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第29話 OK・コンピューター

ネルソン「とりあえずあんたらに用があんだべや。来てくれんか?」


健司「分かったけど…カーミット副司令官はどうします?」


カーミット「ロベリアの面倒でも見ていよう。気にせず行動してくれ」


ネルソンに連れて行かれただひたすら歩いた。市街地から離れ、海辺の方まで歩かされた。ほんとこの人相当歳いってるのになんでこんな体力あるんだろう?てか最近歩いてばっかだよもう!足筋肉痛どころかサブミッション(関節技)決められた気分だよ。痛いよほんと。


ネルソン「ここさおらの村だっぺや」


あたりを見渡す限りの海と砂浜、そして少しオンボロな家。心地よい海風が肌を優しく刺激する。今までの苦痛が風と共にどこかへ飛んでいきそうな気がした。



一方、国立病院中庭


プルーデンスが辺りをくまなく探し回っている。


カーミット「…どうかしましたか?」


プルーデンス「!!あぁ、付人の人ね。大変なんだよ!ロベリアが突然消えたんだよ!」


カーミット「何!?」


顔に冷や汗が染み渡る。急いで探そうと足を伸ばそうとした途端、目の前に光の柱が轟音と共に生まれた。


ロベリア「だから言ったでしょ!“I'll be back”って!」


カーミット「…何だ?その…箱?は」


ロベリア「とにかく、これ運んで!」


カーミット「…」


その“箱”とやらとその道具を病室まで運んでいった。少しながら重い。見たことない素材と製品を見てカーミットはひたすら困惑している。


カーミット「…これは何だ?そろそろ答えてくれ」


ロベリアは少し考えて答える。


ロベリア「これはね、えっと…まぁ、なんて言えばいいかわからないけれど…」


カーミット「複雑なのは分かった。だがこれを何と呼べばいい?」


ロベリア「あぁ、これは“コンピューター”と言ってね、まぁとりわけ万能なモノってわけ」


電源ボタンを押し、コンピューターに明かりがつく。画面はたくさんのフォルダで覆い尽くされている。そのなかから1つのフォルダを迷いなくクリックし、資料を黙読している。


カーミット「これは…」


ロベリア「今作ってる試作品のトリセツ。後々誰かがこれを使うかもしれないからね」


カーミットはふとその試作品の資料を見た。見た感じ高威力の爆弾の様に見える。そしてその資料の1番上にはその試作品の名前が載っていた。


カーミット「超高威力焼夷弾、通称“B.U.R.N”…」


ロベリア「簡単に言えば爆発目的じゃなくて周りを燃やして相手の逃げ場を無くす、ってやつ。又は焼き尽くすって感じの道具だね」


カーミット「…何だかよくわからんが凄いな」


ロベリア「でしょ?作るの頑張ったんだから」


カーミット「いや、それも凄いがこのコンピューターとやらが気に入ったよ」


ロベリア「…使ってみる?」


カーミット「どうするんだ?」


カーミットがロベリアの元へ近づき、キーボードに手を置く。


ロベリア「まずはロックの解除だね。これはパスワードを打つか、パスワードの言うだけで開けるよ」


カーミット「ほう、なんて言えばいいんだ?このコンピューターの愛称か?」


ロベリア「そう、私がこのコンピューターに名付けた名前を答えればいいだけ」


カーミット「名前は?」


ロベリア「“コンピューター”」


カーミットは終始困惑した。全くもって何も理解できなかった。


カーミット「…は?」


ロベリア「“ok、コンピューター”って言えばロックは解除できるよ」


カーミット「…」



一方、健司達は


ネルソン「こん中に剣だがを使うやついるべか?」


健司「…俺だけです」


ネルソン「もしよけれゃ、扱いがうめぇやつ奥にいっから稽古でもつけてもらったらええんじゃねぇっべかと思ってな」


健司はネルソンの指差した方を見た。明らかに森だ。あの中に本当に人がいるのかどうか疑うほどの森であった。


健司「めんどくさい人じゃなけりゃいいけど…」


数歩だけ歩き、後ろを振り向く。ビリーが親指を立てている。エリナは腕を組んでいる。ネルソンは軽くウインクをした。何だか猛烈に嫌な予感がした。


森の中は想像以上に入り組んでいて獣道すら無く移動することが非常に困難であった。普通の人ならここで迷って飢死していたであろう、だが健司は違う。健司は一度歩いた道を決して忘れない体質である。

だから決して迷うことはない!(東京の路線図だけは覚えられない)

気づけば辺りが暗くなってきた。足元の視認性が悪くなりずっこける回数が増えてきた。もうだめかなと思ったその時、開けた場所を見つけた。健司はすぐにその場所へ向かった。


実に美しい満月であった。神秘的で、巨大で飲み込まれてしまいそうであった。そして目の前には白髪で片手に日本刀、片手でタバコを吸っている男が1人。


男「今宵の月は一段と増して綺麗だ。いや、告白とかそういうのじゃ無くて」


健司「あんたが…」


男「多分、お前…ネルソンちゃんに言われてここに来たな?」


健司「大正解」


男「自己紹介は後でやろう」


男は刀を鞘から取り出さず、構える。すかさず健司も構えた。


男「…まぁ面白いやつだったらね」










ロイ・ネルソン


尊敬する人 国民

夢 平和

最近のマイブーム 特になし

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