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憂一side

「学園」



この単語を聞いたときにナツが少しだが揺れた。

まぁ、当然だな。



ナツは「学園」が嫌いだ。


俺たちには「学校」や「学園」にいい思い出がない。

いつも白い目で俺らを見てきて、陰口言われるからな。


その白い目がナツは嫌いだ。

その目で見られるとナツは極端に弱くなる。



だから俺らはあんまり「学園」には行かなかった。

お互いどちらかの家でほとんど過ごしてた。


それでも、やっぱり行かなきゃいけない時はある。


そういう時、ナツは殆ど人前で喋らなくなる。

俺から離れないし、どっか行こうとするたびについてくる。


まぁ、そこも可愛んだが…



「ナツ、お前大丈夫か?」


俺の横に丸まってるナツに聞く。


「大丈夫…だと思う。うん。ゆーちがいれば大丈夫だよ…」



そう言うとおれの体に頭をグリグリ押し付けてきた。



「…ゆーち」


「なんだ?」


「どこにも行かないでね」


「あぁ」




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