チートな俺と狼なアイツ。
その日は何ともない普通の一日だった…筈。
「ナツ!一緒に帰ろうぜ!」
この間転校してきた中居結城が俺に話しかけてきた。
「やだ。」
「なんでだ?!親友だろ⁈」
「違うし…」
親友とか絶対にごめんだ。
中居結城はこの間転校してきたのに次々に人気者を虜にしてった。
生徒会からクラスの優男くんまで。
しかも茶髪でなんとも可愛らしい顏をしているにも関わらず喧嘩が強いらしい。
「俺と帰れるんだぞ⁈」
「一緒に帰る人いるし…」
「じゃあ、そいつも一緒に帰ろうぜ!!なっ!」
どうやら俺とどうしても帰りたいみたいだな…
はぁ、めんどくせぇ。
教室にいる周りのヤツはヒソヒソと陰口している。
時々
「化け物が…」
「…結城様に近づくな」
と聞こえるが…
どう見ても俺から近づいてはいない。アイツが近づいてくんだよ。
「ナツ」
そう考えてたら俺の大好きな低い声が聞こえた。
「ゆーち!!」
俺は声のした方に走る。
俺、星野 ナツはこの銀髪の河野 憂一と付き合ってたりする。
「帰ろうぜ?ナツ」
コクッ
ゆーちが迎えに来てくれたから帰ろうとしたら中居に止められた。
「そいつが一緒に帰るヤツか⁈俺、中居結城!結城でいいからな!じゃあ、一緒に帰ろうぜ!」
「はぁ?誰だお前?うぜぇ、消えろ」
「なっ!!友達にそんなこと言っちゃダメなんぞ!」
「は?誰が友達だ?お前なんかいらねぇよ。さ、ナツ帰ろうぜ」
どうやらゆーちも中居は気に食わなかったようだ。
俺は返事をすると鞄を持って教室を出た。




