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第25話 シーズ・リーヴィング・ホーム

ペパーは健司から離れ、状態を確認した。今までにない激痛にペパーは絶句する。健司がラブミードゥを構え、ペパーに近づく。


ペパー「気圧はまだ加えている」


ペパーが拳を構える。


健司「クソッ!」


急いで防御の姿勢をとった。今にでも解き放ちそうな形相だ。


ペパー「喰らえッ!“ア・デイ・イン・ザ…”」


後ろからが重々しい音が響き、ペパーの脊髄に直撃した。弾丸は脊髄を貫通し、心臓に食い込んだ。


ペパー「アガァッッ!」


健司がラブミードゥを大きく振り上げ、ペパーの心臓に突き刺す。更にその心臓をタックスマンで撃ち抜きまくった。


ペパーはやがて瞳から光が消え、目を閉じた。


健司「…」


エリナ「…終わったのか?」


健司「恐らく」


エリナは安堵のため息をついた。そして、端からこちらを覗いているカーミット達にサムズアップをした。健司は少し上を向き、暗闇を見つめた。


健司「ナイスフォローだったよ。ビル」


バンガロウ・ビルが降りて、久しぶりに姿を見せた。


バンガロウ「言ったじゃありませんか。人生をやり直す(コンティニューイング・ストーリー)って」


エリナ「立派に成し遂げられたと思うよ。私は」


健司「俺も同意見だ」


バンガロウ「ありがとうございます。ですがまずは、仲間の心配をした方が…」


健司とエリナはビリーを叩き起こし、さっきまでのことを全て話した。


ビリー「バンガロウ、困ったなら何でも言え。すぐに助けに行くから」


バンガロウ「…ありがとうございます」


事を済ませ、帰ろうと転送装置を起動しようとしたそのとき、奥からこちらに近づいてきた。


男「いやはや、新入りがあのロンリーハーツを追い込むとは」


カーミットはその声を聞いた時、震えながら身構えた。


カーミット「その声は…もしかして!」


男「そのもしかして、だ。久しぶりだな、カーミット副司令官。いや、“ポール”司令官」


ロベリア「“ポール”?おじさん名前違うの?」


健司「何故本名を知っている!?」


ポールが深く一礼をした。


ポール「久しぶりだな。“ローゼズ司令官”」


ローゼズ「また姿を消したと思ったら…何をやっていた?」


ポール「…」


ローゼズ「“白い鳥”はすっかり落ちぶれたな」


ローゼズはロンリーハーツの方へ向き、腕を組みながら口を開く。


ローゼズ「そろそろ、本気を出してもいいんじゃあないか?」


3人は何事もないように立ち上がり、体についた汚れを手で払った。


健司「!!ロベリア!転送装置を!」


ロベリア「わかってるよ!」


「転送まで残り10秒」


ペパーが一瞬でこちらに近づき、健司の腹を殴った。健司は息もできず地べたでもがいている。


「転送まで残り8秒」


続いてビリーの首を小突いた。ビリーは何も言えず力無く倒れた。


「転送まで残り5秒」


ペパーはエリナを狙いおうとしたがポールが全力で阻止した。ペパーとポールの攻防がデッドヒートし、どちらが攻撃をくらってもおかしくない状態になっている。


「転送まで残り3秒」


エリナが震えているその手で照準を合わし、ペパーの左足を抉り取った。その間にポールがペパーを突き飛ばし5人は光に包まれ、何も残さずに消えた。


生暖かい風が傷口に染み渡る。あの夜景はもう形もなく朝日が少し顔を覗かせている。5人はだだっ広い野原の中心にぐったりと倒れていた。


ロベリア「…生きてる?」

 

全員無言を突き通している。


ロベリア「まぁ、そりゃそうか」


ロベリアは横になり、もう一度寝た。



目覚めると、優美な部屋の中にいると気づく。ぱっと見ロココ様式のような部屋だ。若干嫌な予感がする。


ビリー「やっと目覚めたか」


エリナ「言っとくけど、心を穏やかにしといて」


健司「…まさかね」


健司はベッドから飛び起き、目の前にある扉を開けると見たことある景色が眼下に広がった。


健司「いやまさか」


健司は後ろを振り向き、2人に質問をする。


健司「カーミットとロベリアは?」


ビリー、エリナ「「知らん」」


健司は猛ダッシュし、ベッドに倒れ込み口を開く。


健司「きっと…夢だよおやすみ」


ビリー、エリナ「「おやすみ」」


健司は一寸の迷いもなく寝た。目を閉じていると言った方が正しいだろう。見ての通り健司は現実逃避している。


すると扉が勢いよく開き、中からただならないオーラを纏った男が現れた。


ベティス2世「…気分は?ブス共」


健司「うっせぇ性格ブス!」


健司が勢いよく飛び起きた。


ベティス2世「それで?“ウォルラス”は見つけたか?」


全員の表情が凍てついた。言っていいべきことだろうか?それとも無言を貫くべきだろうか?答えが全くわからない。


ベティス2世「見つけていないのならば死刑のみ。安心しろ、死に方くらいは選ばせてやる」


ビリー(クソッ、どう答えればいいんだよ?お前はどうだ?エリナ)


エリナ(私なら言うね。それが真実だから)


健司(どうしよ…死に方選べと言われてもな…何があるかわからん)


ベティス2世「見つけていない。それが答えということでいいのか?」


気まずい空気が全身に押し寄せる。誰も答えられない。まるでz世代の授業風景のようだ。


健司「…見つけたぜ」


ビリー、エリナ「「!!」」


ベティス2世「ほう、誰だ?」


ビリー「言うんじゃあねぇッ!!健司!」


健司「“ウォルラス”は」


健司は少し躊躇ったが覚悟を決めてベティス2世に話した。


健司「“ウォルラス”はカーミット副司令官だ」


















トラッシュ・ベティス2世


尊敬する人 父(トラッシュ・ベティス1世)

夢 完璧な顔面を作ること

最近のマイブーム タバコ

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