スウェード王国設立武術・魔法学園(11)
さてなんやかんやで1週間が経った。そろそろ他の人達も学園に慣れてきたようである。今日の授業は一通り終わり、今は、学園生活の象徴とも言える部活の見学に来ている。
「なぁタングルはどの部活に入る気なんだ?」
「そうだね、特に今はないかな。」
部活動一覧表を見ていると、なかなか癖のある部活が多い気がする。筋肉同好会、黒魔術研究会、暗殺専門部などよくわからない部活が多い。多くてどの部活がいいかわからないな。
「まずは片っ端から行って見るか。」
まず無難に魔術研究会。名前の通り新しい魔術を開発したりしている部活だ。
「やぁ、ここは魔術研究会だ。ぜひ体験して行ってくれ!」
体験して見るとなかなか面白い部活だなぁ。まぁ入部はしないんだけどね。だってさ、最近はどんな魔術を作ろうとしてるんですかって聞いたら、自分を透明にする魔法とか、とてもちっちゃくなってスカートを覗き込むつもりだとか、よくわからないことを言っていたのでやめた。道理で男しかおらんわけだ。
次に見に行ったのは、暗殺専門部である。若干興味があったので行ってみた。
「暗殺専門部へようこそ‥‥‥。」
あーくらいくらい。この人いじめられてるのかなと思ったら、全員こんな感じだった。
そして最後に、
「あ、この飛行魔術部とかどうよ?タングル。」
「あー僕はパスで頼む。高所恐怖症だから無理だね。」
「じゃあ俺1人で行くわ。」
「飛行魔術部へようこそ。まず飛行するにあたり、風魔法をうまくなってもらいたい。」
「今日は体験入部だから、僕達が飛ばしてあげよう。」
と、外へ出て行き、飛行の準備をしていた。そして俺を後ろから抱き抱えるように掴んだ。足がふわっと浮かび、空へと浮かんでいった。目の前には、透き通るようなコバルトブルーの空と、広大な自然が広がっていた。
「おぉ〜。」
つい、声が出てしまった。都会育ちの俺には考えられない景色だった。別に毎年旅行などにもいかなかったので、新鮮だった。
「どうだ、綺麗だろう。」
「はい。そうですね。この自然がいつまでも続いてほしいものですね。」
ん?山の奥が燃えてる気がするなぁ。
「先輩、あのあたりなんか燃えてる気がするんですが、」
と、先輩もそちらを向き、
「ん?本当だ。でも山火事なら騎士団がどうにかしてくれるんじゃないかな?」
「そうですね。何もないといいんですが。」
と、一通り景色を堪能し、地上に戻って来た時には、もう入る部活を決めていた。
「俺、この部活に入ります!」
「そうか!嬉しいよ。じゃあ担任にサインと、保護者にサインをもらって来てくれ。」
……俺、保護者いないけど、どうするんだ?グロッグにでももらうか?
その後、グロッグにサインをもらって、飛行魔術部に行ったら、
「これ、あの国王様のじゃないか?」
とか、
「まさか、そんなわけないだろう
など、何かひそひそ話し合っていた。
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