界への門開かれる時、強きもの姿を現しなん。汝、今ここに姿を現したまえ!」




と女性が謎の厨二病発言をし始めた。あれが詠唱というものらしい。自分の下に描かれていた魔法陣がパァっと光り、3秒ほど、光に包まれた。光が消えると、一人の女性が横たわっていた。その女性を見た瞬間絶句した。そしてハッと我にかえり、




「梨奈!」

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